おはようございます、さいとうです。
今日、3月5日は啓蟄(けいちつ)です。土中から動き出す虫たち。今季はすでにミツバチとは顔を合わせた、花を観る機会が多くあったからか。
先日は、たんぽぽを見かけました。谷津を利用した急傾斜に広がる梅林にて、白梅を見上げるように黄色い花が群れて咲いていました。
たんぽぽという名前は、早くに覚えられた花の名前のひとつです。ひまわり、あさがお、チューリップなどの身近な花と、幼稚園のクラス名になっていた、ゆり、もも、うめとともに「たんぽぽ」と口にしていた記憶があります。
まだ寒い時期から咲き始める真っ黄色の花は特徴的ですし、なによりも、そのギミックが面白かった。花のあとに種が丸く膨らんで形成する綿毛の球は透けて浮かんでいるようだし、息をふっと吹きかけると簡単に風に乗り、どこまで飛んでいくのだろうと子ども心にわくわくが止まらない。
「たんぽぽ」というリズミカルな呼び名は、まだ拙い発声しかできない子どもの口にも優しく、それゆえに記憶にも残りやすくもありました。
日本では、古くから根付いている在来種と明治以後にやってきた西洋たんぽぽがあるそう。日本の在来種は20種類ほどですが、西洋タンポポは200種近くがあり、今では日本国内でも西洋タンポポの方が多いそう。いつ、どこで見かけても、たんぽぽは同じだと見えていたのでその種類の多さに驚きます。
それにしても「たんぽぽ」とは軽妙な花の名前です、どんな由来なのだろう。「タンポポ」と書くと外来語みたいですが、諸説あるものの日本語だそう。
鼓の音「タン・ポン・ポン」から転じたという説や、拓本や版画等で使用する綿を球状にした道具「タンポ」から呼ぶようになったという説などもろもろ。ちなみに英語名はDandelion、タンポポの葉がぎざぎざしている様子に由来し、ライオンの歯という意味のフランス語が元となっていると言います。
由来は知らなくても、「たんぽぽ」という言葉は子どもでも覚えやすくて良かった。啓蟄の頃に春を知らせてくれる可憐で健気な野草のことを「ほら、あの黄色い花はなんていう名前だっけ」と頭を抱えずにすみますから。
大人も、子どもも、足もとに咲く黄色い花を見付けてパッと気持ちが明るみ、「たん、ぽぽ」「たん、ぽぽ」と口にしたならば、あら不思議、そのリズムに乗って自然と身体が動き始めるのです。
さ。
EMIRPs Today(2026-03-05)#2885 たんぽぽ
