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次郎柿

おはようございます、さいとうです。

先日、稲城にて果樹園の近くを通ったので農園の直売所を回ってみました。特産の梨は収穫も終えています、どうかな、丁字路にて店が開いていました。

遠くからでも、雛段の上に橙色の果実が見えました、柿が置いてありました。どれどれ、期待半分くらい興味本位で進みます。手書きで「次郎」と書かれていました。3つずつ袋に入って百円です、これはお値打ち、百円玉を二枚とりだし、古びた木箱の貯金箱のような口に納めて、品定めです。形と色付きをみて、忍ばせておいたナップザックに二つを詰めました。

次郎柿は甘柿の一種で、サクサクした歯ごたえが持ち味。甘柿の中では甘さと柔らかい果肉で知られる富有柿の栽培が圧倒的です。一方、次郎柿は噛み応えのある食感と控えめな甘さで対照的、純朴な風景が思い浮かぶ果実です。

ふと次郎柿があるのだから太郎柿もあるのだろうかと興味が湧いてきました。調べてみると、「太郎丸」と「輝太郎」という二つをみつけました、どちらも鳥取県産のよう。やはり、「太郎」は存在しました。

商品名を考案する際に、一番になることに願いをこめた呼称を与えることは、良くあります。食品売場に行くと「○○一番」「○○太郎」「トップ〇〇」などと銘打った商品は数多あり、街を歩くと「世界一」「日本一」をもじった名や「○○一品」「○○一」という店名やキャッチフレーズもぞろぞろ。

そこで柿の話に舞い戻り、次郎柿はなぜ「次郎」なのだろうと改めて思うわけです。次郎柿は、現在は、愛知県豊橋市が一番の産地ですが、発祥は江戸時代に静岡県の森町で見付けられた甘柿で、「次郎柿」という名称は柿を見つけた人の名前「治郎吉」に由来するそう。森町には、その原木が今もあるそうで、「治郎」と「次郎」が混在した名称も、同町では平成20年に「治郎柿」に統一されています。

特徴がはっきりとしている柿品種の「次郎柿」が人名由来と知り、その発見者に敬意を表した命名に、栽培農家や産地の方々の思い入れを感じました。

稲城の「次郎」はサクサクと素朴な味わいでした。いつか、森町の「治郎」も食べてみたいものです。

さ。

※下記を参考にしました。
しずおか食の情報センター/静岡県 経済産業部産業革新局 マーケティング課
江戸時代から繋ぐ、育む。皇室に献上される遠州森町の宝「治郎柿」
公開日:2025.12.23
https://fujinokuni.shokunomiyako-shizuoka.pref.shizuoka.jp/culture/article/2723

EMIRPs Today(2026-11-05)#3046 次郎柿

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