おはようございます、さいとうです。
天窓から射しこむ光線が眩しい、羽毛布団の上にくっきりと陰影を落とす。立春が過ぎ、今朝の明け方がちょうど満月だったようだ。
今月に入り、梅便りがちらほら聞かれる、散歩がてら近所の梅を伺いました。
生産緑地になっている畑には、街路沿いにに白梅と紅梅が植えられています。農地と道路の際ですから空を遮るものはなく、日当たりは抜群です。見上げてみました。今はまだ先の方にちらほら咲いている程度、これからでしょう。
確か、例年この付近にて綺麗な梅が咲くはずだと思ったあたりにも、更地になっていたり、植木や植栽がなくなていたり、といつのまにか宅地の様子が変ってしまっていました。そう、かつての葡萄園も今や二階建ての家が並びます。
本丸は九品仏、浄真寺だ、くるっと回ってみました。秋の大銀杏やもみじ、夏の鷺草で知られるお寺には、梅林こそないものの、山門あたりや境内に梅の木がいくつか並んでいます。
参道から総門をくぐりました。紅葉の葉がドライフラワーのように枝先に残りまだまだ冬の風情が残ります。山門に向かって進みました。手水舎の前に白梅が咲いていました、その向かいからお堂に沿って紅梅が陽光を照らす。
そばに寄ってみました。ぐんぐんと伸ばした梅らしい細枝の先に小さな花が並んでいました。花びらが均等に並んで、ああ梅だと思える姿です。
ぼくは、梅の花の近景が好きです。おしべがほんの少しだけカールしながら、しゅっと放射に広がり、まるで長いまつ毛のよう。ぱっちり、くっきりと目を見開いている横顔にうっとりします。
すまし顔がきれいな梅を見つけたので、ポートレートを撮ってみました。
ああ、もう春はすぐそこにやってきました。
さ。
※雑感
梅の名所と言うわけでもないからでしょうか、大銀杏やもみじの紅葉の時期に較べると、九品仏の境内は空いていました。それでも、ぶっといマクロレンズのカメラを構えた方たちを幾人かは見かけました。照準を合わす花を選びんで角度を変えながら撮影に余念がない。自撮りや映え、なんて言葉とはまったく無縁のようすに、なぜか、ほっこりした気持ちになりました。境内を巡り、仏足石にあいさつしてから帰りました。