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月: 2025年7月

  • 波の音で整う

    波の音で整う

    おはようございます、さいとうです。

     心身の軸を整えたくて、早朝に出て海の音を聴きに行きました。繰り返し打ち寄せる波の音は、乱れを整え芯を取り戻してくれる魔法の薬。

     日曜日の朝は、平日よりも格段に静かです。住宅街を抜け道とする車はなく、駅へと向かう人たちもちらほら、ウォーキングや犬と散歩する人たちにしても針の短い休日時計で活動を始めるからかもしれません。

     そのせいか、夜も普段よりも長く棚引いているように思います。ヒヨやムクドリは白み始めると囀りますし、クマゼミもほぼ同時に騒ぎ始めますが、頬にあたる空気はこころなしか湿りで冷んやりし、昇り始めたばかりの太陽が作りだす日陰は地面を長く這い、まだ夜が踏ん張っているのだと愉快になります。

     都内屈指の幹線路である環八も閑散とまでは言わないものの、日頃のひっきりなしに行き交う配送便トラックや工事現場にかっ飛ばすワンボックス、縫うように走る乗用車もなく、群れの合間では店前を掃く箒の音まで聞こえます。

     自宅からもっとも近い海は多摩川河口の羽田のあたり、少し南下すると横浜の港に届きます。どちらも、都会の海。リフレッシュしたり、汐風にあたったりして気分をあげたい場面では、街の営みや文明の証しと自然の水辺の適度な混ざり加減が心地よく、テイクアウトのコーヒーでもあればさらに嬉しい。

     ところが、酷暑に体内体温計がずれた身体や、難題に過熱して思考の軸がぶれていそうな脳や心を整える場合には、喧噪から離れてただ波の音だけが聞こえてくる場所にぼんやりとした方が効くように思うのです。東京近郊ならば三浦半島がもっとも近い場所でしょう。

     さて、三時間ほど走ったら所望の場所に着きました。海辺を巡る遊歩道は陸側にある車の岬道から離れて一段下がっており、視界は海で埋め尽くされます。

     千畳敷と小さな浜、向こうに房総の山、しばらく波の音に心身を委ねました。

     ざぶん、さわさわさわ、
     ざぶん、さわさわさわ。

     自分の奥底でずれてしまった芯がゆっくりと揺らされて、本来のあるべき場所にもどっていくような感じがしました。

     そろそろ良いか。おもむろに立ち上がり、踵を返して北上しました。

    さ。

    EMIRPs Today(2025-07-28)#2741 波の音で整う

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