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月: 2025年12月

  • しなやか

    しなやか

    おはようございます、さいとうです。

     靜かな朝、外を覗くとあれれ、向かいの庭木がお辞儀を繰り返していました。強い風に走る練習だ、イチニ、イチニ、暦に合わせてテンポよく脚を回す。

     街路を抜ける風が家屋の間で加速しながら走ってきたのでしょう、樹の上半分が水平になるまで曲がります、少し起こしてはまた曲がりの動作を繰り返しています。何度も何度も頭を垂れてお辞儀しているようです。

     大木ならば、わさわさと荒ぶるような風の日でも太い幹がこれほどまでに曲がることはなく風力に抗えるのでしょうが、低木のしかも幹が細い木々はそうはいきません。風の流れにしなやかに身をゆだねて、力を往なしてやりすごす。まったく、植物の知恵は大したものだと感心します。

     「しなやか」の語源は「しなう」、今は「しなる」と言う方が一般的ですが、辞書を引いてみると「しなう」が源流だとわかります。弾性があり、折れることなく曲がる様子を表す言葉「しなう」から、外部の何かに従ったり、順応したりすることを表し、そのような特性を「しなやか」と言う。

     何気なく使っている「しなやか」や「しなる」という言葉ですが、大切なのは折れてしまう場面や場合には「しなる」「しなやか」とは言い難い。強い力に90度近くまで曲がったり、弧を描くようにさらに力がかかっても、弾力を失うことなくもとの姿に戻る、その様子や特性をもって「しなる」や「しなやか」と呼ぶことにこの言葉の魅力が潜んでいます。

     「しなやか」と見聞きしたときに、その語音にポジティブなニュアンスを感じるのは「たとえこんなに曲がっていても、必ずもとの状態に戻る強さがある」という、言葉の奥底に根付く強さを感じ取っているからなのでしょう。

     何はともあれ、風が強い。おかげで庭木のしなやかさにふと気づかされた朝。

     イチニ、イチニ、しなやかに、イチニ、イチニ、生きたいと思うのです。

    さ。

    EMIRPs Today(2025-12-12)#2834 しなやか

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