EMIRPs Today(2020-06-03)#1491 押しピンって何

おはようございます、さいとうです。

「押しピンは」、きょとんとされました。うまく聞き取れなかったのか。「オ、シ、ピ、ン」。「何、それ」、予期せぬ返答でした。

ほら、小学校の掲示板に図工の絵や習字の作品を貼るときに使う針のことだ。あぁあ、画鋲のことかと理解してもらえました。

どうして伝わらなかったのだろう。学校の先生も級友たちも「押しピン」と言っていたと思うのだが。調べてみると「画鋲」が標準語で、「押しピン」は関西地域の方言のようでした。

思い返すと、社会人になってから画鋲を使う機会はほとんどなかったようだ。もちろん、駅や交番前の掲示板や、居住者向けの告知板に掲示される案内等は画鋲で止めてあり目にすることはあったのだが、自分で何かを刺したことも、物の名前を呼んだことも記憶にない。

ぼくの中の「画鋲」は、30年前に上京した際に「押しピン」として凍結されていて、それ以来、視覚情報を受動的に理解はしても、言葉として能動的に利用するような解凍機会がなかったと言うことだ。

さて、昨夜、東京都は東京アラートを発動しました。繁華街の経済活動を再開させることの難しさを知ります。今年の夏は、布マスクを着用して過ごすことになりそうだ。真夏日のマスク姿を想像するだけで、口元が汗ばみそう。

布製だから再利用ができるものの、何度も洗うと草臥れてくるのだろうなあ。水着の生地製マスクや無印製の布マスクならば、毛玉が出たりしないのか。

「ああ、ももけてきた」、凍結した言葉が漏れ出てしまいそう。

さ。

※雑感
小さいころによく使っていた単語で大人になって使わなくなるものや、時代とともに使わなくなる言葉は多々あります。ダイヤルやチャンネルを回したり、お風呂を沸かしたり、薬缶を火にかけるのもなんてのも、近い将来、古語辞典の候補かもしれませんね。「ももける」なんて状態は、他の言葉で置き換えにくいなあ。

EMIRPs Today(2020-05-29)#1471-1488 2020年05月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

もう月末だなんて、五月はとても速く時計が動いたように思います。

テレワークやビデオ会議で自宅で過ごす時間ばかりが目立って、日々の生活の中では外に出たくて悶々としていたはずなのに。

友人と馴染みのお店に食事に行くこともなく、ピークを迎えた季節の花を見に行くこともなく、アートを観に行ったり、音楽を聴きに行ったり、ロードバイクで遠出することも、ましてや、旅することもなかったのに、あっという間の一か月でした。

引っ越ししたり、職場を替えたり、結婚したり、同居したりと生活環境が変わるとストレスがかかるものですが、属する環境が変わらなくても、生活リズムを変わるだけでも相応のストレスがかかるので、対峙している時には負荷が大きく時が重くても、振り返ると短かったとなるのでしょう。

忘れがたい一か月になりました。
学びの多い一か月になりました。

さ。

2020.05.01 1471 ちぐはぐを解きたい

2020.05.07 1472 どこでもドアで峠へ
2020.05.08 1473 母の日に想う

2020.05.11 1474 験を担ぐ
2020.05.12 1475 オンライン授業
2020.05.13 1476 街の情報リテラシ
2020.05.14 1477 生活様式が薫る
2020.05.15 1478 活気の物差し

2020.05.18 1479 プリン
2020.05.19 1480 峠の越え方
2020.05.20 1481 こうのとり9号機
2020.05.21 1482 色の刷り込み
2020.05.22 1483 白で赤は消えない

2020.05.25 1484 自分の番号
2020.05.26 1485 Go To
2020.05.27 1486 銀杏は喜んだ
2020.05.28 1487 遊園地の再開
2020.05.29 1488 黄色い声の活力

EMIRPs Today(2020-05-25)#1484 自分の番号

おはようございます、さいとうです。

首都圏も、いよいよ今夜、緊急事態宣言が解除されることになるよう。七週間にわたり潜っていたトンネルも、ようやく出口の明かりが射します。

同宣言を受けて生活や暮らしは一変しましたが、同時にデジタル基盤の大切さを感じた方も多かったのではないでしょうか。例えばスマホでのEC通販やデリバリーを使うのもそう、マイナンバーカードを持っていると給付金の手続きも迅速に済ませられたのではないかと思います。

実は、マイナンバーに関して本日付で廃止されるものがあります。予て告知されていましたが、紙で届いていたいわゆる「マイナンバー通知カード」は令和2年5月25日付で廃止となりました。

通知カードが廃止になりますがマイナンバー自体は継続して利用できるとの運用には、「ああ、紙の通知書で自分の番号が知れれば、プラスチック製のマイナンバーカードは必要ないのでは」と思いそうですがそうも行かないようです。

総務省によるとマイナンバー通知カードは「マイナンバーを証明する書類」で「身分証明書」とならないと説明されています。また、引っ越しなどで住所が変わると「マイナンバーを証明する書類」としても使用できなくなる。

さらに、今年9月からは「マイナポイント」と呼ばれるマイナンバーカードを活用した政府主導のポイント制度が始まろうとしています。ポイント制度は、一般的な仕組みですが、「プレミアム率25%」という優待が受けられるというのですから、暮らしの生活消費の中では見過ごせないものでしょう。

このマイナポイントの利用には、マイナンバーカードとさらにマイキーIDの設定が必要となるようです。

さて、マイナンバーカードは普及率は16%と言われていますが、新しい生活様式の一つとしてデジタル社会基盤が浸透すると良いと思うのです。

かつて、国境の長いトンネルを抜けると雪国でしたが、
今回は、自粛の長いトンネルを抜けると新しい生活様式の始まりです。

さ。

EMIRPs Today(2020-05-15)#1478 活気の物差し

おはようございます、さいとうです。

ガロガロガロッ、ザザー。
子供がペダルカーで行ったり来たり駆けています。街が少しずつ健康を取り戻そうとしているのだ。

東京は、まだまだ警戒を解かないようにとのことで油断はできません。もうしばらくは、出社勤務は業務の二割程度におさえることとしましょう。

政府が示す「新しい生活様式」の公共交通機関の利用についての項目には、「混んでいる時間帯を避けて」「徒歩や自転車利用も併用する」とあります。今日は週末金曜日の対応をすべく、道路が空いている早朝に自転車で仕事に向かってみました。まずは肩慣らし。

最近は車道の左端路面に自転車用の走行車線が指示されている上に、全体に車の量もさほど多くない。朝から営業する路面店の前にも駐車車両はほとんどないので、余計な気を遣うことなく走ることができました。

自転車の速度で街を眺めて、はじめてわかることも少なくありません。

マスク姿でバスを待つ人は従前の一、二割ほどなのに、ポンポンポンと間隔を空けているので列がずいぶん長く伸び、また、電動自転車で都心に向かう人が思いの外に多く、今日見かけた電動自転車は全員が歩道を疾走していました。

少しずつ、街が新しい様式に動き始めているようです。

人や乗り物の往来で活気を感じるのは、昭和世代に刷り込まれた共通の性質。「新しい生活様式」を普通のこととして捉えることになる平成令和世代は、活気を計る物差しが別物になることは間違いないのだろう。

思いを巡らせていると間もなくオフィスに着きました。
続きは、帰り道にとっておくことにします。

さ。

EMIRPs Today(2020-05-14)#1477 生活様式が薫る

おはようございます、さいとうです。

ああ、風が薫る。
周りを見渡してから少しマスクを下げて、新緑を胸いっぱいに味わいました。

騒動の前は、花粉のいがいがと冬色を残す香が入り混じっていましたが、ぽうんっと季節を飛び越えた今、草や木の新緑特有の少し揮発するような蒼い香りが漂っていました。口元の布越しには気が付かなかった。

先日、厚生労働省が示した「新しい生活様式」の中に、日常の生活様式や働き方が例示されていました。少し覗いてみると次のよう。

買物では「通販を利用」、「電子決済の利用」を揚げ、娯楽、スポーツ等では「筋トレやヨガは自宅で動画を利用」や「歌や応援は、十分な距離かオンライン」と示され、働き方では「テレワーク」や「オンライン会議」。すでに、浸透が始まっているデジタル社会を加速させることは間違いないでしょう。

食事では「大皿を避け」て、さらに「対面でなく横並び」、「料理に集中」、「回し飲みは避け」、親族行事は「多人数の会食を避け」ることを示し、仕事では「名刺交換はオンライン」と掲げられました。

暮らしや生活、働き方に関して、常識や習慣を変える必要があることを、具体的な場面を想定して示されています。

さて、政府は今日、39県で緊急事態宣言のマスクを脱ぐと発表の見通しです。

新しい生活様式が、五月に薫る。

さ。

※雑感
「屋外」「少人数」「横並び」「オンライン」「距離、スペース」あたりが、繰り返し使われているキーワード。会話は真正面を避ける。マスクをして横並びに座って話をするよりも、オンラインで胸像を投影しながら顔の表情を見る方が、お互いが知れる場面も増えるのかもしれません。

※厚生労働省 ホームページ
新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html

EMIRPs Today(2020-05-13)#1476 街の情報リテラシ

おはようございます、さいとうです。

10万円給付金を申し込んだらマイカードで楽々簡単だったという知人もいれば、住んでいる自治体ではいつになったら始まるのだろうと、呟く友人もいます。

たしかに、ネットで飛び交う給付金の受付状況の様子をみても、マイカードの普及率の低さもあるのでしょうが、市区町村により対応進度がまちまちです。「街や社会の情報リテラシ」には、まだまだ格差があるということでしょう。

さて、スーパーシティ構想に関する国家戦略特区法改正案が、本日の衆院本会議で審議入りされます。

スーパーシティは、行政の単位でもないし、農村地帯や工業地帯のように特定産業を集める地域でも、観光地区や港湾地区のような機能区分でもないため、一体全体、何が起こるのかは一般生活者には分かりにくいかもしれません。

スーパーシティ構想について、昨年2月に政府が発表したスーパーシティ構想実現に向けての最終報告書は次のような文言で始まります。

AI 及びビッグデータを活用し、社会の在り方を根本から変えるような都市設計の動きがが国際的に急速に進展している。。第四次産業革命を先行的に体現し、革新的な暮らしやすさを実現する最先端都市となる「スーパーシティ」の構想を実現するため、(以下続く)
出所)「スーパーシティ」構想の実現に向けて 最終報告/2019年2月14日
「スーパーシティ」構想の実現に向けた有識者懇談会

緊急事態宣言の解除は、都道府県単位で進められており、給付金の対応は市区町村単位で運用されていますが、スーパーシティ構想は法案が成立後、特区を実現したい自治体を募って選定が始まります。機動的で柔軟な運用を実現するまとまりが求められるでしょう。

スーパーシティが情報サービス活用を発展させた特別な未来都市ではなく、「街や社会の情報リテラシ」が高い、憧れの街の姿になって欲しいものです。

さ。

※雑感
マイナンバーカードの浸透の遅れ、普及率の低さが、緊急時給付金の対応という思わぬところで、ボトルネックになってしまったよう。
個人情報の管理に関する問題と、社会の仕組みや機能を情報活用して効率的かつ生産的に動かそうという考えは、表裏一体ではあるものの、同時に進化発展させながら、あるべき姿を作っていくものだと思うのです。スーパーシティ構想が、少しずつあるべき姿を見せてくれると思うのです。

EMIRPs Today(2020-05-08)#1473 母の日に想う

おはようございます、さいとうです。

今週末10日は第二日曜日にあたるので、母の日。例年は特に何もしないのですが、今年は何かしようかと気持ちが動きます。

半世紀も人生を歩んできて、やっと自分が見聞きしたり知りえたりしたことや体験したことよりも、想像することもできない未知のあれこれの方が圧倒的に多いという事実を理解するようになりました。

えっ、今頃何を言っているの、その歳まで気が付かなかったのかと指摘されるとまったくその通りです。自分の理解が届く範囲で物事をみてしまいがちで、その外に拡がる無限の量感はまったく掴むことができないと知るのです。

加えて、対話にしろ、体験にしろ、あるいは読書や鑑賞にしろ、新しいことに対峙してそれを吸収するにはそれ相応の時間を要することも理解してしまい、その結果、自分のもつ24時間をどう使うのが良いのかと思うです。

子供の頃、そろそろ寝る支度をしていると、凡そその日の家事を片付けた母が食卓に本と帳面と鉛筆を広げて、何やらごそごそと始める姿を見かけることがありました。宿題があるわけでも、試験があるわけでもないのに。

横顔は嬉しそうだ、このまま布団に入るにはどうも気になって仕方がない。となりの椅子に腰かけて尋ねてみるのです、「なにをしているの」。

「ああ、これはね」、手を止めて教えてくれました。理解できない内容も多かったのですが、楽しそうに話す説明を聞くのが好きでした。

そして、最後には、いつも決まった言葉で締めくくられました。
「はい、そろそろ寝る時間」。

今思うと、そこにはまさに新しい知識に触れて体験吸収している女性がいて、誰もが寝静まった後の自分が眠くなるまでの僅かなひと時が、彼女にとっての至極の時間だったのかもしれません。

さ。

EMIRPs Today(2020-05-07)#1472 どこでもドアで峠へ


おはようございます、さいとうです。

開店準備で店舗前を清掃している若者、マスク越しの横顔が嬉しそう。宣言は延長される中、街は動き出そうとしているのでしょうか。

この一週間は、自宅で過ごした方が多かったと思います。読書や映画鑑賞、友達とネット越しのパーティも良いものですが、どうしても、運動不足です。スマホの歩数計を眺めてみても、数百歩で留まる歩数には驚くばかり。

そこで、自転車で「峠」を上ってみることにしました。例のロードバイクのeスポーツに使われるローラー台を使って、書斎でサイクリングするのです。

小手調べは、かつて何十回も上ったことのある京見峠。金閣寺の北辺りから、周山の方に続く旧街道で、丹後丹波からの旅人が最初に都を一望した峠だそう。

バードビューの映像に載ったコースをゆっくりと進みます。坂がきつくなるとペダルが重くなり、道の斜度や曲がりに合わせて周りの木々や眺望も動いてくれるのです、九十九折を曲がるとパッと開けて京都市街が一望できました。

中学生の頃よりも笑える程度に時間がかかったものの、無事に登り切りました。これは面白い、次の峠に挑んでみることに。軽井沢に向けて碓氷峠、神奈川県秦野にあるヤビツ峠、東照宮から中禅寺湖へと日光いろは坂を上りました。

思い立って海外に、イタリア北東のドロミテ(伊:Doromiti)を上りました。スピードが速くなると景色が流れるし、地道に入ったらガタガタ振動まで伝わってきて臨場感たっぷり。追い上げて来たのは、コペンハーゲンに住んでいる自転車乗り、頂上は獲ったものの下りに入るとさっそうと抜かされました。

現地までの移動時間がゼロ、書斎で楽しむ世界各地のヒルクライム。
ああ、「どこでもドア」が手に入ったようです。

さ。

※雑感
ヴァーチャルライドは、様々な楽しみ方があるよう。リーダーが主催するレースやグループライドもあれば、ユーザー同士が待ち合せて乗るようなミートアップライドもある。ロードバイクの車輪を外して、装置をつけるだけですから準備も楽ちんです。同じ時間に、同じコースを走っているユーザーがいたら画面上に現れてきて、会話も楽しめます。ぼくがGWに上ったのは次の峠。もちろん「超かめさん」です。

碓氷峠/群馬・・・・軽井沢まで旧中山道を。600メートルほど上る。
ヤビツ峠/神奈川・・足柄近くにある峠。600メートルほどくねくね上る。
京見峠/京都・・・・丹後道、北山を超え最初に「都が見える」、標高400。
長坂峠/京都・・・・鴨長明の方丈庵跡近くにある激坂。標高300。
いろは坂/栃木・・・日光の中禅寺湖に向けての上り。400メートルアップ。
ドロミテ/イタリア・ベネチア近くアルプス。標高1500へ400メートルアップ。

EMIRPs Today(2020-04-30)#1450-1470 2020年04月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

テレワークやリモートワークと呼ぶ、一連の在宅勤務は大歓迎です。

何しろ、首都圏で働く際に最大級の課題のひとつである「通勤」を、風船に針を刺した時のように、瞬時に消し去ってくれたのですから。

政府が5年毎に実施している社会生活基本調査によると、首都圏の平均通勤・通学時間は、つぎのようです。

全体)東京都 42分、神奈川県 46分、埼玉県 41分、千葉県 43分。

通勤時間だけに絞るため、通学を除いた時間が反映がされているであろう「6歳未満の子供をもつ夫婦世帯」を対象に限るとつぎのよう。

推計)東京都 65分、神奈川県 89分、埼玉県 84分、千葉県 87分。

4都県の単純平均で81.25分、5日分を掛け算して週に直すと6時間50分になり、月あたりに直すと24時間を超えて約1日に相当する。一日の労働時間を8時間とすると、3日分の活動時間が手に入ったことになります。

小麦粉やイーストが飛ぶように売れているのもよくわかりますね。

カード会社の会員ステータスでは、シルバーの上にゴールド、その上にプラチナやブラックがありますが、この新しく手に入れた時間は限られた期間の黄金週間の上を行きそう。

ぼくにとっては、プラチナ・アワーです。

さ。

2020.04.01 1450 4月1日の風物詩
2020.04.02 1451 桜に似合うバス
2020.04.03 1452 4月4日は何の日

2020.04.06 1453 蕾が咲き終わる前に
2020.04.07 1454 3月に売れたクルマ
2020.04.08 1455 新緑街道始まる
2020.04.09 1456 老婆の話し相手
2020.04.10 1457 街の音

2020.04.13 1458 詳しくなりたい
2020.04.14 1459 そっくり
2020.04.15 1460 馴染む風景
2020.04.16 1461 疑似と本物
2020.04.17 1462 煮豚を作った

2020.04.20 1463 週末の住宅街
2020.04.21 1464 藤は右か左か
2020.04.22 1465 計る
2020.04.23 1466 読書、嫌いだったなあ
2020.04.24 1467 貿易に見る物の移動

2020.04.27 1468 黄金な巣ごもり
2020.04.28 1469 深い時間よりも

2020.04.30 1470 優しい言葉で表したい

EMIRPs Today(2020-04-28)#1469 深い時間よりも


おはようございます、さいとうです。

さて、これ位にしよう、ラジオを聴きながら机の片づけをしていました。「深い時間には」、ラジオのパーソナリティの言葉に心がざらつきました。

夜が深まるとか深夜とか表しますから、深い時間と聞くと、ああ夜遅い時間帯のことを指しているのだろうとは思いますが、自分で何時ごろになったら、時間が深いと感じるかと考えてみても、さっぱりぴんときませんでした。

深まった後を深いと表すことが、上手に結びつかなかったよう。時間軸に対して深まるという表しは、夜に限らず使う場面があります。例えば季節では、「秋が深まる」と表現します。真夜中になったり、晩秋に近づいたりとその時の変化がもたらす程度が強まることを「深まる」。

「深まる」は、その始まり地点や時点から奥や底に向かう到達点までの距離が大きくなっていくことを表しています。

時間の他にも、恋人との愛は「深まる」し、学問や専門の知識も「深まる」。人と人、国と国などの関係性が強くなることや、知らなかったことへの理解が増えることを深まるといいます。

さて、「深い愛」とか「深い知識」という表現は一般的だし、時間軸に対しても「深い秋」と聞いても違和感がないのに、夜遅い時間帯を指す「深い時間」にだけ、なぜ、ざらっとしたのだろう。

きっと「深い」は状態を表している言葉で、「深い時間」と表したところで、時計の針は常に時々刻々と進み続けており同じ状態を保つわけではない現実に感覚的な違いを感じたのだと気が付きました。

人の遺伝子には、昼間の明るい時間が行動時間帯であると組み込まれていて、時間の深まりは受け入れられても深い時間に留まりたくはなのかもしれない。

空が白んで夜が明けて、朝陽を浴びると気持ちが良いですから。

さ。

※雑感
春や夏は深まらないし、朝も昼も深まらないのも面白いですね。夜は太陽が隠れて暗くなり、秋は日が短くなり暗い時間が長くなる。奥底など光が届きにくくなることと、深まるとの表しが合うのでしょう。まあ、最近はすっかり朝型の活動スタイルが身についてきて、「深い時間」は「深い眠り」に就いていることが多いです。眠りは、「深い」が似合うようです。

EMIRPs Today(2020-04-23)#1466 読書、嫌いだったなあ

おはようございます、さいとうです。

4月23日は「子ども読書の日」だそう。

記念日の多くは、業界団体等がその事物の発見や発祥の日などに由来した月日を定めることが多いのですが、「子ども読書の日」は法律に則ります。

「子どもの読書活動の推進に関する法律(平成十三年法律第百五十四号)」の第十条に「子ども読書の日は、四月二十三日とする」とあるのです。

今でこそ本を読むことは大好きになりましたが、小さい頃は「読書」が嫌いでした。椅子に腰掛けておとなしい姿勢をとり活字になった文字を追いかけていると、じれったさを感じました。

じっと座っていることが退屈だったわけでも、物語を読むことが嫌いだったわけでもない。むしろ、言葉や文章は好きな方ですし、作文で創作する時間はとても楽しい。ところが、こと読書となるとたちまちに苛立つのでした。

小学生の高学年くらいになり、頁数の比較的少ない随想や短編小説に触れるようになり、ようやく、自分の読書の癖がわかってきたのでした。

子どもの頃の読書嫌いは、単に、自分の読む速度が遅い上にカタカナ単語を覚えるのが苦手で、さらには知らない漢字は読み飛ばすものだから、読んでも読んでも、先に進んでいる感じがしなかったからだったのです。

物語はこう進むのだろうか、作者はきっとこんなことを考えるに違いないと頭の中で空想や妄想がどんどん走っているのに、目から飛び込む現実の読書は遅々として進まないのですから、いつしか読書のもっとも醍醐味であろう想像や発見、理解や咀嚼に対して情報が欠乏してきて、頭の中はまるでガス欠のような状態になるのでした。

今、自宅で過ごす時間が増えている子供たち。
物語や随想、詩歌や散文に、楽しく親しんでくれたらいいなあ。
「読書」って、決まりきったスタイルはないからね。

さ。

※子どもの読書活動の推進に関する法律には、同法律の基本理念について、第二条に次のように定めています。
(基本理念)
第二条子ども(おおむね十八歳以下の者をいう。以下同じ。)の読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことのできないものであることにかんがみ、すべての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において自主的に読書活動を行うことができるよう、積極的にそのための環境の整備が推進されなければならない。
出所)子どもの読書活動の推進に関する法律
https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=413AC1000000154

EMIRPs Today(2020-04-13)#1458 詳しくなりたい


おはようございます、さいとうです。

プランターから、今年も羊歯(しだ)が芽をもたげてきました、テラスの緑。同じようにくるくるっと巻いているのに、よく観ると3つの種類がありました。

少し先の方の植栽に真っ赤な花が咲いているのが見えました。近づいてみると皐月(さつき)のよう。いやまだ四月の半ばだから、つつじなのかなあ。さつきとつつじの違いは、正直、よくわかりません。ほぼ、一緒に見える。

詳しくなると見分けることができるようになる。数を重ねると詳しくなるのかと言えばそうでもないのが面白いところ。経験を重ねるだけで済むではない。違いや特徴を意識することが、詳しくなる勘所でしょうか。

先日、インターネットラジオを物色していた時に、クラシックを多様な切り口で縛って流しているそこそこの音質の局にたどり着きました。バッハやベートーヴェンなど作曲家縛りもあれば、室内楽ばかり、バロックばかりなど様々。

なかに、チェンバロ専門部がありました。古典的な打弦特有の軽やかな音により構成される旋律は、BGMとして流すには心地よい。しばらくは、チェンバロ祭り。チェンバロとハープシコードは同じ楽器のことだと思っていたのですが実は別物なのですね。音だけで違いがわかるよに詳しくなりたいものです。

さて、羊歯の周りを埋めていた草たちを抜き取ってあげました。
暑い夏の日にも、緑の涼を運んでくれるのが楽しみです。

さ。

※雑感
野草や山菜に詳しい人は羊歯の種類を見分けたり、る新芽をみて瞬時にワラビだ、ゼンマイだと知ることができるのでしょうし、さつきとつつじも、庭木や盆栽を手がけていれば、簡単にわかるのでしょうね。好きこそものの上手なれと言いますが、自宅にいる時間の多い今だからこそ、漫然と過ごすのではなく、意識して「詳しくなる」のも良いかもしれません。

EMIRPs Today(2020-04-09)#1456 老婆の話し相手

おはようございます、さいとうです。

いつもは開店準備に忙しいスターバックスも今朝は静まりかえっていました。扉の内側に置かれた黒板に「当面の間、営業を休止いたします」と、ポツンと。

コンビニのレジでは、80代半ばくらいの老婦人が店員と話し込んでいました。サンダル履きで手には牛乳と新聞、近所の方なのでしょう、時折見かけます。話し声は店内に響きわたり、聞き役の青年店員はうんうんと首を縦に振っています。

このお婆さんは、きっと誰かと何か話をしたいのだろうなあ。

複数人数が互いに話をすることが会話であり、二人が向き合って話をすることが対話だとすると、お婆さんが求めているのは対話だと思うのです。誰かと向き合って、自分のことを聞いて欲しいのではないだろうか。

テレビを点けても、新聞を開いても、人生で聞いたことがないような出来事のあれやこれやが溢れている上に、不要不急の外出は控えるようにと知事の声に、毎朝の買物がせめてもの貴重な外との情報交換の場なのかもしれません。

精算を済ませて珈琲用の紙容器を受け取っても、彼女はまだ熱心に話をしていまいした。ぼくが大きいサイズに淹れ終わるころ、お婆さんが店を出ていきました。

「人と人との接触を最低7割、極力8割削減」。

情報リテラシが高くて活動力ある世代でも、しんどいなあと思うのですから、年配の方々が感じる不安や負担は相当のものなのでしょう。待ったなしで、心のケアが必要なように思いました。

さ。

EMIRPs Today(2020-04-06)#1453 蕾が咲き終わる前に

おはようございます、さいとうです。

出社してみると、窓からの朝陽を受けた胡蝶蘭が二輪ほど開いていました。今年も咲いてくれました、これから5月ごろまでは楽しめそうです。

日曜日の朝、商店街のドラッグストアに開店待ちの客が並んでいました。まだ開店まで一時間以上もあるというのに、店舗前の歩道にはすでに10人くらいが列を造っていました。

緊急事態が出された際に何が起きるのか、ネット上を駆け巡る情報だけでは、解りにくいことが多くて、ただ不安が先行してしまっている表れでしょう。

NHKのまとめによると、知事ができることは次のように整理されています。

【イベント】特措法の45条2項による。
ー開催しないよう「要請」し、応じない場合は「指示」できる。
【休校】特措法の45条2項による。
ー学校の休校を「要請」または「指示」できる。
【店舗や施設】特措法の45条2項による。
ー「多数の者が利用する施設」の利用制限や停止を「要請」できる。
【マスク】特措法の55条による。
ーマスクなどの物資の売り渡しを「要請」でき、応じない場合は強制的に収用できる。
【行政が強制的にできること】臨時の医療施設をつくる場合に土地建物の所有者の同意を得ず使用できる。
出所)NHK、「緊急事態宣言」が出た場合 東京都の対応より抜粋

一般生活者の外出については、「都道府県知事は、生活の維持に必要な場合を除き、みだりに当該者の居宅又はこれに相当する場所から外出しないこと、その他の感染の防止に必要な協力を要請することができる」(特措法の45条)とありますから、外出自粛の要請ということ。

民間企業を強制的に休業させる規定はないそうですし、公共交通機関を止めたり道路を封鎖する規定もない中で、緊急事態宣言が出された場合には、生活者も、企業も、自制と自律が求められる。

さて、オフィスの胡蝶蘭には膨らみかけた蕾があと6つほど並んでいます。花を咲かせてくれるうちに、落ち着いてくれることを切に願います。

さ。

※雑感
所用を済ませた帰路、例のドラッグストア開店待ちの列の最後尾は、駅近くに届きそうなほど、優に100人は超えていました。前の人と離れることもなく、びっちりと連なる列の様子に、自制や自律の難しさを感じました。

※「多数の者が利用する施設」の主なもの
映画館、展示場、百貨店、スーパーマーケット、ホテル、美術館、キャバレー、理髪店、学習塾。ただしスーパーマーケットのうち、食品、衣料品、衛生用品などの生活必需品の売り場は営業を続けられる。

※本コラムは東京都小池都知事の会見、NHKの新型コロナウイルス特設サイトなどを参考にしました。

EMIRPs Today(2020-04-03)#1452 4月4日は何の日

おはようございます、さいとうです。

3月3日は桃の節句で雛祭り、5月5日は端午の節句で鯉幟が思い浮かびます。明日は4月4日で月と日がぞろ目となるのだけど、桜の節句なんてあったっけ。

雛人形と鯉幟に挟まれた4月4日は、4と4を合わせて「しあわせの日」と言い、そしてもひとつ、4月4日は「どら焼きの日」に制定されています。

「どら焼きの日」を提唱したのは、鳥取県にある1958年創業の丸京製菓だそう。どら焼きを食べて幸せになろうとの思いが込められているそう。同社は1989年にどら焼きの製造を始め、今では一日に30万個、年間1億2000万個を製造し、どら焼きと言えば丸京製菓と知られるように。

2008年に同社のある鳥取県米子市がどら焼きの生産量で日本一、つまりは世界一の生産地となり、今や北米も欧州もアジアや豪州へも輸出しているそう。

小さい頃、どら焼きと言う呼び名を知りませんでした。おそらく関西出身の同世代や年配の方は、三笠(みかさ)と聞く方がピンとくると思うのです。丸いカステラ生地で餡子を挟んだ姿を、奈良県にある三笠山を見立てた名前。

「ミカサ、食べるか」、祖母の口から出てくるのはどら焼きではなく三笠。だから、ぼくの中では厳密には「三笠」は小さいころに食べていた思い出の菓子の味で、「どら焼き」は大人になってからのモダンな新種です。

丸京製菓が「どら焼き」製造を開始した1989年は平成元年ですから、ぼくが社会人になった年にあたります。平成が始まり、社会人になって、いつしか三笠の記憶は影を潜めて、「どら焼き」がこのお菓子のこととなりました。

ああ、「どら焼き」を食べたくなってきました。
お昼休みにでも探しに行ってみるか、クイーンズ伊勢丹にあるかな。

さ。

※雑感
最近は、栗の入った上等な仕立てやプリンを挟んだどら焼きまでありますが、ぼくの好みは、ごくごく一般的なもの。餡子は粒あんで少し塩味を感じるくらいが良い。
作り手によって、皮の表面が少し湿っぽくて食べ終わったあとに皮の残りが指先にくっつく場合がありますね。あれは、いつも睨めっこ。お絞りで拭いたり、手を洗えば済むものですが、ついつい、子供のようにペロッと、ね。