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月: 2026年4月

  • シダの箱森

    シダの箱森

    おはようございます、さいとうです。

     2026年4月24日。全部が偶数、むむっ。
     暦年の数字を全部足し合わせたら10、月日の数字を全部足し合わせて10。日付を見たとたんに、わくわくが溢れ出てきた朝。

     テラスに置いた60センチほどの長さがあるプランターが黄緑に覆われました。例年通り、春先にシダが芽を出し、四月も半ばをすぎるとシダ・ジャングル。

     このシダは、観葉植物として手に入れたわけではないのです。朝顔のプランターに突然姿を表しました。朝顔は時季が過ぎ種も採り終えたら、枯れた茎を取り除くのですが、プランターを土の状態で冬越えした年がありました。

     北側の内テラスで常に日陰、反射光しか届かない場所、冬に何かの雑草が生えてくることもなく、初夏になったらまた朝顔の種を撒いてやろうと何とも横着でゆるゆるの朝顔生活を思い描いていました。

     春になり、魔法使いの杖みたいに頭をくるりと巻いた茎がもたげてきました。

     ああ、シダの芽だ。ここは朝顔の場所だと決めてありますから、新参者の登場は乱暴に忍び込まれた気がして、引っこ抜くぞと手を伸ばしたのです。いざ触れてみると、新しい生命がもつ特有の幼さと熱量が入りじまった感じが指先に伝わってきて、そっと手を引っ込めたのでした。

     やがて、プランターのあちらこちらから、くるりくるりと杖が伸び上がってきては葉を広げてきました。一か月もすると土が見えないほどにシダが多いつくしたのです。まるで、魔法でした。五月の連休明けに朝顔を撒くつもりがその余地はまったくなくなり、すっかりシダの森になったのでした。

     それからと言うもの、毎年、初夏にはわんさかと育っては晩秋に枯れて姿を消して、また春先に芽をもたげて繁り始めるのです。シダは、葉が折り重なるように育ち、こんもり青々とした小さな森を創りあげて、色彩も、姿形も美しいので、これは箱庭ならぬ箱森だなと気に入ったのです。

     シダたちは何処からやってきたのだろう。小鳥や蝶々、トンボなどにくっついて来たのか、風が運んできたのか。胞子で繋ぐ植物ですから、種子植物や地下茎とは異なる、サバイバル術があるのでしょう。コンクリートとガラスの壁に阻まれた内テラスの日陰でも、環境が整えばそこに根付くのですから逞しい。

     森林を形成する樹齢数百年の大木や、どこまでも野原や堤防に広がる草花の存在感は見事なものですが、古代から延々と命を紡いできて、なおも巧みに新しい環境に適応するシダ植物の生き方に学ぶことは多い。

    さ。

    EMIRPs Today(2026-04-24)#2920 シダの箱森

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