EMIRPs Today(2021-06-25)#1751 625の美しさ

おはようございます、さいとうです。

25日。金曜日が給料日ですから、週末は賑わうのでしょうか。それよりも、今日は625ですね。一人でほくそ笑んでしまいました。

足し算を覚えたころ、数字の「5」にもうひとつ「5」を足すと10になりました。桁数が一つあがるともりもり逞しくなったようで、おぅと思いました。

掛け算を知るようになると、「5」に「5」を掛けてみて「25」になりました。2つの5で25になるという数字並びの偶然に、おぅと思いました。さらに一の位は「5」を保持しているという意思の強さに、なおさら、おぅ。

九九を覚えてしまうと、すぐに、「二桁の九九」が気になり始めました。正確には九×九ではないのですが、ぼくの中では二つの数を掛けるのは九九でした。

11から順番に九九で数えてみて、ついに不思議の数「25」を九九してみました。「25」を2つ掛けると「625」でした。おお下二桁にまた「25」が現れました。なんと真っすぐで美しい数字なのだろう。うっとりしました。

5x 5= 25、
25x25=625、

もしかして、この先も秘密があるのか、気になりました。早速、「625」を九九してみました。算盤は苦手だし、当時、流行りだした電卓も近くになかったので、そこはもちろん紙と鉛筆を引っ張り出して筆算です。

むむ。声もでません。もう一度、検算してみました。やっぱりそうだ。

625x625=390625

625を2つ掛けると、下桁が625で終わる。大陸を発見した気分でした。下3桁が625ですから、390625を2つ掛けても下3桁は625のはず。同じことを何度繰り返しても下3桁は、ずっと625なのか。

「5」から「25」、「25」から「625」。
「625」は、究極に到達した数字のように感じました。

今日は6月25日、数字を見ただけでほくそ笑んでしまうのです。

さ。

※雑感
数字に一喜一憂してしまう癖は今でも抜けきれないようです。改札で一瞬光るSUICAの残額をみて頬が緩んだり、前を走る自動車のナンバープレートの数字をみてにんまり。住所の丁目や番地の並び、レシートに印字される金額にも、心を動かされてしまうのですよね。
「5」「625」はかなり特別な感覚をもつ数字のひとつです。
今日は「5」と書かれたスニーカーを履いて仕事に向かいました。

EMIRPs Today(2021-06-23)#1749 耳言葉が勝つ

おはようございます、さいとうです。

幼稚園のころ、キョーツケの姿勢があまり得意ではありませんでした。そもそも「キョーツケ」ってなんのことだろうと思っていましたから。

先生が強面で「気をつけ」と大声で発する号令は、子供の耳には「きょつけ」としか聞こえず、ただじっと真っすぐ立つことを強いられているようでした。

耳で覚えた話し言葉が実は発音しやすいように言い換えられたもので、そちらが広まる場合があります。良く耳にする言葉を、標本採集してみましょう。

「ふいんき」。
これはよく耳にする例です。もちろん「ふんいき(雰囲気)」のこと。「(ふいんき)と打っても変換できない」、ネットで何回も見かけました。

「げいいん」。
こちらは「げんいん(原因)」。「ん」が省略、置き換わった例。似た現象には、「ぜいいん」(全員)や「まあいん」(満員)もあります。

「い」が省略される例もあります。

「たいく」。
これは「たいいく(体育)」ですが、「い」がひとつ省略されます

「てっててき」。
もちろん「てっていてき(徹底的)」のこと。「い」が飛びます。

これらの言葉たちを繋いでみるとつぎのよう。

「ぜいいんが てっててきに たいくをする ふいんきが げいいんだ」

と文字面では訳がわからなくなりますが、いざ声に出して読んでみると、おそらく文字を見ない隣の人には何事もないように伝わりそうです。

ただ、音位転換も一般化すると主従が逆転し、そちらが本流となります。

地名の「秋葉原」は本来「あきばはら」ですが、今では「あきはばら」ですし、「新」は「あらた」のはずですが、「新しい」は「あたらしい」です。

まあ、発音しやすい言い方が定着するのは合理的なのかもしれません。

さ。

※雑感
子供が「がじゃいも」と言ってしまうのも理由があるのでしょうね。となりのトトロで、メイが「トウモコロシ」を大事に抱える様を目にすると、「とうもころし」でも良いかななんて思ってしまいます。言葉は生き物だと、つくづく思います。

EMIRPs Today(2021-06-09)#1739 ぼけか、とぼけか

おはようございます、さいとうです。

カメラの新しいレンズが発売されると、その性能や特性を確認できるように、プロ・カメラマンによる作例、いわゆる撮影画像のサンプルが公開されます。

ライカ、ニコン、キャノン、ソニーなどのカメラ・メーカーだけでなく、レンズを専門に製造するコシナやケンコー・トキナーなども作例を発表します。

最近はデジカメが主流となりました。映像を記録する画像センサーは精細になり感度もあがり、被写体の細かな部分も緻密に記録できるようになったため、レンズにも繊細な性能を発揮する設計を求めるのが流行りです。

作例を拡大して眺めると、風景画では山に植わる木の葉が見え、ポートレートでは、髪の毛一本、まつ毛や毛穴までも写しこみます。ピントが合っている画像は、見事なまでに細やかに再現されるようになりました。

一方で、写真の面白いところは、ボケではないでしょうか。いわゆるピントが合っていない領域の写像がぼやける現象です。プロの作例をみると画中にボケを巧みに配置して、美しさや実像をより一層に浮かび上がらせています。

さて、ぼけるとは、辞書によると、頭の働きが鈍くなったり、ぼんやりすることを指しますが、対話の中で恣意的にボケを使うのは、とぼけるといいます。

ぼくのような素人が写真を撮るとボケボケな画像を連発してしまいがちですが、プロのカメラマンは意図的にボケを操作して、鑑賞者の心に明解なメッセージを伝えてきます。写真家のボケは、とぼける技能によるのでしょう。

このピント外れな談話は、「ぼけ」なのか「とぼけ」なのか。
ニュースを見ながら唸る日々です。

さ。

※雑感
「とぼける」の「と」は、どんな意味があるのでしょうね。接頭語の「と」は他にあまり例をみないように思います。機会をみて触れてみたいと思います。
画像センサーの精度とレンズの関係と似たような流れが、オーディオのデジタル化の中でも置きました。アンプや音源のデジタル化とスピーカーの関係です。こちらも、機会をみて書いてみたいと思います。

EMIRPs Today(2021-06-08)#1738 選択する未来が見る未来

おはようございます、さいとうです。

目黒通の歩道脇に植えられた紫陽花が満開になりました。環七と山手通の中ほどに色とりどりの花が咲く、プチ紫陽花街道。

政府が進めていた「選択する未来2.0」の報告が公表されました。2014年に設置された経済財政諮問会議の「選択する未来」から7年、コロナの影響をも踏まえた提言がまとめられました。

報告では、「新型コロナウイルス感染症による危機を社会変革の契機と捉え、日本社会を10年分前進させる変革を一気に進める」と述べられています。「今が選択の時。次の機会はもうないと考えるべき」との提言。

捉えどころのない急激な社会変化も、簡潔にまとめられた数字や図表を眺めることによりすっと腹落ちし、漠然と抱きがちな不安の根源を理解できます。

例えばデジタル社会へのイノベーティブな活動の遅れを良く耳にしますが、米国と日本のベンチャーキャピタルへの投資件数や金額を比較すると、彼我の差は霞むほどもあり、ユニコーン企業(時価総額10億ドル以上の未公開企業)の社数は70倍の差、時価総額は約180倍の差があることが知れます。

ベンチャーキャピタル投資件数と金額(2020年)
比較項目 日本 米国
投資件数 1200 12,300社
投資金額 1500億 16兆7000億円

ユニコーン企業の数と時価総額の合計(2021年)
比較項目 日本 米国
ユニコーン企業 5社 368社
時価総額合計 64億 11,650億ドル
出所)選択する未来 2.0報告 より引用

報告では、一貫して「人材への投資」が大切であると提言していました。

「変革の力を生み出すことができるのは『人』である」と言います。人材への徹底した投資により、「この国に生まれて良かった、この国に住んで良かったと個々人が実感できる社会」となると。

紫陽花はは土により色が変わります。
今、未来の人材を育む環境が大切だと実感しました。

さ。

※雑感
同報告書は50ページに及ぶ読み応えのある提言でした。参考資料はビジュアルでわかりやすく読みやすいかもしれません。
日常に見聞きする社会の状態は、どうしても、その時々に耳目を集める目立つ出来事が多くなりますが、構造的に整理されると理解が深くなるように思う。少子化が加速する中、年代や仕事に関係なく、知るべきことではないかと思いました。

※内閣府ホームページ
選択する未来 2.0報告/2021 年6月4日
https://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/future2/saishuu.pdf
選択する未来 2.0報告/参考資料/令和3年6月4日
https://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/future2/saishuu-sankou.pdf

EMIRPs Today(2021-05-31)#1715-1732 2021年5月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

ある日、たまらなく餃子を食べたくなりました。

グルテンフリーに取り組んで3か月。小麦由来の食品を口にしない生活も別段困ったことはなかったのですが、ここにきて餃子を食べたい。
ただ、小麦の皮だぞ。

待てよ。パンも米粉に置き換えても美味しいし、点心の海老餃子は米粉で包んであったりするわけだから、米粉皮の餃子もありだろう。

パン用の米粉があるので皮から自分で作っても良いのですが、同じ思いを持つ人もいるだろうと調べてみると、米粉でできた餃子の皮が市販されていることを知りました。

米粉入りというほぼ小麦由来の皮もあるで注意が必要ですが、少し大きめの売り場に行くと米粉100%の皮も並んでいました。

さっそく、作ってみました。

豚と韮だけのシンプルな餡にしました。包むのは面倒かなとも思ったのですが取り越し苦労だったよう。小麦の皮と何ら変わることなく、適当に伸びてもくれるので、するすると包むことができました。

針生姜をたっぷりと用意して、酢と醤油でいただきました。
これは旨い。定番レシピがひとつ増えました。

さ。

2021.05.06 1715 香りを借りる
2021.05.07 1716 「ふん」と「ぷん」

2021.05.10 1717 木綿のタオル
2021.05.11 1718 古川は生き物係
2021.05.12 1719 マスク越しでも会いたい
2021.05.13 1720 トライアスロン横浜
2021.05.14 1721 車一台は幾ら稼ぐ

2021.05.17 1722 歩道が街の広場
2021.05.18 1723 映えを集めてみたら
2021.05.19 1724 彩りを育む環境
2021.05.20 1725 ふたたび、ぐんぐん
2021.05.21 1726 アイデアを尊重したい

2021.05.24 1727 仮想財布
2021.05.25 1728 食堂車が牽引
2021.05.26 1729 赤銅の月
2021.05.27 1730 南天の知恵
2021.05.28 1731 動物・水族オンライン

2021.05.31 1732 祖父母の歳

EMIRPs Today(2021-05-20)#1725 ふたたび、ぐんぐん


おはようございます、さいとうです。

連休に入って、まず植え替えをしたのはオーガスタでした。根切りして土を新しく。二週間ほどで馴染んだようです、ふたたび、ぐんぐん。

ロビーやホールに鉢植え観葉植物として見かけることの多いオーガスタの木。大きな葉は、長さ60センチ幅30センチを超えてきます。みぎへひだりへとゆったりと葉を掲げる姿は、大らかでゆったりした印象を演出してくれます。

今回、植え変えたのは3年ほど前に株分けした子株です。親株は鉢を順に大きく替えていたら高さ4メートルに3、4枚の巨大葉をもつ豪快な姿になりました。そこで子株は、丈を1.5メートル程にして葉を7、8枚に仕立ててる企みです。

鉢を小さく留めておけば背丈は抑えられるそう。ところが、これまでの鉢は、根が増えすぎて、窮屈になってきているようで、方形角鉢の筈が、だんだんと細長い菱形に歪んできたのでした。根切り作戦が必要でした。

オーガスタは根っこの成長が桁違いに強力です。鉢の水抜き用の小さな底穴をみつけては外に目掛けて伸び、鉢を斜めに持ち上げるほどです。子株を鉢から取り出してみると、太い根っこは直径が2センチを超えていました。

さてと、放置していた髭を落とすときのように、容赦なくバサバサと根を切りました。生命力の強い種だからと三分の1くらいの量まで減らし整えました。過ぎたかなと心配をしていたのですが、ここにきて成長が加速を始めました。

意欲をもつ若人も、抑圧された状態では窮屈になるばかりです。同じ器や環境であったとしても、成長を促す術はあるのだ。ああ、自然に学ぶことばかり。

さ。

EMIRPs Today(2021-05-18)#1723 映えを集めてみたら

おはようございます、さいとうです。

胡蝶蘭が携えていた蕾がすべて開きました、今年は38輪でした。例年、しんがり花輪は八月頃ですから、ずいぶんとせっかちな咲き方でした。

開花が三月下旬からで早かったのですが、五月に全部の花が並ぶのは初めて。例年との違いと言えば、花の数が若干少ないことでしょう。60から70輪程度見せてくれる花が今年は40輪弱です。

鉢二つで育つ株の数は昨年と同じ、冬の気温か水やり加減の影響か。春先には花茎に付いた蕾の芽の数を数えて、今年の花数はすでにわかっていたので、少ない数でも楽しめる方法を企んでいました。

ひとつの鉢は、階段の吹き抜けにおいて登り降りの度に楽しんでいます。そこですっかり映像機としての役割を放棄してしまっているテレビの脇に置いたもうひとつの鉢を、吹き抜け上に並べてあげました。

一か所にまとめてみると印象ががらっとかわりました。白い花が集まるだけでそのあたりがスポットをあてたよう輝くようになり、華やかになりました。

さて、米国ではワーナーメディアとディスカバリーが統合に向かうと報じられました。映画や映像産業の長い歴史を横目に、彗星のように現れて、今やストリーミングで独走態勢に入ったネットフリックス、豊富なコンテンツと熱烈なファン層により追い上げをかけるディズニー、市場は大混戦です。

通信と映像の融合を進めたいAT&Tが企んだのは、少し水を開けられた感のあるワーナーのHBOとディスカバリーを統合し、猛追を図ろうという作戦です。いわゆるサブクスリプション型サービスと相性の良い映像メディアですから、会員規模の大きさがダイレクトに事業の勢いに効いてきます。

胡蝶蘭は、鉢を並べてあげるだけでずいぶんと勢いを演出できましたが、メディア事業はどうだろう、あれこれと考えるべき課題はありそうです。

新しいテレビを買いたくなる、そんなメディアが現れて欲しいものです。

さ。

※雑感
居間に置いてある液晶テレビは、もう10年越えになりました。最近は、映像を観るのはもっぱらPCなので、ひさしくテレビを見ていないなあ。NHKの受診料は払い続けているものの、社会サービスにおける仕組みの設計に古さを感じる場面のひとつです。

※AT&Tホームページ(英語)
AT&T’s WarnerMedia and Discovery, Inc. Creating Standalone Company by
Combining Operations to Form New Global Leader in Entertainment
May 17, 2021
https://about.att.com/story/2021/warnermedia_discovery.html

EMIRPs Today(2021-05-07)#1716 「ふん」と「ぷん」

おはようございます、さいとうです。

「さんふんほどお待ちください」。
どこかにむず痒く感じるのは、古い世代の性なのでしょう。

時刻の分を数えるとき一分は「いっぷん」、二分は「にふん」と習いました。「ぷん」と「ふん」が入れ替わり立ち代わり現れますが、小さいころに刷りこまれているから、意識することなく「はっぷん」などと口をつきます。

いつ頃からでしょう、巷では、三分は「さんぷん」よりも「さんふん」、四分は「よんぷん」よりも「よんふん」との言い方を耳にするようになりました。

「ふん」や「ぷん」は、直前にくる文字音により半濁音のゆらぎがあります。おそらく発声する際の音の繋がりの容易さから落ち着いた、ある種のデファクトスタンダードなのでしょう。

基準は「ふん」。「にふん」「ごふん」「ななふん」「きゅうふん」など。
直前の文字が「ん」の場合は「ぷん」。「さんぷん」「よんぷん」。
直前が「ち」の場合、「っぷん」。「いっぷん」「はっぷん」。
直前が「う段」の場合も「っぷん」。「ろっぷん」「じ(ゅ)っぷん」。

デジタル社会の普及で、もっとも言葉流通に影響を与えた変化のひとつは、「文字でのおしゃべり」を実現したことだと思います。何もチャット形式だけではなく、メールやSNSの画像、動画への短い書き込みも含めてです。

音にする必要がなくなると、発声のために培われてきた揺らぎによる工夫は、単に面倒な形式なだけ。一律、同じように読む方が楽ちんで間違いがない。

デジタル・ネイティブ世代が、3分は「さんふん」、4分は「よんふん」、11分は「じゅういちふん」と読んでいるのは、視覚で理解している言葉と耳で聞く言葉が直感的に繋がり易いのだと思うのです。

時分秒に「ぷん」が登場するのは、古典の世界になるかもしれません。

さ。

※雑感
時分秒の「ふん」は揺らぎがあるのですが、分数では「さんぶんのいち」、「はちぶんのいち」と読みますから、前の文字が「ん」や「ち」であっても「ぷん」や「っぷん」とは言わない。他には、人数あての分量を表す場合の何人分でも、例えば八人分は「はちにんぶん」で「はちにっぷん」ではない。揺らぎによる誤認を嫌うからでしょう、分数や人分の「ふん」は濁音「ぶん」となり、一律の表現に落ち着いているよう。
緊急事態宣言が、月末までの延長になるようですね。
大きな方針や大切な計画には、揺らぎのない表現が大切だと感じる日々です。

EMIRPs Today(2021-05-06)#1715 香りを借りる

おはようございます、さいとうです。

自宅で過ごす連休、かさかさに乾いてしまっていた床に潤いを足しました。天然油が乾くまで窓を開け風を通しました。甘い香りが漂ってきました。

居間にある窓前を順番にぐるぐると歩いてみました。ほのかな匂いは、西側の高窓ジャロジーから入ってきているようでした。そうか、お隣のご婦人が手がけられているイングリッシュ・ガーデンの薔薇の花の香りなのか。

正午に向けて上がってくる気温と穏やかに吹く風向きの加減がちょうどよかったのでしょう。薔薇ならではの円やかな優しい甘みがふんわり、ふんわりと届きます。そして、しばらくするとまた次のふんわりがやってくるのでした。

山野にでかけるともっと強く新緑の薫風を感じるのかもしれませんが、自宅に居ながらにして初夏の香りを聞くことができるのはなんとも贅沢なことです。景色には借景という言葉がありますが、これは借香とども言うのだろうか。

ぼんやりと想いを巡らせながら、香り模様を味わいました。

ご婦人は、例年、薔薇の時期にはどうぞ見にいらして下さいとお誘いいただきます。香りの姿を確かめたくなり、焼菓子を携えて見せてもらいに行きました。

芝生を囲むように植えられた幾種類もの薔薇は、すでに満開でした。パラソルの帆布が眩しい、陽射しが夏のそれに代わっていました。

2021、立夏に薫る。

さ。



EMIRPs Today(2021-04-30)#1694-1714 2021年4月配信分

EMIRPs Todayに毎朝おつき合いをいただき、誠にありがとうございます。

最近、取り組み始めた私的ニューノーマルがもう一つあります。

シャンプーをやめたのです。

え、髪を洗わないの。そうではなく、洗髪する際にぬるま湯だけで髪を
洗うようにして、頭髪用洗剤、シャンプーを使わなくしてみたのです。

皿を洗う際にも、手を洗う際にも、お湯を使えば大概の汚れは落ちますし、
むしろ洗剤を使うと油分が多く奪われるとも聞きます。食器なら良いです
が、手の油分が足りなくなるとカサカサになることもしばしば。

掌や甲、指先は近くで見て気をつけることができますが、髪や頭皮は
そう簡単ではないですしね。

最初は週末休みの前の日に試してみました。痒くなったり、匂いが気になる
こともなさそう。すれ違いに届く髪の残り香は、感性や想像力を優しく刺激
しますが、となりの中年男性が変に匂うのは洒落になりませんしね。

早速、毎日実践することにしました。

今のところ、日常に困ることは何もありません。むしろ手のささくれなどが
減ってきました。きっと頭皮や髪にも良い効果があるのでしょう。

「あたり前」だと思っていたことを見直すのは悪くないこと。
私的ニューノーマルを、ひとつひとつと楽しんでいます。

さ。

2021.04.01 1694 税込みです
2021.04.02 1695 ちぐはぐの筋

2021.04.05 1696 山あいの一本桜
2021.04.06 1697 塩漬け肉
2021.04.07 1698 社会が変る兆し
2021.04.08 1699 緑とともに暮らす
2021.04.09 1700 3つめのミッドタウン

2021.04.12 1701 パンを食べる量
2021.04.13 1702 種も苗も宝物
2021.04.14 1703 電気製品とブランド
2021.04.15 1704 食いしん坊の半分は
2021.04.16 1705 東京都レッドリスト

2021.04.19 1706 鯉、のぼり
2021.04.20 1707 穀雨に迷いなし
2021.04.21 1708 人口推計
2021.04.22 1709 券売機の黄昏
2021.04.23 1710 狸の尻尾

2021.04.26 1711 甘夏、食べ頃
2021.04.27 1712 けしからん
2021.04.28 1713 黄金週間は4祝日

2021.04.30 1714 私的食生活の新常態

EMIRPs Today(2021-04-30)#1714 私的食生活の新常態

おはようございます、さいとうです。

グルテンフリー生活を始めてから、2か月が過ぎました。

その一環で米粉パンを楽しんでいることは、先日ご紹介した通りです。今日は、この2か月でどんな変化があったのかを綴ってみましょう。

まず、グルテンフリーの徹底加減ですが、ぼくの場合は「小麦粉を使った食品をできる限り口にしない」という食生活目標でのゆるゆるな取り組みです。全くグルテンを取り込まない完全「フリー」な方々の足元にも及びません。

それでも、食事や間食に少しだけ気をつけることにより、日常を犠牲にせず、想定以上に実践できていると思います。

食パンやサンドイッチ、菓子パンなど市販のパン類は一切食べていませんし、うどんやラーメンからパスタまで小麦素材の麺類も断っています。クッキーやケーキなどの菓子にも手を出さず、ビールも飲まない。

食いしん坊気質がすぐに影を潜めるわけではないので、周りの人からは持ち応えられないのではないかと訝しがられますが、我慢や辛抱は、ほぼ皆無です。せいぜいパン粉を使う揚げ物や小麦衣の天ぷら、お好み焼きやたこ焼きのような粉物とご無沙汰する程度で、他の選択肢もあり負担感はありません。

結果、何が起きたか。

アレルギー症状が劇的に軽くなりました。

スギやヒノキの花粉症だけでなく、目や瞼が腫れぼったくなる結膜炎の症状も以前の十分の一程度になったよう。下腹部の不快な痛みも軽減され、子供の頃から悩まされていた脚の浮腫みも気にならなくなってきました。何よりも頭痛の発生頻度が、その存在を忘れるほどに少なくなったことに驚きました。

記憶にある限りずっと付き合っていたぼく身体の状態は、誰彼違わず持ちうる普通のことだと思っていたのですが、いざ症状が軽くなると、それが健康ではなかったと知りました。日常がなんと過ごしやすいのかと、驚きを通り越して生まれ変わったような気分になりました。

とは言え、まだ2か月。このあとさらに何が起きるのか、しばらく観察です。

2021年春夏、さいとうかんのニューノーマルの始まりです。

さ。

EMIRPs Today(2021-04-26)#1711 甘夏、食べ頃

おはようございます、さいとうです。

そろそろ食べ頃なのでと母から届いた箱には、甘夏がごろり、ごろり。数えてみると、ひぃ、ふぅ、みぃ、よ、八つほどありました。

甘夏は真冬の寒い時期に取り込んでから、強い酸味を抜くために2、3か月は寝かせます。この連休の前あたりがちょうど食べ頃という算段。

大きさが不揃いで、無造作に切り取り収穫した姿は、いかにも庭の果実です。ちょうど中ほどくらいの大きさのものを箱から出してみました。柑橘類特有の甘い香りがあたり一面に広がりました。。

さて食べ頃のものを選んで、と言っても、外見で味を見極める知識も技もありませんから、当然のことながら勘まかせ。色や艶、重さ、香りを較べてみて、いかにも美味しそうな雰囲気のものを二つ掴みとり、台所に向かいました。

外皮をめくると飛沫が霧のよう舞いました。甘夏の香りに噎せてしまいそう。窓を開けて風を少し入れ、皮むきを続けました。あらかじめ薄皮もすべて取り除いておいて一気に食べるのが好み。甘夏二個は平皿一杯分になりました。

夕食後に食べるように冷蔵庫にしまいました。

食事を終えて食卓に持ってくると、もうそれだけで甘夏の香りが漂いました。手前の一つを口に放り込みました。まだ少し酸味が立っていて、甘酸っぱいよりも少し酸っぱいに寄っている感じです。その分、後味が爽やかでした。

甘夏は面白い。あれほど甘い香りを漂わせていても口に入れると酸っぱいし、顔をしかめるほどの酸味も余韻は爽やか。そしてまた手が伸びるのですから。

見た目ではわからないことは、たくさんある。
先入観で物を見ないようにしようと思いました。

さ。

※雑感
外皮でオレンジピールならぬ甘夏ピールを作ってみました。そのまま摘まんで食べるように黒糖で煮たものと、茹でこぼして苦味を抜いて干して料理に使うプレーンなものと。陽気と乾燥した空気のおかげで早々に出来上がりました。甘夏ピール黒糖風味、見た目は焦げ茶色で枯れ枝のようですが、香りと苦味と甘みが混然一体となって美味しくできました。プレーン・ピールは細かく刻んで、米粉パンに練りこみました。

EMIRPs Today(2021-04-21)#1708 人口推計

おはようございます、さいとうです。

目黒の急坂を少年たちが駆け下りてきました。ざっと、30人は超える一団。トレーニングでしょうか、サッカーウエアにマスク姿での早朝ランのよう。

昨20日、総務省が人口推計を更新し発表しました。2021年4月1日現在の概算値で人口は1億2541人だそう。この一年間で、約52万人の減少が見られました。頭の中にある日本の総人口は、たしか10年ほど前のもので1億2800万人だったので記憶を上書き更新しなければなりません。

近年の人口変化を追いかけてみましょう。総務省は総人口概算値の他に、毎年10月1日現在の人口を確定値としています。その推移を並べてみました。

総人口は2010年の人口1億2806万人から2020年1億2571万へと、過去10年間で約235万に減少していることがわかります。年平均で23万人余り。これは毎年、渋谷区の人口とほぼ同じ人数が減少していることになります。

当該年 総人口(各提示)/年増減(対前年)
2010年 128,057,352人/-
2011年 127,834,233人/▲22万人
2012年 127,592,657人/▲24万人
2013年 127,413,888人/▲18万人
2014年 127,237,150人/▲18万人
2015年 127,094,745人/▲14万人
2016年 126,932,772人/▲16万人
2017年 126,706,210人/▲23万人
2018年 126,443,180人/▲26万人
2019年 126,166,948人/▲28万人
2020年 125,708,382人/▲46万人
出所)総務省 人口推計-2021年(令和3年)4月報-

年ごとの変化では、2017年以後の減少幅が増える傾向にあり、2020年には、前年よりも46万人減少していました。4月1日現在の概算値では対前年52万人の減少と表されていますから、人口の減少傾向は加速しているのでしょう。

人口構造変化による総人口の減少は以前から予測されていることですが、近年これほどまでに減少加速していることは、意識すべきと思いました。

さて、集団の少年たちからは、辺りの空気が踊りだしそうなエネルギーが溢れ出ています。鞄を提げて革靴でとぼとぼと坂を上る大人と対照的でした。

緊急事態宣言が、またまた発出される方向にあるようですが、何よりも、次代を担う若者たちを大切にしたいと思いました。

さ。

※総務省統計局
人口推計-2021年(令和3年)4月報-/令和3年4月20日
https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202104.pdf

EMIRPs Today(2021-04-13)#1702 種も苗も宝物

おはようございます、さいとうです。

メグ・ライアンが主演した映画「フレンチ・キス」では、ダイヤモンドを通関する目くらましに葡萄の苗木が使われていました。1995年の公開でした。

改正種苗法により、登録された種や苗の海外への持ち出しが禁止されました。

スーパーなどで見かけるので馴染みのある品種では、ぶどう「シャインマスカット」や苺「あまおう」、さつまいも「べにはるか」などがその対象だと話題になりました。4月10日から禁止された対象は、実に1975品種に及びます。

農水省の資料によると、登録品種は「育成者権者の許諾を必要とせず輸出可能な「指定国」、また、育成者権者の許諾を必要とせず国内で栽培が可能な「指定地域」」が定められます。

つまりは、開発に携わった育成者権者が、輸出先の国と日本国内で栽培してもよい地域を指定するもので、それ以外は禁止することにより、種や苗が海外に流出してしまうことを防ぐことが狙いです。

背景には、長い年月と労力、多くの資金が投じられた品種の流出があります。

例えば、同省の資料によると「シャインマスカット」は交配試験開始から18年をかけて商品化されましたが、その元となる親系統の交配品種である「安芸津21号」の選抜から数えると開発に33年の期間を要しています。

その「シャインマスカット」の苗木が海外に流出し、中国で、「陽光バラ」「陽光攻瑰」「香印翡翠」の名称で販売されていることが確認されました。発音が「シャイン」となる「香印((xiang yin))」を含む商標が登録されているといいます。さらには、韓国での栽培及び販売、タイ、マレーシア、ベトナム市場での販売も確認されました。

「フレンチ・キス」は葡萄が鍵となり幸せをつかむハッピーエンドでしたが、今や、希少品種の種や苗の知財や利権はおとぎ話では済まされないよう。
美味しいものは大切に護りたいものです。

さ。

※雑感
農水省の資料「改正種苗法について」に目を通すと、種苗の流出に関する現実は見聞きする情報を遥にしのぐ様相です。偽ブランド、コピー商品は買わないように気を付けることが出来そうですが、流出した種苗による商品については一般生活者には判別の術がないように思います。
1975品種のリストには、米から野菜や果実まで並んでいました。生活者一人一人が意識して向き合う必要がある問題かもしれません。

※コラムは農林水産省のホームページや資料を参考にしました。
農林水産省ホームページ
種苗法の改正について
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/shubyoho.html
改正種苗法について~法改正の概要と留意点/令和3年4月
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/attach/pdf/shubyoho-38.pdf
海外持出制限公示品種一覧(令和3年4月9日現在)
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/attach/pdf/shubyoho-39.pdf

EMIRPs Today(2021-04-08)#1699 緑とともに暮らす


おはようございます、さいとうです。

連休が近づくと、角のお宅の門前に藤の鉢植えが置かれます。今年は開花が早かったよう、今朝のゆるい風に紫の花が揺れていました。

居間の胡蝶蘭がつぎつぎと花を見せ始めました。もう六輪目を数えました。例年よりは花芽が少ないですが、それでも、二鉢の六株にあわせて40、50粒はあります。真夏まで楽しめそう。

成長著しいのは株分けしたオーガスタ。親株もいるので、ぼくの中では2号と呼んでいます。左右の決まった方向に交互に差し出す長団扇状の葉も八枚ほどを数えて高さも1メートル半くらいなりました。

最近、中ほどの一枚の葉が黄色く萎れてきました。

四角い白色のプラスチック鉢に植えてあるのですが、どうも形がおかしい。上から見ると正方形だったはずなのに、葉っぱが向かう左右の向きに長くなり明らかに菱形になっていて、鉢の側面も臨月のお腹のようにぷっくりと丸い。根詰まりしているのかもしれません。鉢を少し大きくして、根を整えよう。

一番のおくては、なつめやし、実生で育てているデーツの木です。最初に芽を吹いてからもう2年を過ぎたのに、まだ、細長い葉が4枚しかでていません。田んぼの稲でいうと、田植えを終えて3、4週間頃の大きさでしょうか。

デーツは十メートルを超える大木ですから、もっと成長が早いだろうと覚悟して植えたのですが、となりのオーガスタと対象的で実にゆっくり育ちます。気候が合わないのか、実生で使った間口10センチほどの小鉢が窮屈なのか。それともその両方か。葉は元気なので鉢の問題が大きいかもしれません。

リビング・グリーンの中で、最速で走るオーガスタと最後尾を歩むデーツ。連休には、両者とも植え替えてあげよう。

さ。

※雑感
庭がない分、居間には観葉植物を置くようにしています。一点に絞ることも企みましたが、雑多なものが交じり合って作る世界が好きなので、幾種類かの植物を育ることにしました。高さも葉の形も色も違うものを選んで、暮らしの動線と日当たりや育ち具合をみながら位置をずらし居場所を探してあげます。十数年かけて、十数鉢の植物たちと一緒に暮らすようになりました。ゆっくりと、でも着実に環境に馴染んでいく植物の生き方に学ぶことが多い。