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月: 2025年9月

  • 豪雨一過、電車を降りて歩いた

    豪雨一過、電車を降りて歩いた

    おはようございます、さいとうです。

     土砂降り、電車の床にも大きな水たまり、昨日の午後のことです。ピカり稲光、雷鳴、前の席に座る幼女が「帰りたい」と泣き始めした。

     電車が地上に出た時には、すでに大雨になっていました。車掌が車内放送で徐行する旨を何度も繰り返しています。これほど激しい雨は久しぶりです、列車が止まらなければ良いのだがと願い、読みかけの本に戻りました。

     雨は止むどころか、さらに激しくなってきました。車掌の声からも緊張感の高まりが伝わり、電車も徐行と停止を繰り返しています。

     「先行する列車で障害が出たため、停車指示がでています」
     「前方の踏切が冠水したため、停車指示がでています」
     これは、なかなかのもの、そういえば先ほどちらりと見えた踏切では消防車が赤く光らせながら待機していました。ポンプ車でしょうか。

     ようやく次の駅に着いたところで「この駅でしばらく停車します」と放送が流れました。深い雨雲と猛然と降り注ぐ雨粒のせいで夕暮れのように暗くなってきました。しばらくは身動きが取れそうにありません。読書時間。

     突然、ピカっと光り、バリバリ、ガロガロと雷が響きました。

     向かいの女の子がむくっと顔を起こすと、真ん丸にした目で隣の母を見上げました。「帰りたい」突然、顔をくしゃくしゃにして泣きだしたのでした。少し前までは、みるみる大きくなる床の水たまりを小さなサンダルのつま先で踏みつけて遊んでいたのが嘘のよう、相当に怖かったのでしょう。

     30分たったか、小一時間たったか、やっとのことで電車が乗り換え駅に辿り着きました。安心したのも束の間、駅構内は人であふれかえっていました。スマホの災害警報があちらこちらで鳴り、近隣建物の非常ベルの音や救急車や消防車のサイレンが響き、日頃の長閑な様子はみじんも感じられません。

     出発まで待機していた列車の表示が「各停」から「回送」に変わりました。この路線が運休していて再開の目途がたっていないと放送がはいりました。どうしたものか。

     急に空が明るくなってきました。雨雲が通り過ぎたようです。冠水や点検の影響でしばらく列車は動かないでしょう、改札を出て歩くことにしました。踏切は閉まったままでした、線路上には、手前にも、向こうにも列車が止まっていて、上りと下りとを見渡すと4、5編成が見えました。

     雨はあがっていました、線路に沿う道に進みました。前からも後ろからも、同じように歩く人たちがぞろぞろと連なっていました。

     雨上がりの空気はさわやかでした。

    EMIRPs Today(2025-09-12)#2774 豪雨一過、電車を降りて歩いた 

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