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月: 2025年2月

  • スイセンの甘い記憶

    スイセンの甘い記憶

     立春。
     曇天でも風が冷たくとも足が軽やかになる、「春」という字は心身に効く。

     その公園の入口に近づくにつれ、ほんのりとした甘さが漂ってきました。水仙の香りです。真っすぐに伸びた園道の両脇に水仙が並んでいました。

     スイセンは幼い頃に覚えた花の名前のひとつです。チューリップやパンジー、ヒマワリやアサガオなどは、色彩が鮮やかで明らかに華やか、キャラクターが立っているので幼稚園にもまだ通わない歳の子供でも覚えやすいのはよくわかりますが、スイセンもなぜかその類いのひとつに数えました。

     スイセン、漢字で書くと水仙。近所でも庭の植栽に植えられていたり、ちょっとした公園や庭園で見かけますが、香りを意識することは少ないよう。広い花壇で栽培されていたり群生している場所にいくと、あたり一面が甘い香り。

     冬の時期に同じく甘い香りを漂わせるロウバイとは、香りが少し異なります。ロウバイは樹木の花だからでしょうか濃厚で芳醇な菓子のような甘さですが、スイセンは草花らしく軽やかで少し青い香りの混ざる爽やかな甘さがします。

     管理人によると開花が少し遅いそう。例年なら1月末か2月第一週には最盛期を迎えますが、今年は2月半ばあたりまでは楽しめる見込みだと言います。

     園内に足を踏み入れるころに、運よく風が止み、陽も射してきました。これはそよぐ花や葉も大人しくなる、スマホを取り出して、道の脇に精一杯かがんでスイセンを夢中で撮影しました。

     こんなに近くで観るのはいつ以来だろう。低く低く、小さく丸くなっていた横にフードを被った幼子が立っていました、戻りの家族連れのよう。

     「こんにちは」、声をかけました。

     固まってしまいました。ジャージに、ヘルメットで奇妙に見えたのでしょう。後ろから母親らしき人が「ほら、ごあいさつは」と魔法を解いてくれました。ご婦人を振り返ってから向き直ると、一転、満面の笑み、「こんにちは」。

     そうだ、庭に咲くスイセンもこれくらいの目線で眺めていたのだと想い出しました。甘い香りに、深い記憶がそよぎました。

    さ。

    ※雑感
     見に行ったのは三浦半島の先にある城ヶ島公園です。朝活ポタのついでに足を伸ばしてみました。管理人から見どころや群生地、今年の開花状況などを教えてもらい鑑賞したのでした。その際に、今年は2週間ほど期間を伸ばしておりそのあと踏んでもいいと言うのです。踏むとはどういうこと。すぐに聞き間違いだと気が付きました、「摘む」でした。
     城ヶ島公園ではピークを迎えた水仙の花摘みを実施しているのです。昨年2024年は、2月10日から一部の場所で、2月17日は公園内全域が対象。今年、2025年はいつ頃でしょうね。気になる方はホームページで。

    ※城ヶ島公園ホームページ
    https://jogashima-park.jp/
    ★「お知らせ」の上部に今年の水仙まつりなどの情報が掲載されています。
    ★同上の中ほどに、昨年2024年の「水仙の花摘み」が記載されています。

    EMIRPs Today(2025-02-03)#2623 スイセンの甘い記憶

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