おはようございます、さいとうです。
今季一番の冷え込み、圧縮袋で眠っていたセーターを引っ張り出しました。駅にはダウンを着ている人、手袋をはめている姿ももちらほら、冬が近い。
昨夜は寒くなったせいか、気疲れのせいか、早々にベッドに潜り込みました。熟睡できたおかげで今朝はすっきり、睡眠は大事だとつくづく思います。
子どもの頃は、「すいみん」なんて大人びた言葉は使えませんから眠くなると「ねる」「ねむる」と言っていたように思います。「すいみん」に触れるのは漢字を理解するようになってからです。一方で動物の「とうみん」はもっと早くに知っていました、幼児向けの図鑑か絵本にでも出ていたのでしょう。
その結果、言葉を覚えた順番は「眠る」「冬眠」「睡眠」で感覚的に「冬眠」は「眠る」と「睡眠」とほぼ同じ行為だと思っていました。寒い朝に布団から出るのが嫌で、何カ月も眠っていられる動物はいいなあと思ったのでした。
生物学的には、「睡眠」と「冬眠」では身体の状態が異なるのだと聞きます。「睡眠」では呼吸が穏やかになり心拍数も安定しますが、消化や筋肉の修復など一連の身体活動は継続しており、要はエネルギーを消費している状態にあるそうで、朝起きたときにお腹が空いているのはそのせい。
ところが、「冬眠」は限りなく省エネモードになるという画期的な越冬手段。心拍を限りなく少なくして、体温を下げ、エネルギー消費を極端に抑えるようになると言います。哺乳類の中でも冬眠する動物種は限られていて、クマなどの大型動物とハムスターなどの小型動物では若干の違いはあるものの、数カ月を省エネルギーで過ごすことは同様。
驚くのは、冬眠する動物たちの筋肉が衰えることはないということです。
暖かくなってきて目覚めると、鼓動が早まり体温があがり始め、身体をぶるぶると震わせながらさらに体温をあげて徐々に動き出せるのは、数カ月もじっとしていたのに筋肉を保っている証しでしょう。人間ならば数日も寝込んだだけで筋肉が衰えていくのですから、まったく、よくできた身体機能です。
人間は火を扱い、暖をとることを覚えて寒さを克服してきたわけですが、引き換えに冬眠機能を失くしたのかもしれない、なんて思うのです。冬眠を研究することで、何カ月も省ネで過ごす方法や筋肉を落とさない機能を手に入れることができれば、寿命や老化への向き合い方も変わるかもしれません。
さ。
※雑感
英語では「眠る」「睡眠」はsleep、「冬眠」はhibernationと言いますから、別物だとあきらかです。パソコン用語で一時的に使用しない時にスリープとハイバネーションと呼ぶ機能は「睡眠」と「冬眠」に由来しています。11月も下旬になろうというのにクマの報道が絶えませんが、彼らから「冬眠」を奪ってしまったのだろうかと感じてしまうのです。
EMIRPs Today(2025-11-19)#2818 睡眠より冬眠が先だった
