おはようございます、さいとうです。
日曜日の朝、山下公園に立ち寄ったら写生大会が開かれていました。筆記具のぺんてるが協賛とある、社名が変わってもブランドは守られる。
公園の入口で自転車を降りて海に向かって押して歩きます。園内は自転車走行が禁じられており多少面倒だという思いが頭をよぎりますが、目の前の光景を見ると、ここは歩く人の領域だと納得します。
おさな児がよちよちふらふら歩いていたかと思えば、ベビーカーを二台並べる若い家族、歩幅が靴一足分が精一杯だろう腰の曲がった老婆、十数メートル先まで駆けて行って振り向いてはニヤリ戻ってくる男児、老若男女の憩いの場。
そこで開催されていた「よこはまファミリー写生大会」は今年43回目だそう。横浜市PTA連絡協議会が主催して、四月初旬に横浜市内の小学校等に案内が配られて告知するのですから、浜っ子には馴染みのイベントなのかもしれません。
後ろから「ぺんてる、あったあ」と声が聞こえてきました。タッタッタッタッ足音とともに右手のテントに走っていったのは長い髪を束ねた女の子でした。
噴水の回りも花壇の回りにも、すでに描き始めた子どもたちが座っています。人気はやはり港や船を見渡せるロケーションのよう、氷川丸のあたりから岸辺のフェンス沿いに画版に向かう子どもがずらりと子どもたちが並んでました。
左手の大桟橋に、ダイヤモンド・プリンセス号が停泊していました。青い空と紺碧の海に白い船体が美しい。桟橋を端から端まで隠してしまうほどの巨艦にこんなにも大きな客船なのかと感心、間近で眺めたのは初めてでした。
パンデミックはわずか数年前の出来事ですが、この間、世界は大きく変わりました。デジタル社会は進み、AI技術が当たり前のように産業や暮らしの中に浸透し利便性を高め、人を模す場面では、先日、北京で開催された第2回人型ロボット運動会のハーフマラソンで人の世界記録を越えたと報じられました。
新しい技術は文明を推し進める一方で、文化や良識、秩序の進化が後追いになっていることが気がかり。小説家の新人発掘公募ではAIベースで創作された作品が賞をとり、SNSやブログには生成動画や生成エッセイが溢れ、フェイク・ニュースが拡散、紛争地ではドローン機が人を追従する。人より早く走るロボットに追いかけられたら、どうしたら良いのだろう、恐ろしい。
2020年代前半のこの5年間は、人類が未知の文明領域に足を踏み入れたことは間違いない。パンドラの扉ではないことを願うばかり。
ダイヤモンド・プリンセスを描く子どもたちにとり、物心がつくまえの出来事など知る由もない。チラリと見えた画用紙には、いっぱいいっぱい大きな白い船が描かれていました。時代は確実に巡り、歴史は上書きされるものです。
さ。
EMIRPs Today(2026-04-20)#2916 山下公園の写生大会にて
