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スクランブルな参道交差点

おはようございます、さいとうです。

 交通用語には独特の言い回しがあり、なにかとわかりにくいものです。二段階右折や歩行者天国を初めて耳にした時は、むむむっとなりました。

 スクランブル交差点も、いつまでたってもしっくりこない名のひとつです。

 歩行者だけがスクランブルを享受し、自動車はスクランブルが許されないのにスクランブル交差点と呼ぶことが、交通インフラの平等な利用からは不自然であり、実際は「スクランブル横断歩道」だろうに「交差点」と呼びかえることで、広く受け容れている雰囲気に錯覚させられているように思うのです。

 さらに、ごちゃまぜには親しみのあるスクランブル・エッグと同じ言葉ですから親しみを醸している。警察庁の通達によると正式には「歩車分離式信号」における「スクランブル方式」という制御方式であると記されています。

 歩車分離制御の方式 (1)スクランブル方式
 全ての方向の自動車等を同時に停止させている間に全ての方向の歩行者等を同時に横断させる方式であって、斜め方向の横断を認めるものをいう。
 出所)警察庁 歩車分離式信号に関する指針の制定について(通達)
 警察庁丁規発 第 13 号/令 和 7年1月31日

 信号の制御がスクランブル方式であるというだけのこと、渋谷スクランブル交差点は、実は正式名称は地名由来の「渋谷駅前交差点」だそう、スクランブル交差点の代名詞のようになっているので、てっきり発祥の地だと思っていたら渋谷駅前よりも5年も前に熊本県に先例があるという。

 一般的な十字路でスクランブル方式が採用された場合、歩行者の横断方向を示す白い縞模様は、縦と横2本ずつと、斜めに2本の計6本が記されます。「全ての方向の歩行者等を同時に横断させる」からですが、やや斜めに歩く人もいれば、横断途中から渡り先を変える自由人もいて、ややこしい。

 先日、鎌倉の有名な観光地、鶴岡八幡宮の前を通った際に、歩者分離式信号の長い待ち時間のせいか道路上にも人が溢れてしまい、クルマが通れずに立ち往生している様子にあららと傍観、待ち暇に任せて横断白線を数えてみました。

 参道を挟んだ変則T字路ゆえに、縦には左右と真ん中で3本、横方向に2本、斜め方向にはXXと二つ並んで4本、合計9本も描かれていました。歩行者用信号の全方向が青になったとたんに、右からも左からも縦横無尽に人々が動き出して、少々斜めや大きく斜めの天邪鬼も混ざり、まさに「ごちゃまぜ」。

 名は体を表しているではないか、人々が思い思い好き勝手に、ごちゃごちゃと歩いている、ああスクランブル横断歩道だ。おや、まだ消化不良のようです。

さ。

EMIRPs Today(2026-04-14)#2912 スクランブルな参道交差点

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