あけましておめでとうございます。
「ウマが走っている姿を表した象形文字」と教えてもらい、広い大地で戯れる群れを想像してうっとりしました。
まてよ、この四つの「、」が足だというものの、(牛)や(鹿)、(象)にはついていないし、けものへんが使われる(狸)や(狐)、(猫)や(猪)などの小動物の字にも足はない。
それなのに空を舞う二本足の(鳥)や真っ黒(烏)には四つ、魚の下にあるのは胸びれれだろうか、なんて生き物の姿と漢字を思い浮かべては頓珍漢な想像を巡らせました。
もっとも、「、」四つは(熱)や(蒸)、(煮)にも用いられる火を表す部位で(焦点)には八つも「、」が並びますし、最近ヒト社会にお近づきのクマは四本足ですが(熊)という字に四つつく「、」も火に由来するそう。
必ずしも足を表すとは限らない「、」であっても、せめて(馬)は駆ける姿のように書こうとするのに、いつも不細工になります。
ある日、役所で申請書類を書いていたら隣の方から「てってってっ、て」と、ささくような小声が聞こえてきました。あっ、「、」四つを書いているよう、軽やかで、愛くるしい。
それ以来、(馬)と書くときは心の中で「てってってって」。
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2026年が健やかな一年となりますように。
本年もよろしくお願いします。
年頭のごあいさつにかえて
さ。
EMIRPs Today(2026-01-05)#2845 「、」で駆ける
