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月: 2025年6月

  • 蝶が舞って見える感性

    蝶が舞って見える感性

     まだかまだかと気を揉んだ今年の胡蝶蘭も、ようやく賑やかになりました。月初に咲き始めてから二十日が過ぎて今朝、十五輪目が舞いました。

     花の姿をみて蝶が舞うと感じるのは、どうしてだろう。

     日本文化特有の感覚かと思いきやそうでもないようで、胡蝶蘭は英語ではモスオーキッド、学術名も蛾に由来するといい、蝶と蛾の定義が異なる点に目を瞑れば、花の形に羽を開いた様子を思う似た感受性なのでしょう。

     花に他の生物を見るのは胡蝶蘭に限ったことではない。

     世田谷区の区の花とされる鷺草は、白鷺が羽を広げて飛んでいる姿に似ているところから命名されたという蘭の一種です。胡蝶蘭と較べると小さい多年草で背丈は20センチほど、花の大きさも両翼でも5センチほどです。

     より大きな花輪をもつ胡蝶蘭の姿に蝶をみて、手で包むとすっぽりと覆い隠すことができるほど小さな白い花に大空を舞う鷺を思うのですから、人の感性というのは面白いものです。

     社会の様々なシーンでAIの活用が目覚ましい発展を遂げている中、生成された動画や画像の完成品質は日進月歩どころか秒進分歩の勢いで、創作映画なのかフェイクなのか素人には見分けがつかないものも増えてきています。

     もはやAIが文明として社会や暮らしに広がることは間違いないでしょうし、映画映像をはじめ文化芸術分野に広がることも避けては通れないよう。

     さて、では胡蝶蘭や鷺草の例にみられるような「自然界にある生物を別の生物で例えて命名する」感受性であったり、その情報を共有し広く浸透させたり、説得力をもって定着させる場面も増えていくのだろうか。

     そもそも、次代の子たちが蝶や小鳥を身近なものとして見られるのだろうか。

     都市の構造物が地面を覆ってしまても、昆虫や小鳥、蝶や鷺が身近なものであって欲しいし、言語空間を広げる可能性は人の感性を信じたいものです。

    さ。

    EMIRPs Today(2025-06-23)#2717 蝶が舞って見える感性

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