おはようございます、さいとうです。
三浦の河津桜(カワヅザクラ)を観に行ったら、花見客であふれていたそう。
京都からは、見事に咲いた河津桜の写真が届きました。
近年、早咲きサクラ河津桜は、知名度も人気も高まっているように感じます。ソメイヨシノよりも、ひと月以上も早い、まだ寒い時期から咲き始めますし、わんさか、わんさかと花をつける傘型の樹形は、春の知らせにうってつけ。
静岡県河津町が発祥の地とされる河津桜は、1955年に発見された野生品種で、寒い時期から咲き始めて開花期間も長いことが特徴とされます。早く咲くのは寒緋桜(カンヒザクラ)の特徴を、立派な花姿は大島桜(オオシマザクラ)の個性を受け継いだ自然交雑の種と考えられているそう。
早咲きで長く咲き誇る桜が、寒い中で春を待ちわびる人々の心に響かないはずはない。河津町で発見された原木から増殖が重ねられ、1974年には町名に肖って「河津桜」と名付けられました。
この新種の桜、河津桜の快進撃が始まったのはそこから。
日本人が大好きな花であるサクラの仲間であり、また、早咲きであることから冬から早春にかけての観光資源としても注目を浴びたのでした。結果、河津町から西へ東へと苗木子孫が旅だったというわけです。
発祥の地である河津町では半世紀を経て8000本を超える数が町内に広がり、神奈川県三浦海岸では2000年に100本から始めた植栽が現在は約1000本まで増やされたといい、京都の伏見・淀では2003年に植樹された2本から現在は350本の並木に育ったそう。
河津町の8000本増殖がわずか半世紀あまりで成し遂げられたとは驚きですが、神奈川の三浦や京都の伏見の例をみると、20年ほどで数百本から1000本規模にも達するのですから、河津桜はかなり強い品種なのでしょう。
ソメイヨシノが19世紀に人工的交雑で生み出され明治、大正、昭和にかけ全国に広まった名桜であり、一方のカワヅザクラは20世紀に発見された自然交雑種で今まさに平成から令和の時代に全国津々浦々に広まっているリアルだと考えると、むくむくと河津桜への興味が膨らんできます。
まだ知らない河津桜を見に行ってみたくなりました。
さ。
※雑感
桜の世紀をかけた展開をマーケティング視点で眺めてみると、地域の経済や観光、文化との結びつきも浮かび上がってきて興味深いものです。樹木の花ですから、年に一時期という制限があるものの、余程のことがない限りは、毎年必ず発生するある種のリカーリングモデルが形成される点が特徴的。さて、21世紀にも新たなサクラが見出されるのでしょうね、楽しみです。
EMIRPs Today(2026-03-06)#2886 河津桜の快進撃
