西日になっても真昼とたいして変わりがないジリジリと聞こえそうな陽射し。これが続くなら、日が暮れてから帰宅した方が快適なのかもしれない。
ジテツウ時刻を再考しようかと考えていたところに一人のご婦人が近づいてきました。ノンスリーブの白いサマーワンピース、足もとはヒールのあるサンダル、真夏の装いでした。太陽は容赦なく上腕を焼いていました。
いくら日焼け止めを施していても直射日光はかなり暑いだろう。こちらは行きも帰りも、長袖シャツと長いタイツで足首まで全身を覆うようにしています。
赤信号で待つ間もジリジリくるだろうにと眺めていたら、手前の一群を通り過ぎて道路の方に歩いて行きました、おや、信号が見えていないのか、もう一歩で大通りに出てしまうという所でピタリと立ち止まりました。歩道脇に据えられた電柱に寄り添うように、その陰に入り込んだのでした。
電柱の太さなんてたかが知れていますが、陽光に対して横向きに立つことで、身体全体を日陰に納めていました。上手なものだ。
ジリジリとした熱射から完全に逃れようと問題を設定してしまうと、空調の効いた屋内に逃げ込むか、時間帯を変えて活動するかなど、思い浮かぶ解決方法はぶくぶくと膨らんでしまいますが、策を施したい対象部分を見定めて絞り込んだ解決方法で取り組むことで、案外と効果が得られる場合もあるものです。頭でっかちにならないようにせねばとあらためて思ったのでした。
道路を行き交うクルマの走行風に、スカートの裾がひらりと白く照らされる。信号が青になりました、ひとり涼し気に横断歩道を渡る姿が印象的でした。
さ。
