おはようございます、さいとうです。
連休の中日に、所用があり、朝早くに横浜の関内を通り抜けました。繁華街から建物の低くなる方向に、若者3人が歩いていました。
関内や伊勢佐木町から近い曙町あたりに古い自転車屋があり、以前から気になっていました。ビルに挟まれた2階建てモルタル仕上げの昔ながらの店構え、古くから営まれているのは、赤地に白抜きで「ナショナル自転車」と掲げられていることからも、店名に「輪業」と記されていることからもわかります。
松下グループが、ナショナル銘を廃止、パナソニック・ブランドに統一されたのは2008年のことでした。それ以前からパナソニック銘を使われていたこともあり馴染みはありましたが、幼い頃のナショナルの刷り込みは強烈でした。
乾電池を立てた胴に書かれたNationalの文字は鮮明に残り、関西に暮らしていたからでしょう街にはナショナルの看板を掲げている電気屋が多かったよう。
同グループの自転車業は半世紀以上の歴史があります。1952年にナショナル自転車工業株式会社が設立され、1987年には高級フレームのオーダーシステムが始まりパナソニック銘が冠され、後のプロレース活動へと繋がっていきます。
台湾の自転車産業の躍進により、日本の自転車メーカーの廃業や撤退、再編が進みましたが、パナソニックの自転車が高級スポーツ向けに加え、電動アシスト自転車で確たる地位を築いていきます。何しろ出自が電器産業であり、実際1979年には国内初の電気自転車も発表していたのですから、時代が追いついたのかもしれません。
電器業界の企業が自転車の電動化を支えたと考えたなら、面白いものです。
さて、ナショナル自転車の看板はよく言えば風情を醸しますが、いかんせん古くささは否めない。その1970年代に流行ったカクカクした片仮名フォントに、赤と白の潔い色使い。これもパナソニック看板に架け替えられると現代的な洗練されたフォントと青い文字色に変わるのでしょう。
夜通し飲んだか、騒いだか、ぶらぶらと歩く男女3人。ナショナルを知らない世代に違いないだろうし、「リンギョウ」は林業であり輪業が自転車屋だなんて思わないだろう。
連休の静かな朝、新旧が入り混じる。
さ。
EMIRPs Today(2026-05-07)#2925 ナショナル自転車店
