右の耳から届く言語と左側で聞こえる言語が異なることがままあります。海外からの旅行者が多いことが日常の暮らしでも分かります。
先日15日に観光庁が発表した2024年のインバウンド消費動向の速報は、まさに今の状況を反映した大きな数値が並んでいました。訪日外国人旅行消費額は、8兆1395億円を記録し、コロナ禍前2019年の1.7倍に達したそう。
消費額の上位国は順に、中国、台湾、韓国、米国、香港とアジア各国が優勢、一人当たりの旅行支出は22.7万円、同上2019年の1.4倍超でした。どんな分野にお金を落としてくれているのでしょう、少し詳しく見てみましょう。
上位5カ国の訪日客全体での費目別消費を構成比で並べると次の通りです。
| 国名 | 宿泊費 | 飲食費 | 交通費 | 娯楽費 | 買物代 | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 中国 | 26% | 18% | 8% | 5% | 44% | 0% |
| 台湾 | 29% | 21% | 9% | 4% | 37% | 0% |
| 韓国 | 31% | 27% | 9% | 6% | 27% | 0% |
| 香港 | 30% | 22% | 9% | 4% | 36% | 0% |
| 米国 | 43% | 22% | 13% | 5% | 18% | 0% |
注記)娯楽費:娯楽サービス費
爆買いで象徴されるように「買物代」が最も大きく費やすのは、中国、ついで台湾、香港と中華系の国々が上位に並び、米国の構成比の倍近くの割合です。飲食費に最も多く費やすのは、韓国。アジア圏の国と比較して米国からの旅行者は、買物比率が低い一方で宿泊費や交通費比率が高い傾向です。
上記には、観光目的の旅行も、業務や仕事での訪日も含まれています。そこで「観光・レジャー目的」でのインバウンドに着目してみましょう。一人あたりの「観光・レジャー目的」消費額の上位はつぎのような国が並びます。
オーストラリア(40万1298円)、英国(39万6637円)、
イタリア(37万376円)、フランス(36万9833円)、スペイン(36万8274円)
最後に、滞在日数を考慮して一日あたりの「観光・レジャー目的」の消費額の上位国から順に並べてみましょう。
国名 一日当たり消費額(平均泊数)
香港 4万0146円(6.1日)
中国 4万0107円(6.7日)
台湾 3万4144円(5.4日)
米国 3万2917円(10.6日)
英国 3万1479円(12.6日)
注記)泊数を日数とした概そで試算
「さくっと短い日数」で買物などに「どばっとお金」を落としていく近隣中華系諸国からの訪日と、長く滞在してそれなりの金額の旅行消費をする欧米からの訪日スタイルが浮き彫りになってきます。
短期滞在では、今は買物代が大きなウエイトを占めていますが、娯楽・エンターテイメントやモビリティサービスなどを充実させれば、さらなる経済効果を生み出す可能性はあるのでしょう。
さ。
※雑感
総額での消費貢献の大きかった5カ国の一人あたり「観光・レジャー目的」の金額も眺め見ましょう、次の通りでした。
中国(26万8716円)、台湾(18万4378円)、韓国(10万4027円)、
米国(34万8923円)、香港(24万4893円)
韓国からの訪日客は一人当たりにすると金額は低めですが、先にあったように飲食費への投下は多いよう。日本から韓国への週末グルメ旅行に行ったとよく耳にするのですから、同様に日本へグルメ旅にやってくるのでしょうか。
※観光庁のプレスリリースを参考にしました。
※観光庁ホームページ/2025年1月15日
インバウンド消費動向調査2024年暦年(速報)及び10-12月期(1次速報)の結果について
https://www.mlit.go.jp/kankocho/news02_00024.html
プレスリリース
https://www.mlit.go.jp/kankocho/content/001856169.pdf
EMIRPs Today(2025-01-17)#2612 インバウンド消費動向
