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ちょっと寄ってみる集客力

 クルマでお出かけの身軽さのひとつは、「ちょっと寄ってみる」でしょう。道が繋がっているところへは、ナビが簡単に案内してくれますから。

 昨日25日に、国土交通省が【ETC2.0 を活用した「車での休日立ち寄り客数ランキング」】を公表しました。これは自動車に搭載された「ETC2.0 データを分析し、観光等により休日に車で訪れる人が多いエリアを対象に、車での休日立ち寄り客数」を分析して集計されたものです。

 各地の観光スポットへの集客量は入込客数として統計で公表されていますし、高速道路や主要幹線道路の交通量も統計などで公表されたり、渋滞や混雑情報として見聞きしますが、「車での休日立ち寄り客数」の開示は珍しい。

 公表された資料を覗くと、47都道府県別に休日立ち寄り客数の多いスポット上位20傑程度がランキング形式で示されていました。分析は地図を5km四方で区切ったメッシュ毎に、令和3年の交通センサスとの比較および平日と休日の台数をもとに集計され、乗用およびバスなどの乗合別に平均乗車人員を用いてその「メッシュ内の休日立ち寄り客数(人/日)」を示していました。

 さて、全国で上位にくるのは何処だろうか。都道府県別データを眺めてみたところ、一日あたり3万人を越えているのはつぎの11箇所のメッシュでした。

 立ち寄り客数 メッシュ内の主な施設など(県名)
  83,200人 三井アウトレットパーク(千葉県)
  74,800人 軽井沢高原(長野県)
  70,600人 小涌谷、大涌谷、芦ノ湖(神奈川県)
  64,000人 国営ひたちなか海浜公園など※(茨城県)
  55,900人 土山SA(滋賀県)
  55,800人 長島町内テーマパーク(三重県)
  55,400人 淡路SA、国営明石海峡公園(兵庫県)
  48,300人 箱根神社(神奈川県)
  43,800人 アクアワールド茨城県大洗水族館(茨城県)
  35,100人 道の駅「あわじ」(兵庫県)
  32,800人 南紀白浜(和歌山県)
  出所)国土交通省、休日における車での立ち寄り状況の分析
  注記)「国営ひたちなか海浜公園など」は、ひたちなかファッションクルーズ、国営ひたちなか海浜公園

 なんと、リゾート・観光地として名高い長野県の軽井沢や、神奈川県の箱根・芦ノ湖を抑えて、一番は、千葉県の三井アウトレットパークを含むメッシュでした。木更津は東京湾アクアラインの膝元であり千葉県域へのゲートのひとつですが、アクアラインの「海ほたる」は神奈川県の4位で18,200人ですから、一つのショッピングモールの集客力の大きさは驚きです、クルマでの立ち寄りに適するのでしょう。

 国土交通省は、「ETC2.0 を搭載した車両を元に推計したものであり、実際の立ち寄り客数とは異なります」と示しますが、継続的に計られる交通センサスの統計分析が地点毎の計測だとすると、クルマという移動体のデータをもとにした切り口で計ることで狭域の賑わいが顕わになることは興味深いものです。

 「立ち寄る」x「モビリティ」で新たな魅力や商機が浮かび上がると面白い。

さ。

※雑感
 交通関連データと聞き、人口規模や交通量から考えて東京都が圧倒的に大きい数字となっているのかと思いきや「車のデータであること」や「休日と平日」の差が鍵となるようで市街地近くの人気観光地、銀座、六本木、渋谷や新宿、あるいはお台場や原宿、青山などは見られず、一日に2000人を越えるのは、大丹沢国際ます釣り場(2600人)、秋川渓谷(2400人)の二つでした。
 大阪でも似通った傾向のようで一日に2000人を越えるのはに、能勢町けやき資料館(4700人)、道の駅「とっとパーク小島」(2400人)の二つでした。

※国土交通省ホームページ/2025年2月25日
ETC2.0 を活用した「車での休日立ち寄り客数ランキング」の公表
https://www.mlit.go.jp/report/press/road01_hh_001890.html
ー全国ランキング(都道府県別まとめ)
https://www.mlit.go.jp/road/traffic/shortvisit2024/map/ranking.pdf
ー休日における車での立ち寄り状況の分析、地図
https://www.mlit.go.jp/road/traffic/shortvisit2024/index.html

EMIRPs Today(2025-02-26)#2638 ちょっと寄ってみる集客力

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