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ぎゅうぎゅうづめだね

おはようございます、さいとうです。

 仕事に向かう電車に、旅行鞄をふたつ転がした家族が乗り込んできました。「ぎゅうぎゅうづめだね」「そうだね」と聞こえてきました。

 通勤で混み合う時間帯よりも少しずれていたので、足の陣取りやつり革合戦に困るということもなく、肩がぶつからない程度でした。それでも旅先で都会を走る電車に乗りなれない子どもにとっては驚きの混雑だったのでしょう。

 ふと「ぎゅうぎゅう詰め」とは面白い表現だと気になったのです。

 「ぎゅうぎゅう詰め」は押し合いへし合いする混雑した通勤電車の様子にも使いますが、朝から晩までいつでもお腹を空かしていた中学生の頃は「弁当箱にぎゅうぎゅうに詰めて」なんて母にお願いした覚えもあります。

 「ぎゅうぎゅう」はもちろんオノマトペの一種です。台車や引き出しが軋んだときに発する少し不愉快な音を表す「ぎゅうぎゅう」は擬音語に対し、混み合ったり詰め込んだりを表すのは擬態語でしょう、その語源が気になります。

 牛が密集している様子を表す擬態語との説明を読んだ際には、なぜ牛なのか結びつきませんでした。「牛」という漢字を「ぎゅう」と読むからではないか、なんて洒落が効いているなと軽く流せない性分。なぜだ。

 擬態語「ぎゅうぎゅう」の状態を表す他の言葉を探ると、人や動植物、建物や物品がたくさん混み合っている様子を表す「ひしめく」に思い当たりました。漢字では「犇く」と記す、なんと、牛が三頭も折り重なっているではないか。木、林、森の三変化よりは大人しいものの、一頭の牛から三頭の犇の変態であっても充分、牛、牛、牛の密着した姿が目に浮かんできます。

 やっぱり「ぎゅうぎゅう」は、牛に由来する擬態語かもしれません。

 ならばお弁当の場合も「ぎゅうぎゅうに詰めて」は牛肉弁当にはぴったりだ、なんて食いしん坊ならではの妄想に、にんまりとしたのでした。

さ。

EMIRPs Today(2026-03-13)#2891 ぎゅうぎゅうづめだね

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