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あおになあれ

おはようございます、さいとうです。

 「あおになあれ」若い声が聞こえてきました、指をくるりくるりと二回。色帽子で手をつなぐ子どもたちから、「わあああ」と歓声があがりました。

 言葉の使い方ひとつで、こんなにも盛り上がるのですから、面白いものです。「信号が青になったら渡りましょう」や「青信号になるのを待ちましょう」でも意図は変わらないでしょうが、歓声を引き出すには及ばない。

 週末は曇り空で始まり土曜日の夜はあいにくの雨、花見を予定していた人も、花見客を見込んだ商売人も、天気予報を何度も睨めっこしたことと思います。日中は、厚い雲で暗くなるほどではなく、薄く明るい花曇りで幸いでした。

 子どもの頃に、「曇り」が難しかった覚えがあります。すかっと晴れた快晴は「晴れ」、雨が降っていたなら小粒でも土砂降りでも「雨」、両者はわかりやすい、雲が一面を覆いつくすと濃灰の雲でもほぼ白のような雲でも「曇り」、「花曇り」なんて洒落た言葉は知りませんから、それももちろん「曇り」。

 困ったのは、青く広がっているのに、雲がたくさん空にあるようなお天気。「くも」と「くもり」を混乱していたのでしょう。青空の半分ほどの雲が浮かんでいる時に見上げて真っ先に気が付くのは「雲」の存在ですが、「晴れ」の主張も強く、どこまで雲が増えれば「曇り」なのかと思ったのでした。

 幼い故の単純さで、雨が降りそうな曇り空以外は「晴れ」と考えるようになりそれで多くの空模様は済ませたように思います。困ったのは「花曇り」のような明るいのに薄く曇っている空で、「くもり」と「晴れ」を行ったり来たり。

 ある日、母が「今日はどんてんやなあ」と言いました、「どんてんってなに」「曇り空のことや」。これだと思いました。「どん」「てん」と響きがいい。まだ、漢字で曇天と書くことも知らないころだったと思いますが、それ以来、「どんてん」は大のお気に入り。

 歓声を上げた子どもたちが、手をぐんと空に突き上げて横断歩道を渡っていきました。幾つになったら先生の魔法に気が付くのだろう、「あおになあれ」。

さ。

EMIRPs Today(2026-04-06)#2906 あおになあれ

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