EMIRPs Today(2021-01-29)#1652 トヨタ953万台、強し

おはようございます、さいとうです。

28日、トヨタが2020年の自動車販売が953万台であったと発表しました。前年比89.5%で9年ぶりの前年割れというものの、コロナ禍でも無双っぷり。

少し掘り下げて見てみましょう。

トヨタグループの世界販売台数には、トヨタとダイハツ、日野自動車分が合算されて計上されます。グループ935万台販売のうち、トヨタは870万台です。トヨタの870万台のうち、国内販売は150万台ほどで約17%、八割以上の車は海外で販売されており、昨年は719万台の扱いでした。

海外では中国市場が前年比110%で販売量をけん引したといい、国内は前年比93%でした。その結果、2019年は国内販売規模と中国市場での販売規模が約160万台で拮抗していましたが、2020年は中国販売180万台が日本販売150万台を凌駕し約1.2倍になっています。

販売地域 2019年 2020年
国内販売 161万台 150万台(93%)
中国販売 162万台 180万台(111%)
出所)トヨタ、プレスリリース

気になるのは「電動車」の扱い。トヨタの電動車には、電気自動車EVの他に、プリウスに代表されるハイブリッドHV及びPHV、先日モデルチェンジしたミライで知られる燃料電池車FCVが含まれます。

2020年は電動車の販売が196万台に達していました。2019年には全販売の約20%であったものが2020年には約23%まで増加。これは、国内の電動車販売は対前年比84%程度に留まったものの、北米118%、アジア123%と拡大しました。

トヨタグループの2020年の世界販売953万台は、ドイツVWの930万台数を抜いて世界トップとなり、その強さを見せつけたのでした。

さて、昨日、自動車市場をけん引するもう一社であるGMがプレスリリース。2035年までに小型車をすべて電動車にすると言います。さらに、2040年には、炭素排出量をゼロとするカーボンニュートラルを目指す。2035年の電動車にはハイブリッド車も含むようですが、その先はカーボンニュートラルです。

世界経済回復を牽引する産業・商材の一つがEVモビリティであることは確実ですが、その上位の主題は「カーボンニュートラル」ということでしょう。

さ。

※出所
1.トヨタホームページ
トヨタ、2020年のグローバル販売、前年比89.5%を確保/2021年01月28日
https://global.toyota/jp/company/profile/production-sales-figures/202012.html

2.GMホームページ プレスリリース(英語)
General Motors, the Largest U.S. Automaker, Plans to be Carbon Neutral by 2040
2021-01-28
https://media.gm.com/media/us/en/gm/news.detail.html/content/Pages/news/us/en/2021/jan/0128-carbon.html

EMIRPs Today(2021-01-25)#1648 白菜と鶏の鍋

おはようございます、さいとうです。

家で食事をする機会が増えてから、週末の買い物の量が少し多くなりました。食材を見て回るのは、仕事とは違う脳を働かせるようで悪くはないです。

軒先の平台には、白菜が米俵のように積み上げられていました。片手で取ろうとしたらずっしり動きません、左手も添えて持ち上げました。

店では少し大きい程度に見えた白菜も、台所では圧倒的な存在でまな板から溢れていました。家庭で扱う野菜の中では、一番、大きな塊り感があるなのではないかと思う。さてどう使おうか、まずは縦半分にざっくり切り分けました。

寒い日はなんと言っても鍋がいい。白菜がたっぷりと入った鍋は温まります。お水とお酒を適当に昆布で出汁をとっておきます。白菜はざく切り、少し大きくても炊いたら柔らかくなるからへっちゃら。葱もいれると甘みも増す。

昨夜は、鶏のつみれ鍋にしました。鶏ひき肉に生姜と塩胡椒を適当によく混ぜ込み、最後に醤油とお酒を少し。白菜と葱が煮えてきたら、両手に持った匙先を交わして団子状に丸めては、ぽとぽとと鍋に落としていきました。

それにしても白菜が1玉100円ほどの値札、びっくりするほどお値打ちでした。農林水産省の食品価格動向調査によると、昨秋10月5日週、白菜の走りのころはキロ当たり252円でしたが、直近1月11日週は136円、平年比72%だそう。そこからさらに値が下がったのかもしれません。

このような価格でも生産農家には利益が残るのだろうかと心配になりました。

旬の恵みを無駄にしないように感謝の思いをこめていただくことにしました。箸休めには、白菜の浅漬けを作りました。

さ。

EMIRPs Today(2021-01-15)#1642 入国者の状況

おはようございます、さいとうです。

朝、コンビニ前で洋酒瓶を片手に持ってスマホで話をしている外国人。年が明けてから、まだ一回も見かけていません。帰国したのだろうか。

緩和されつつあった出入国がふたたび厳しく制限されました。1月9日午前0時からビジネストラック及びレジデンストラックの運用を停止したものです。外務省によると両トラックによる外国人の新規入国を認めませんとあります。

どの程度の入国者数があったのかみてみましょう。出入国在留管理庁が公表している速報値で最新の2020年11月までの3か月分を拾ってみます。

歴月 外国人入国者数(新規入国者数/再入国者数)
2020年09月 18,859人(新 5,938人/再12,921人)
2020年10月 35,581人(新20,821人/再14,760人)
2020年11月 66,603人(新50,994人/再15,609人)
出所)出入国在留管理庁、国籍・地域別 外国人入国者数2020年速報値

2020年秋に再入国が微増することに対して、新規入国者数が増えていたことがよくわかります。11月には9月の9倍近くの人数に達していました。

11月の入国者数を多い順に並べると次のようです。上位5か国で4万7000人、実に、入国者数全体の70%を占めています。ベトナムからこれほど多くの方々がいらしているとは知りませんでした。

中国     21,140人(新16,229人/再4,911人)
ベトナム   14,895人(新14,410人/再 485人)
韓国     4,124人(新1,975人/再 2,149人)
インドネシア 3,535人(新3,323人/再 212人)
フィリピン  3,237人(新1,881人/再 1,356人)
上位5か国 計 46,931人
出所)同上

参考までに11月の地域別の入国者状況をアジア、欧州、北米からの入国者数で比べてみると次の通りでした。

アジア    58,666人(新45,717人/再12,949人)
ヨーロッパ  3,588人(新2,746人/再 842人)
北アメリカ  1,845人(新1,136人/再 709人)

本制限により外国人実習生、特に農業分野での人手不足が心配されています。旅行や交通、宿泊等観光業界や飲食業に話題が集まりがちですが、生活者の食に直接関わる農業分野にも影響が大きくなっているのです。

コンビニのガラス窓に貼り付き、フリーWi-Fiを使って外国語で談笑する輩。朝から酒臭くて嫌っていましたが、いないとなると少し寂しいものです。

さ。

EMIRPs Today(2021-01-14)#1641 クルマに託す

おはようございます、さいとうです。

大通りの先に広がるまだ薄紫の空に向かって、白い車がカッとんでいきました。ヤリスだ。昨年、国内で一番売れたトヨタの小型車です。

2020年の世界の新車販売台数が出そろってきました。主要国の状況を前年との比較で眺めてみましょう。

中国は第二四半期から販売が進み、通年では2019年とほぼ同規模の販売台数。米国は二割近く減じ、ドイツ、フランスではさらに大きく減じていました。日本は第四四半期の販売伸長が奏功し、年間では一割減程度に収まった模様。

国名   2020年(2019年)
中国   2530万台(2580万台)
米国   1450万台(1750万台)
日本   460万台(520万台)
ドイツ  292万台(402万台)
フランス 165万台(276万台)
出所)各種資料よりエマープまとめ

日本の販売台数460万台数には軽自動車の販売数172万台も含んでいるため、5ナンバーや3ナンバーのいわゆる登録車だけでみると289万台でした。

では登録車のペットネーム(車種名)別のランキング・トップ5もみましょう。実に、ペットネーム別の上位5車種中4つをトヨタの車が占めていました。

台数 車種名/メーカー名
151,766台/ヤリス/トヨタ
126,038台/ライズ/トヨタ
118,276台/カローラ/トヨタ
98,210台/フィット/ホンダ
90,748台/アルファード/トヨタ
出所)日本自動車販売協会連合会、輸入車、軽自動車を除く。

トップ20位までのメーカー別車種数でみると次のようです。トヨタの一人勝ちだったことがよくわかります。

トヨタ 13車種
ホンダ 3車種
日産  2車種
スバル 1車種
スズキ 1車種
出所)同上

最近、右をみても左をみても楕円が重なるエンブレムが溢れているわけです。

さて、トヨタが軽自動車よりも小さい超小型モビリティにC+podで参入し、いよいよ小型EV市場も本格化する兆し。

今年は、自動車産業が大きく盛り返して欲しいと思うのです。

さ。

※雑感
自動車産業は経済だけでなく、生活者の暮らしを支える重要な分野のひとつ。特に高齢化社会においては、日常の足としての使い方も、そこでの安全性の面でも、まだ課題もあり、さらに多くの進化が必要です。「台数」ではない、社会や暮らしへの貢献を測る意識が必要かもしれません。

EMIRPs Today(2021-01-13)#1640 てっぽう


おはようございます、さいとうです。

「てっぽうにしますか」。
そろそろ締めにしようと「のり巻」を頼んだ時に、板さんに尋ねられました。

かんぴょうを芯にした細いのり巻きが好きです。甘く煮たかんぴょうと海苔の香りが調和する優しさ加減が締めにちょうど良いのですが、そこにはもう一つ「てっぽう」という選択肢もあります。

「てっぽう」は、わさびを仕込んだのり巻き「鉄砲巻」のことですが、江戸の食文化に根付く粋はつくづく面白い。最後に甘く柔らかく終えるか、わさびの香りでツンッと爽やかに仕上げるのか、その日の気分で楽しむのですから。

最近は目が飛び出るほどの高級寿司が人気で、「今年はもう予約でいっぱい」なんて店もあるほどです。この環境下で集客や経営が厳しい飲食業界にあっても、ゆったりした設えの空間で最小限のスタッフが限られた数人の客を接遇する寿司店は、ゆとりある層が密を避けられる数少ない場として足を運ぶよう。

さて、緊急事態宣言がふたたび始まり、外食を控える日々もまだしばらくは続きそう。週末にふとてっぽうを食べたくなり、自分で作ってみました。

干瓢を塩でもみ洗いしたあとに茹でて、柔らかくなったところで適当に砂糖と醤油で味を足し、ゆっくり冷まして味を馴染ませました。しばらくして片手鍋の蓋をとると半透明の飴色に仕上がっていました。

のり巻きにするなら長いままでも良いのですが今日は煮物でいただくことに。ちょんちょんちょんと5センチ程の長さに切り、そのまま小皿に載せました。初めての干瓢料理としてはまずまずでしょう。

箸先でつまんだ山葵を真ん中にのせて、そっと口に運びました。
舌先の甘さの奥をツンッと突き上げてくる。ああ、これこれ、てっぽうだ。

さ。

※雑感
緊急事態宣言が11都府県に拡大するとの報です。飲食業界への影響が心配。外食も、社会が育んできた食文化の大切な要素の一つだと思うのです。町の台所食堂、ビジネス街のランチ、学生の大きな胃袋、マダムの社交場等、社会や暮らしの潤滑油の役回りを担う飲食店は数多い。緊急事態宣言が鉄砲になってしまわないようにと願うばかり。

謹賀新年

新年あけましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願い申し上げます。

2021 元旦
エマープ一同

EMIRPs Today(2020-12-29)#1513-1633 2020年12月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

2020年も、毎日楽しく執筆することができました。
感想をお聞きしたり、知らなかったことや異なる視点を教えてもらったりと、みなさまからいただくメッセージがたいへん励みとなりました、感謝。

今年は仕事のスタイルや休日の過ごし方が新しくなる一方で、美味しいとか、わくわくするとか心を踊らされるような出来事や出会いも多くありました。機微や感情、湧き上がるような思いに素直に向き合う場面は増えたよう。

そう、朝起きて目覚めた時の新鮮な脳が感じたままを文章に起こしておくことにより、コロナ禍のような環境下での社会の様子を一生活者の目線や感性で残しておけるように思いました。

で、どうだったか。
一年間で書いた数は、昨年と変わらず約240本。ささっと振り返ってみると、食いしん坊を丸出しな段が目立っていました。

体内暦は変わっても、食い気暦は揺るがずということでしょう。

来年もご愛読、お付き合いのほどよろしくお願いします。
良い年をお迎え下さいませ。

さ。

2020.12.01 1613 食の輸出拡大
2020.12.02 1614 野菜がお得って
2020.12.03 1615 白いタクシー
2020.12.04 1616 かいかぶらず

2020.12.07 1617 クリスマス曲で
2020.12.08 1618 市田柿
2020.12.09 1619 一巻か全巻か
2020.12.10 1620 娯楽、冠婚ニューノーマル
2020.12.11 1621 むずむず、来たか

2020.12.14 1622 800メートル行く
2020.12.15 1623 行き先は
2020.12.16 1624 ビフテキ
2020.12.17 1625 初詣もデジタル
2020.12.18 1626 凹凸坂道も厭わず

2020.12.21 1627 冬、週末朝の散輪
2020.12.22 1628 鉄道か軌道か、ゆりかもめ
2020.12.23 1629 年末年始の営業異変
2020.12.24 1630 年末500キロ祭り
2020.12.25 1631 赤チンのチン

2020.12.28 1632 マスクの錯覚
2020.12.29 1633 新しい体内暦を感じる

EMIRPs Today(2020-12-28)#1632 マスクの錯覚

おはようございます、さいとうです。

今日、12月28日を仕事納めとする職場も多いことでしょう。電車にはいつもの半分くらいの乗客でした。すでにお休みモードのようです。

週末に所用で品川駅に降り立ちました。午後なのに始発の時間のようでした。乗り換え通路も改札付近も人影は疎ら、自粛の呼びかけ効果なのでしょう。乗客も少なかったのですが。

隣に座った二人連れのご婦人は、よほど嬉しいことがあるのか、ひさしぶりのお出かけなのか、おしゃべりに夢中でした。もちろん、マスクを着けてはいるのですが、通る声の会話は静かな車両いっぱいに響き渡っていました。

「密にならないように、いつも気を付けているのよ」
「そうそう、数人のグループがいるとテーブルを離してもらうの」
「お買い物の時も、周りに人がいると近づかないわ」

途切れることのない話は、いかに自分が感染予防対策を万全に心掛けているのかを外食の場面、買い物のとき、仕事場のことなど、生活に登場するであろうありとあらゆるシーンにおいての気の配り方を交互に披露していました。

その気遣いを今周りに向けてみたら良いのにと思いつつ、イヤホンを出そうと鞄を探りましたが見つかりませんでした。車内アナウンスが流れてきました。マスクを着用し会話を控えるようにとのお願いを丁寧に訴えていまいた。

「ああ、お腹がすいてきたわ」
「私も、朝ご飯を食べる時間がなかったの」
「何を食べようかしら」

ご婦人たちのおしゃべりは、まだまだ続くようでした。
ぼくは、次の駅で電車を降りました。

さ。

※雑感
衛生観念は人により感じ方が異なるのだとつくづく思います。ぼくはマスクを着けるとアレルギーのせいか鼻がぐずぐずするので、周りに人がいない時は、なるべく外しておきたいのですが、そうもいかない。
マスクを着けておけば予防の手当は万全だというのも違うように思いますが、年末年始に気が緩むとおしゃべりも弾むでしょうし、今一度、気を引き締めて過ごそうと思うのです。

EMIRPs Today(2020-12-21)#1627 冬、週末朝の散輪

おはようございます、さいとうです。

掛け布団の温かさの「幸せ力」は強いですね。週末の朝はことさら。さて、気合をいれ、もぞもぞと塒(ねぐら)から抜け出しら快晴でした。

んっ、ここはせっかくのお天気だから朝活ポタリングに行こう。先週よりも、厚手のアンダーシャツと防風のジャケット、真冬の手袋をはめて、首はバフのネックウォーマー、耳当て付きのビーニーで防寒対策は完璧だ。

愛車を引っ張り外に出てみるとキリリと冷たい。準備体操、ストレッチをしても少しも温かくなりません。これはいよいよ真冬になってきたなあ。身体が早く気温に馴染むように軽いギヤでくるくる、くるくると脚を回しました。

多摩川大橋に入ると川面で冷やされた風に包まれました。西の遠くに富士山がすまし顔です。鶴見川を越えて寺尾の緩い坂の手前で、一つ先の信号に二人組の自転車乗りを発見、ペアルックしているのでカップルなのでしょう。

響橋に着く手前で追いつきました、上半身が少し汗ばんできました。東神奈川からみなとみらいに抜けました。橋を越えたら遠くに赤い集団が見えました。どうやらサンタクロースが屯しているようでした。横浜サンタプロジェクトのフォローアップでしょうか。それにしてもつま先が感覚が飛びそうに冷たいぞ、一向に温かくならないじゃないか。シューズカバーを置いてきたのは判断ミスだな、来週からは必携だ。

さて、関内をまっすぐ抜けて元町に辿り着きました。元町商店街の外れにある結婚式場ではちょうどブーケトスのよう、歓声が道路まで響いてきました。

山手の台地に向かうS字の急坂を駆け上がりました、港が見える丘公園です。テラスからは、冬の風に洗われた横浜港が一望できました。右手の奥には、横浜ベイブリッジがくっきりとそびえていました。

よし、今日はここまでにしよう。
嗚呼、師走。寒さも楽し。

さ。

※雑感
朝活ポタリング、横浜元町まで往復するとちょうど50キロ、3時間ほどです。店に入ることもなく走るだけのんびり散歩でも、随分リフレッシュできます。帰り道は向かい風でした。冷たい北風に抗いながら、そろそろ新年を迎える準備をしようと思いました。

EMIRPs Today(2020-12-14)#1622 800メートル行く

おはようございます、さいとうです。

忘れた食材の買い足しついでに、隣駅にある九品仏に行ってみました。そろそろ、紅葉が最盛期を迎えるころです。

九品仏は正確には九品仏浄真寺といいます。東急電鉄大井町線にある九品仏駅の目の前にある交差点から参道が始まり総門へと続く便利な立地。寺に向かう方々がゆるりゆるりと歩いていました。

総門を抜けると紅葉したモミジが両側から多い被さるように伸びていました。真っ赤に焼けているものもあれば、少し濃色のもの、橙色のものもあります。遠くには冬の日差しを受けた銀杏の大木が黄金色に立ち上がっていました。

この寺は、近隣の木々よりも少し遅れてと紅葉が焼けてくるように思います。だいたい師走に入ってから赤く焼けてくるよう。新しくなった閻魔堂のあたりは低いモミジが多く、山門を潜り、都天然記念物に指定されている「九品仏のイチョウ」あたりまで行くと、少し背の高いモミジが賑やかでした。

スマホをかざして葉を狙うご婦人、年賀状用でしょうか、親子4人で並んで澄ましている家族、若い母親に抱かれて懸命に葉に手を伸ばす幼子、モミジの葉よりも小さい手が印象的でした。

コスプレイベントに集うカメラ小僧はカメコと呼んだりしますが、紅葉を撮りに来ているのは、カメラおじさんとカメラ女子が多いよう。背丈に届く三脚や500ミリはありそうな白いボディの望遠、本格的な機材も少なくありません。

さて、モミジと楽しむ人たちを眺めながらぐるっと一周して大満足。ああ、今年も九品仏の紅葉を楽しめました。Go To 800メートルも、悪くないものです。

さ。

※雑感
先日、東京都が発表していた「新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う自然環境に関する意識の変化」によると、「身近な屋外空間として公園や緑地の重要性を感じるようになった」と答えた方が60%に達していたそう。
九品仏は遠くから目指してこられるような観光地ではないので、モミジを見にきていたのは、近所や近郊の方が多いのだと思います。
近くを楽しむ暮らしも、良いものです。

EMIRPs Today(2020-12-08)#1618 市田柿

おはようございます、さいとうです。

12月に入り、市田柿の初物が手に入りました。
そう、南信州地方の干し柿で、小振りな紡錘形が独特です。

市田は長野県南部にかつてあった村名ですが、1957年に市田村と山吹村村が合併し高森町となり、今は当地の柿の品種や商標として継承されています。

そもそも、市田柿は市田村地域の小振りな渋柿の品種名で、干し柿にして食されてきた歴史は古く500年以上前にさかのぼるそう。その市田柿という名称は、1921年に東京や名古屋、大阪の市場に出荷し始めたころから用いられるようになり、2006年には地域ブランドとして認定され、2016年には地理的表示いわゆるGI登録されました。

●地域ブランド(地域団体商標)
名称 :市田柿
指定商品:長野県飯田市・下伊那郡産の干し柿
出願者:みなみ信州農業協同組合、下伊那園芸農業協同組合
認定日:2006年11月10日
●GI登録(地理的表示)
登録名:市田柿(いちだがき)
生産地:長野県飯田市、下伊那郡ならびに上伊那郡飯島町および中川村
生産者:みなみ信州農業協同組合
登録日:2016年(平成28)年7月12日
出所)市田柿ホームページ、JAみなみ信州ホームページより引用

干し柿にはその仕上げ方により「ころ柿」と「あんぽ柿」のふたつの種類がああります。前者は水分量が25~30%程度まで干したもので、後者は水分を50%程度保っているものです。

市田柿は前者の「ころ柿」の類で、羊羹状のねっとりとした触感と甘みが特徴。11月に収穫された市田柿の皮をむき、重量がもとの35%程度に減ずるまで干して乾燥させるそう。「ころ柿」は「枯露柿」と書かれることもあり、朝夕の露と昼間の乾燥を繰り返すことにより独特の粘りと甘みが生まれる。

さて、市田柿は卵一個分ほどの大きさしかありません。さっそく、親指と人差し指で摘まんで一つ取り出してみました。齧ってみるとオレンジ色に透き通る果肉が現れ、上品な甘さが広がりました。

さ。

※雑感
日本の乾物、ドライフードの技術は素晴らしいと思うのです。風土や気候を活かして、太陽、風、気温差を使って保存食を作るのですからね。その一つ一つに地域の歴史と知恵が詰まっているように思うのです。いつか、すべてを紹介したいと思うのです。

EMIRPs Today(2020-11-30)#1594-1612 2020年11月配信分


EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

遠出もせずに籠る連休、昼食用にパンを買いがてら散歩に出ました。

ふらふらと徘徊するのは冬眠前の餌を探すくまさんのようですが、いえいえ、いつものように焼きたてのバゲットが欲しいだけです。

お気に入りのお店がお休みだったので、自由が丘まで少し足を延ばして名古屋で大人気というパン屋さんを覗いてみました。

バゲットを手に、この店のシグニチャー商品「ブール」も一個もらおうかと物色していたら、期間限定で「栗のブール」があると書いてあります。今日の分はあと5つだ、急いでひとつを取ってレジに向かいました。

家でお皿に載せてみると、見た目から想像する何倍も重くてびっくり。両手でもって割りました。大きさの半分くらいに栗が詰まっていました。クリームパンのクリームなみに、割った栗がごろごろと入っている。ああ、森の恵みだ、秋の幸だ。

栗がこぼれ落ちないように、口を大きく開けてかぶりつきました。

店名をあらためると、うさぎさんだ、長閑な森のお昼ご飯でした。

さ。

2020.11.02 1594 GPSで一筆書き

2020.11.04 1595 日本の食、需給
2020.11.05 1596 雑誌広告
2020.11.06 1597 「い」か「え」か

2020.11.09 1598 特急風味の宿泊室
2020.11.10 1599 北風は、ぴいぷう
2020.11.11 1600 折衷あん
2020.11.12 1601 生物が知らせる季節
2020.11.13 1602 凍結ホップの風味

2020.11.16 1603 7度目の世界チャンプ
2020.11.17 1604 鴨川の冬鳥
2020.11.18 1605 ヨーグルト
2020.11.19 1606 ノブドウは何色
2020.11.20 1607 場を確保して備える

2020.11.24 1608 白菜の季節
2020.11.25 1609 文字の読み方
2020.11.26 1610 日本統計年鑑で旅気分
2020.11.27 1611 ブラックフライデー距離計

2020.11.30 1612 黄色いカボス

EMIRPs Today(2020-11-30)#1612 黄色いカボス


おはようございます、さいとうです。

カボスをいただきました。
黄色く熟して芳醇な、この時期ならではの大分のカボスです。

夏ごろから見かけるようになるカボス、走りの緑色のものは良く知られる。きゅっと酸味の利いたその時期もよいのですが、熟した黄色い皮のカボスは、当たりが柔らかくなって別物の美味しさがあります。

まずは試しにひとつ絞ってみました。丸一個の重さと違わぬ量のカボス果汁がとれました。柑橘特有の鼻の奥をくすぐる香りが、台所から家の隅々まで広がりました。ちょうど青首大根がある、カボス風味の浅漬けを作りました。

故郷でとれたものだそう。出荷のためのお化粧は必要ない自然体の恵みは健康美人、絞ったあとの皮が瑞々しいのは流通のストレスがかかっていない証しだ。無農薬で育てられたものだと聞いたので、これは皮ごと使ってみることに。

そうだ、ジャムに仕立ててみよう、カボスのママレードだ。外皮を食べやすいように薄く切り、半透明になるまで二度吹きこぼしてから炊きました。色付き砂糖で量は控えめ、見た目は濃くなるけど自家消費ですから十分です。

適当に煮詰めてとろみが出たところで火を止めて粗熱をとり、香りづけには先ほどの絞り汁を少し足してあげました。カボス二個で小ぶりのガラスポットにちょうど一杯分の量でした。

早速、自家製カボス・ママレードの小瓶を夕食の卓に並べてみました。
バゲットを一口大にちぎって、ママレードを載せて頬張りました。

さ。

※雑感
カボスは食卓を華やかにしますね。黄色く熟した円やかなカボスはさらに。カボスをかけると香りも味も、一気に引き立つ。ただ、一度かけると味を元に戻すことはできないので上手に好みの加減を見るのが楽しい。新しいもの、変わったことを上手に受け入れることも必要だと思う日々。

EMIRPs Today(2020-11-19)#1606 ノブドウは何色

おはようございます、さいとうです。

今日は、11月の第三木曜日なので、ボジョレーヌーボの解禁日。時計の長針をにらみながらのカウントダウン・オンライン飲みは、新しい。

ボジョレーヌーボは、今年収穫された葡萄を用いて作られるワインの新酒で、ガメイという葡萄の種類が使われます。ガメイってどんな姿なのでしょうね。

先日、母が生垣を手入れしているのを眺めていたら、なんだか色とりどりの実を見つけました。白、緑、青、紺、紫。ビー玉よりもひと回り小さな丸い実が、アイビーの葉のあちこちに見え隠れしていたのでした。宝石箱のよう。

名前は何、さっそく尋ねました。「ノブドウ」。え、葡萄なの、房はないな。指先でつまんでみると硬くて南天のよう。果物の葡萄とは異なるようです。

ノブドウは、漢字では野葡萄と書き、日本では全国でみられる蔓性の植物。空き地や公園などちょっとしたところに生息。食用やワイン用ではないし、同じく野生に生息する山葡萄のように酒に仕込むものものでもないそう。

それでも、指先で囲えるほんの数センチほどの空間に、チューブから絞り出したばかりの絵具のように艶やかな彩りが、幾色も寄り添いながら育つ様子に、自然の不思議を感じずにはいられません。

こんなに綺麗なのだから、少しは食べることが出来のだろうか。
「鳥たちは食べているみたい」。へえ、そうなんだ。

食べる葡萄、飲む葡萄、見る葡萄。
葡萄もいろいろあるようだ。

さ。

※雑感
大地や植物をイメージするアパレル用語にアースカラーという言い方がある。茶色系から緑色系の色の範囲を指すものですが、そこに空の色や海の色等の青色系が含まれるとエコロジーカラーと呼んだりします。ノブドウのように折り重なる極彩色や、葉裏から朝陽が照らす銀杏の黄金色、桜並木の葉がオレンジ色に焼け色などをみると、自然界にある色っていいなあと思うのですよね。

EMIRPs Today(2020-11-17)#1604 鴨川の冬鳥

おはようございます、さいとうです。

鴨川を散策していると、浅瀬には鳥たちがたわむれていました。冬の鴨川は渡り鳥が美しいですが、近年、鳥が増えたように思います。

京阪電車がまだ出町柳まで延伸する前は、三条駅がターミナルでした。東福寺よりも北側の七条あたりから三条駅までは鴨川に沿って地上を往来。窓際の日向に座り、ユリカモメが戯れる様子を眺めるのが好きでした。

ユリカモメはロシアのカムチャッカ半島からやってくる渡り鳥です。晩秋から冬の間を鴨川で過ごすのですが、約3000キロを飛んで京都の鴨川に降り立つのですから、GPSナビに劣らぬ精度の高い羅針盤を備えているのでしょう。

京都市のホームページには、冬場にみられる鳥の種類が紹介されています。先の渡り鳥ユリカモメやよく見かけるマガモの他にも、コガモやヒドリガモ、オナガガモ、ヨシガモ、ハシビロガモ等のカモ類やハマシギ等が飛来するそう。

鴨川の鳥が増えたのは地元の方々、上流の方々が水辺の環境を整えてこられたことの成果なのでしょう。マガモやコガモに交じり、白鷺がいたり、なぜか、カラスが群れて水浴びをしていたり。ああ、古都の晩秋、昼下がり。

用事を済ませ、その日のうちに帰るため京都駅に向かいました。土産物屋も改札周辺も、ロビーやホームも観光客であふれんばかりでした。

Go Toが観光移動の環境整備に役立ったことは間違いないのでしょう。のぞみ号は、京都を楽しんだ渡り鳥で満席でした。

さ。

※雑感
京阪電車本線の東福寺から三条駅まで地下に移行したのが1987年でした。その後、三条駅と出町柳駅を結ぶ鴨東線(おうとうせん)が開業したのが、1989年10月、平成が始まった年でした。
京阪電車が地下になったことは、鳥たちには良い方向に働いたのだろうか。もしも今も地上を走っていたら七条から出町柳までずっと鴨川を眺められる。いろんな種類の渡り鳥が見られると楽しいだろうなあ。