生産緑地を抜けていたら、「せたがやそだち」の幟が風に揺れていました。直売所は無人運営ですが夜は閉まります、どうやら間に合ったようでした。
先日から、ネーブルオレンジが並びはじめました。秋冬に美味しそうな蜜柑に出会えなかったので、この農園のオレンジを待っていました。毎年、真冬から春先にかけてのこの時期に現れます。
夏ミカンやレモンなども一緒に並ぶ中、ここのネーブルオレンジは格別です。濃厚かつ円やかな甘さ、涼やかな酸味、柔らかな果肉、それに置いておくだけでルーム・フレグランスのような香りが漂ってくるのです。
オレンジはいくつか種類があります。夏のバレンシアオレンジ、冬はネーブルオレンジ、他にも様々、この農園でも少し前の時期にはブラッド・オレンジが並んでいました。食指が動くのは、ここのネーブル・オレンジ。
今季はどうだろう、スーパーに並ぶ流通もののように艶々に輝いていないのは余計な農薬などが使われていない証しでしょう。本来この種がもっている内面から湧き出る色味はまさにオレンジ色で深く艶やかでした。早速、チャリン。
帰宅して数えてみると、大小入り混じり10個も入っていました。これで350円也ですから、その品質や安心感を思うとリーズナブルです。
今朝も、ひとついただきました。指先でえいやと剥くこともあれば、ペティナイフで皮を落とすこともあります。果汁が溢れるのでそっと優しく軽く掴み、ただし、手の熱で温かくならないうちにサクッと剥くのこつ。食卓に運ぶのがもどかしくて、キッチンで立ったままひと房をちぎり、口の中にいれました。瑞々しく生命感が溢れる甘酸っぱさに包まれました。朝から爽やかだ。
それにしても米国の関税手管は爽やかじゃない。押したり引いたりのボルテージがさらにあがり、素材や工業製品にとどまらない様相。米国関税に業を煮やしたEUが米国から欧州へのウイスキーの関税をあげると発表すれば、即座に、欧州から米国へのワインやシャンパンの関税を200%にすると被せる米国。
いったいどうなることやら。現代社会は「グローバル化」の掛け声のもとに、歪を生み出す枠組みを常態化し、傲慢を良識に見せる制度や仕組みを蔓延らせてしまったのではないだろうか、考えてしまいました。
ああ、徒歩圏内でこんな素敵な産物が手に入る、狭域の地域経済もあるのだ。小さな幸福を支える、丁寧な仕組みを大切にしたいものです。
さ。
EMIRPs Today(2025-03-14)#2650 地産ネーブルは爽やか
