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前屈の邪魔者と頑固者

 門出の季節になりました、卒業や異動が始まります。「何ごとにも屈することなく」と決意を表す言葉には強さを感じます。

 朝、ジテツウする前には簡単な準備運動をします。股関節を回したり、屈伸をしたり、大切なのは肩を回し、腕を伸ばすこと。自転車を安定して進めるには上半身の動きがとても大切なのです。ただ、未だに前屈はできない、固い。

 運動習慣が身についてきてから、身体がずいぶんとほぐれたように思います。ありがたいことに、肩や首のコリからは縁遠くなり、腰痛やぎっくり腰もひさしく起きない。股関節も膝もかなり柔らかくなったようで、以前は何もないところでも時折足首をくじいていましたが最近ではそれもなくなりました。

 ところが、未だに上手くできないのが、いわゆる前屈。上半身を腰の位置から前にぐっと折って屈むあれです。幼い頃から苦手だったのは確かですが、お腹の贅肉が減ってハンドルが近づき、太腿が上まで回るようになったのだからとある日、立位体前屈を試してみたら指先が足の甲にようやく届く程度でした。

 何かがおかしいぞ、自分のお腹をのぞき込みました。邪魔になっていた浮き輪はもうそこにはない、何か別の要因があるに違いない。調べていくとわかってきました、理学療法士の解説を聞きああそういうことかと納得でした。

 前に折り畳むことができないのは身体の前面の問題ではなく、身体の後ろ側の筋肉が固くなっているからだと言うのです。デスクワークで座った姿勢が長いと太腿の裏や脚の付け根、お尻から腰の筋肉の血行が悪くなり固くなるそう。これらの筋肉はひとつの繋がりですから、要は伸びない状態となるわけです。

 前屈姿勢のためには、前に支えてしまっている邪魔者をどかせるだけでなく、後ろで抵抗している頑固者も解きほぐす必要があるのだと、目鱗ものでした。

 さて、頑固者対策をしよう。

 座って片足首をもう一方の膝の上に載せた状態をとり、骨盤をお臍を前にだすようにゆっくりと前に倒していくと次第に解れてくるそう。試してみたら想像以上の固さでした。長年にわたり自分で育んだ頑固さですからね。

さ。

※雑感
 世の中も似ています。物事を進めようと立ちはだかっている問題を取り除いたはずなのに、見えないところで抑止力が働いていたりするものです。俯瞰的な観察力と柔軟な構造理解力をもって、適切な手を打つことが必要なのです。
 ネット上を駆け抜ける情報は「邪魔者」に焦点が当てられ、一般消費者はそちらにばかり目が行きがちですが、その陰には「頑固者」が居座っているなんてありがちな社会の構造だったりするものなあ。

EMIRPs Today(2025-03-11)#2647 前屈の邪魔者と頑固者

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