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最短、最適を越えてこそ(3000話にあたり)

おはようございます、さいとうです。

 二つの点を直線で結ぶと、もっとも短い。小学校では算数の図形でも、社会の地図でも、そのように習いました。

 しっかりと刷り込まれたその考え方は日常生活で役に立つ学びのひとつです。荷物を縛る際には使う紐が一番短くなるようにピンと張りますし、例えば、 東京と大阪の直線距離は地図を広げて真っすぐに計ると分かります。

 今では本棚のどこかにある日本地図を探すことから始めるまでもなく、スマホのアプリや対話AIに尋ねれば即座に距離は分かります。自邸の最寄の尾山台駅から故郷の宇治の最寄駅までの距離も、すぐに358.8kmと知りました。

 ところが、「もっとも短い長さ」でも日常生活における最適とは限りません。別の軸で考えている場面の方が多い。車で向かうなら道路に沿い、高速道路を使うならさらにインターチェンジを経由し、鉄道では、新幹線では、とそれぞれの場合の重視したい軸、基準が現れてきます。

 乗り換えアプリや地図ルート検索アプリを使えば、一番早い方法、一番安い方法が優先して示されますし、乗り換えの少ない方法を積極的に選ぶかもしれません。長さよりも早い方が最適、経済性や利便性からの最適も示されます。

 ここで疑問が湧くのです。これらの「最短」「最適」が望ましいのか。

 科学や工学で誤った材料や手順により偶然出来上がったもの、失敗の中から生まれた閃きや発見はしばしば耳にしますし、日常生活では道に迷った際に出くわした店が心地よかったり、間違えて手にした書籍が面白かったりします。

 挑戦の繰り返しやそこでの失敗経験、関心事を広げる回り道、思考の熟成期間などは、創造力や想像力を育む上で重要な役割を果たすものと考えています。合理的選択や経済と時間重視の行動では得られない経験は貴重なものです。

 さて、エマープ・トゥデイは今朝のコラムにて通算3000話になりました。毎朝、配信をするようになってからもなんだかんだ干支がひと回りしました。3000という数はこの間の体験や出来事を直線で結び表したに過ぎません。悔しいことも、恥ずかしいことも、嬉しいことも、多々ありました。

 その中から、毎朝、起きたときに思い浮かぶ主題、、脳や身体がうけた刺激や出来事、五感の声、喜びや驚き、ときに憤りや悲しみもあり、日々その時々に感じた時代のあり様を書き下ろしてきました。一人の事業家兼、物書きが記した定点観測として、未来で誰かが振り返るきっかけになれば嬉しい限りです。

 まだ、文字に書きとどめておきたいこと、描きようが定まらない主題も多々。表し方を模索しながら、ぼちぼち続けようと思います。

 引き続きよろしくお願いいたします。ありがとうございます。

 3000話にあたって。

さ。

EMIRPs Today(2026-08-26)#3000 最短、最適を越えてこそ

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