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超加工食品

おはようございます、さいとうです。

 超特急や超人など、卓越した状態や能力を表す際に使われる文字「超」。最近、頻繁に目にする「超加工食品」では少し性質が異なるように思います。

 この十年くらいでしょうか、「超加工食品」という言葉を良く見聞きするようになったものの、今ひとつピンと来ていません。それがどのような食品のことを指していて、いったい何が「超」にあたっていて、健康にとって是か非かが良くわからないからだと考えています。

 それは、この言葉を発する人の立場や業界によって、言葉の意味する対象物やその解釈が異なるからに他なりません。

 一般的に良く例示されているのは、大量生産されるハムやソーセージなどの加工肉食品やピザや総菜などの冷凍食品、塩分や脂分を多く含むスナック菓子、砂糖や甘味料を使ったクッキーやビスケット、ドーナッツなどの甘い菓子類、インスタント食品やカップ麺、シリアル類などでしょう。

 フレーバーのアイスクリームなどもその類いと聞いたこともありますし、人工甘味料などを含む清涼飲料水も含むといいます。

 共通しているのは、その食品の材料として加工でんぷんや水素添加油脂などの人工合成原材料を何種類か含んでいたり、合成保存料、合成着色料、乳化剤、人工甘味料などの食品添加物を含む食品であること。

 従来から清涼飲料水の摂り過ぎは肥満になる要因の一つと言われてきましたが「超加工食品」と目される食品群の中には、糖尿病やがん、心血管疾患などに関連性がみられるとした研究や考え方もあり、健康上の懸念を考える声が高まっているそう。一方で、その「超加工食品」の指す食品の何たるかが明確になっていないというのです。米国は「超加工食品」の定義に動き出すと報じられたときに、これほど目に触れる商品が多いにも関わらず、共通認識できる言葉やその定義がはっきりしないことを消費者がしったわけです。

 現代の生活において、その定義の狭い広いや境界線の曖昧さはあるとしても、超加工食品をまったくとらない食生活は難しいのではないかと思います。中には健康に良い影響を与える性質のものもあるのかもしれません。

 ただ、視覚的にも、聴覚的にも、「超」という接頭語は目を眩ませるに充分なパワーワード。「超」が付いているだけで、そこには秀でた何かがあるのだろうとの先入観を呼び覚まし、欲望や好奇を刺激してきます。

 なにはともあれ「口にするもの」のことですから、一歩引いて考えてみることも大切かもしれません。

さ。

※雑感
 「超加工食品」は、英語では、ultra-processed foodsと表記されます。
 日本語の「超加工食品」では「超」の掛かる位置づけがぼやけていますが、英語をみると食品についた接頭語ではなく、加工が「超」であると判ります。
 一般的には、日本語で「超」を使う場合は、英語でsuperと表記されている対象が多いように思います。例えば、超特急:superexpress、超人:superman、の「超」はsuperです。
 食の分野では、栄養価が豊富でバランスがとれた食品のことをスーパーフード(superfood)と呼び、この場合、日本語では「完全食品」と表すが「超」ではないのは、少々トリッキーです。
 そこで、ultra。一般的にはsuperよりも程度が大きいことを表していますが、「超」に加え「過度」「極度」なニュアンスがあるように思います。例えば極度を表すものでは、超深海:ultra-deepwater、超音波:ultrasonic、など。紫外線UV:ultraviolet raysのultraは紫色の「外」で過度を表しているよう。食品のことですから、「過度」や「極度」とは表し難いのでしょうが、
 「超加工」はultra-processedであることは覚えておきたいと思いました。

※米国 FDAホームページ(英語)
Ultra-Processed Foods 07/24/2025
https://www.fda.gov/food/nutrition-food-labeling-and-critical-foods/ultra-processed-foods

EMIRPs Today(2025-08-20)#2757 超加工食品

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