おはようございます、さいとうです。
所用で早く起きたので、勢いにのり、そのまま身支度をしました。不忍池のハスの花を観てから仕事場に向かおうとの魂胆です。
家を出る時刻を小一時間ほど前倒ししても、夜明けが早い季節ですから、すっかり明るくなっています。陽射しはまだ柔らかく、頬をかすめる風が穏やか。早咲きの朝顔が揺れ、あちらこちらから小鳥の囀りが聞こえてきました。
電車もバスも始発直後の疎らな時間帯は、社会を動かす軸が交通に支配されることなく、人や生き物が時間軸の主導権をもっていることに気づかされます。
仕事の始業や終業時刻の設定の他にも、現代社会に暮らす中では知らず知らずに、「電車の時刻に合わせて」「新幹線の指定席を予約したから5分前には駅に」「飛行機の出発の2時間前には空港に」「渋滞に巻き込まれる前に」など交通がもつ時間軸が、個々人の行動様式に深く入り込んでいて、本末転倒になっていないかと思うことがあります。
さて、街に目線を戻してみましょう。普段と違うのは、通勤通学で駅に向かう人が少ないことと、犬の散歩をする姿があまりみられないこと、一方で、ひとりで散歩をしている老人は多く見られました。
歩幅を小さくゆっくりゆっくりと進む老爺、補助歩行器を押しながら俯き加減でやってくる老婆、横断歩道を渡ってきたのは杖を突いた婦人、パンパンに膨らんだ袋を抱えて24時間営業のコインランドリーに入っていきました。
真っ昼間ほどにはクルマの往来も行き交う人も多くはなく、昼夜営業の店も、早朝なら空いているのですから、運動能力や判断能力が衰えてきたことを自覚している高齢者たちが、単に早起きだからと言う理屈ではなく、朝の時間帯に活動することは理に適っているよう。
歩くのが多少遅かろうが、腰が曲がり俯いて動作が緩慢であろうが、洗濯物を運ぶのも一苦労するほどであろうが、気を遣わずに行動できるのですから。
かつて手がけていた事業の米国の提携先が、スーパーとタイアップして火曜日だったか水曜日だったか、特定の曜日の朝の一時間に、高齢者だけの割引サービスを提供して人気だったことを思い出しました。平日の朝はまだ店も空いていますから、店側にとっては閑散時間帯を活用した商機創出、高齢買物客にとってはお得に買物ができるわけですから、一石二鳥。ついで買いも増える。
デジタル社会が進む中、生活スタイルへの影響は、交通軸に加えてデジタル軸もちらほら感じるようになってきました。AIも加わりどうなることやら。社会や生活の基軸は、自然体でありたいものです。
さ。
EMIRPs Today(2026-07-10)#2971 自然体の基軸
