おはようございます、さいとうです。
レモネードを飲むために果汁を絞りました、レモンの皮が残りました。ちょうど甘いネーブルもあります、ミックス・マーマレードを作りました。
マーマレードといっても自分で食べるものですから、ちゃちゃっと簡単に。
皮は適当な大きさのまま茹でこぼしを二回か三回、透明感が現れたら頃合い。少し冷めてから薄く切っていきます。噛み応えを残したい場合は厚め長めに、食感を楽しむには長短厚薄を混ぜるのがこつ。絞ったあとに残った房の皮も、適当に刻んでおきます。
ミルクパンに放り込んで砂糖で馴染ませます。最近はもっぱら黒糖です。数日で食べきってしまうだろうし、せかっくの香りや苦みが甘さに隠れてしまわないように、黒糖はレシピに書かれる半分ほどを目安に調えます。
しばらくすると水気が出ますが、糖が少ないので適当に水を足してあげます。あとは弱火で、炊く、炊く、炊く。全体が均しく、とろうりとゆるい感じになってきたら出来上がり、だいたい20分か30分ほどでしょう。
粗熱を飛ばす時間は、味が馴染む大切な調理の過程。手で持てるようになった頃にガラスの容器に移してあげました。瓶のお尻をとんとんとんと軽くたたき美味しくなれよと魔法をかけました。レモンの黄色とネーブルの橙色が適当に混じり合い、黒糖が間接照明のように彩度を抑えて大人の雰囲気を醸します。
朝食、いつもの米粉パンをトーストして、たっぷりと載せていただきました。そう、自家製のマーマレードは塗りません、てんこ盛りにして食べるのです。
柑橘の爽やかな香りと噛んだ時のほろ苦さが口いっぱいに広がりました。
さ。
※雑感
近所の同じ畑で穫れたレモンとオレンジですから、シングルヤードのミックスマーマレードになりました。レモンだけとも、オレンジだけの場合とも異なる両者の風味が混ざりあった芳醇な風味に仕上がりました。皮の長さは3センチ程度に揃えましたが、厚みは適当にばらけさせてあるので、食べるたびに食感が異なります。味と香りと食感の絡みが、まるで躍っているようで楽しい。個性が混ざりあうことで新たな価値が生まれるのだと思うのです。