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「米」に踊る

おはようございます、さいとうです。

 昨日から春の彼岸入り、週末には桜も開花しそうだねとの声が跳ねて響く。ガソリンの急激な高騰に驚くも、春は順当に巡ってきています。

 輸入に頼る原油が世界情勢の影響を受けてしまう、その手が届かない苦々しさに悶々とし、国内産であるお米の値札がいまだ高止まりしていて、いったい、どういう手管が働いているのかと社会の複雑さに呆れてしまう。

 では、お米は消費者から離れたのか、農林水産省によると次のような説明。

お米の1人当たりの消費量は、1962年度をピークに減少傾向です。ピーク時は年間118.3キロのお米を消費していましたが、2024年度は年間53.4キロまで減少しました。
出所)農林水産省ホームページ、消費者の部屋

 この60年間で1人当たりのお米の消費量が半分、いやそれ以上に減ったということのよう。1962年の日本の総人口は9,518万人、2024年は1億2380万人ですから、人口を勘案したお米の総消費量も減少していることがわかります。

 半世紀あまり、日本人の体格は大きくなり栄養状態も良くなっているはず、お米を食し得いてたエネルギーや栄養を他の食品で代替しているのでしょう。

 そこで別の資料と照らしてみました。「家計調査(総務省)」をもとに農林水産省が集計した「60歳代の主食に対する1世帯当たり年間支出金額の推移」が2000年と2023年の約四半世紀の間の主食の年間消費額を比較しています。食品別の構成比で見ると、2000年と2023年ではお米の構成比が37%から14%へと23%も減っていました。それを補うパンや弁当・おにぎり。「簡便志向により中食・外食消費が増加している傾向が窺われる」(同上)と記されていました。

主食構成比の比較(増減/2000年→2023年)
 ▲23%/37%→14%・・・お米
 + 7%/13%→20%・・・他のパン・調理パン
 + 6%/10%→16%・・・ 弁当・おにぎり・その他
 + 8%/ 5%→13%・・・その他の主食的調理食品

そうなのか。いや待てよ、一つ大切なことを見落としていないだろうか。

 お米の消費量が最高潮に届く時代の年齢が影響しているのではないだろうか。1962年を基点にすると、前者の「2000年の60歳代」は当時20代であり、後者の「2023年の60歳代」は当時は10歳足らずの幼少期です。

 前者「2000年の60歳代」世代は20代までお米をたくさん食べて暮らして60歳代になってもお米を多く食していた。一方、後者の現60歳代では、主食に対するお米依存の低い食生活が刷り込まれている可能性がある。例えば、パン市場が拡大し、インスタント麺やカップ麺、冷凍食品に加えて、スーパーやコンビニなど、手軽な即席食や中食スタイルが普及する時代に育ったのですから。

 さらに平成育ちの世代ではファストフードやカフェの利用も日常となり、主食のお米依存はますます低くなる可能性があるのだろうと感じます。

 情報産業経済を支える半導体やエネルギー等の言うなれば産業経済の主食の内製化は重要ですが、世界が揺れて貿易関係も落ち着かない中では、人の活動を支える主食を自給する意味は大きいように感じます。

さ。

※農林水産省 資料を参考にしました。
お米の1人当たりの消費量はどのくらいですか。
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1808/01.html

米の消費及び生産の近年の動向について/農産局/令和6年8月
P.6 60歳代の主食に対する1世帯当たり年間支出金額の推移
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/240827/attach/pdf/240827-3.pdf

米をめぐる状況について/農産局/令和7年12月
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kikaku/attach/pdf/kome_siryou-279.pdf

EMIRPs Today(2026-03-18)#2894 「米」に踊る

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