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三月は、身体も心も春らしさを待ち望んで活動的になり、社会生活や暮らしの中でもコートを脱いで身軽になるものだと浸みついているように思います。
今年はその期待と慣れに身構えていたのに、ツンデレなお天気に振り回されたように感じました。雪が降ったかと思ったら夏日にまで気温があがり半袖で過ごしたり、春一番なみに強い風にもしばしば、東京では桜が例年よりも早くに満開になったと思っていたら予報によると明日からは花冷えで雨が続きそう。
そんな気まぐれな天気も、昨今のデジタル化とともに始まったことではない。三寒四温や啓蟄、春一番、花冷え、春霞、花冷えなどの春特有の天気や気候を表す言葉は数知れずありますら、にわかに寄せる春への恋心を見透かしたかのような日々の天気の変幻は、今も昔も変わらないのでしょう。
その中、天気予報の精度には目を見張るものがあります。サイクリングの計画をたてる際に役立つのは数日先の天気や明日の気温や風向きですが、暮らしの中では電車の到着案内なみに、数分先までの都の届く範囲の天気がわかるのですから驚きます。実際、傘を使う機会が大幅に減りました。
何しろスマホを開けば、地図上で5分や10分刻みで雨雲レーダーの予測図が見られるのですから、すぐ移動しておけば傘を差さずに済むとか、あと30分もすれば雨雲が流れるのでこの仕事を片付けてしまおうとか簡単に知恵を回すことができるのです。傘をもったり乾かしたりする煩わしさは昔ばなし。
今月はタブレット学習や電子処方箋、赤信号の警告やAI読み上げなどデジタル視点の話題に多く触れました。その変革や浸透が遅いと評される日本であっても、私たちの暮らしは確実に変わってきています。便利であり、ストレスも減っていますが、空虚な側面も見え隠れします。
今こそ、美しいとか、いい香りだとか、おいしいとか、自分が何を好むのか、どんな季節に暮らしているのか、心の声を大切にしたいと思うのです。
さ。
#2641-2660 2025年3月配信分
| 2025.03.03 | 東京マラソン、Bサイド | 2641 話 |
| 2025.03.04 | パワーデイジー | 2642話 |
| 2025.03.05 | 電車でタブレット学習 | 2643話 |
| 2025.03.06 | 愛用あれこれ | 2644話 |
| 2025.03.07 | 電子処方箋をアニメが推す | 2645話 |
| 2025.03.10 | 朝いち陸側の特等席 | 2646話 |
| 2025.03.11 | 前屈の邪魔者と頑固者 | 2647話 |
| 2025.03.12 | 信号は赤です | 2648話 |
| 2025.03.13 | 万博を覚えた | 2649話 |
| 2025.03.14 | 地産ネーブルは爽やか | 2650話 |
| 2025.03.17 | 谷戸を彩るのは | 2651話 |
| 2025.03.18 | 目薬を点して黙想 | 2652話 |
| 2025.03.19 | 春でも、おはぎ | 2653話 |
| 2025.03.21 | ホワイト・アスパラガス | 2654話 |
| 2025.03.24 | モクレンと雪解け | 2655話 |
| 2025.03.25 | 利発 | 2656話 |
| 2025.03.26 | 春の珍事 | 2657話 |
| 2025.03.27 | 桜だ、勝手に定点観測 | 2658話 |
| 2025.03.28 | 日本原産の食用栽培植物 | 2659話 |
| 2025.03.31 | 朗読か読み上げか | 2660話 |
