おはようございます、さいとうです。
今年も、胡蝶蘭が咲き始めました。先週に最初の一輪、昨日に二輪目。例年より一か月ほど遅くなりましたが、無事に咲いてくれました。
縁あって譲り受けた胡蝶蘭を育て始めて、もう七、八年になります。毎年、春に咲き始めて夏過ぎまで、美麗な花を見せてくれます。株によりますが、小株でも十輪ほどがつき、大株は二十輪ほど咲いてくれてきました。
胡蝶蘭は、発芽から開花まで四年ほどを要すると言われています。手元にやってきた時には祝いとして花がずらっと縦に並んだ仕立てでしたから、初開花からすでに数年を数えていたはず。とすると、この株は十歳越えだろう。
今年は、年が明けても花芽が頭を出してくれなくて、寿命が近いのだろうかと心配しました。ただ、葉は厚みもあり色も艶やか、根も頻繁に新しく伸びてきては水苔と絡んでいますから、まだまだ成長意欲はある。
どうしたのだろう、例年よりも室温が低いのだろうか、冬の間も朝一番に葉の様子と水苔の状態の観察し手入れを続けました。三月半ば頃にようやく花軸が伸び始めて胸をなでおろしました。連休後半に走りの一輪が開きました。
自然に育つ胡蝶蘭の中には五十年近くも毎年花をつける株もあるそうですが、鉢植えの胡蝶蘭は上手に育てて十年と聞きます。人間が暮らしやすい住まいの環境は胡蝶蘭にかなり窮屈な想いをさせているのかもしれません。
なにはともあれ、花芽を数えてみると今年も三十輪近くは咲いてくれそうだ。
さ。
※雑感
手元の胡蝶蘭が仮に十年株だとして、五十年まで育つとするとあと四十年。自分の歳と照らしてみて、ああ、長くつき合えるといいなあと思うのです。働き方や休み方を改める動きが盛んですが、年齢や仕事の分野、住まう地域などにより、そのあり方は異なるのは言わずもがなでしょう。一律、同調で線引きするのではなく、適した環境を整えるようにしたいものです。