EMIRPs Today(2023-01-31)#2132 千客万来への眺望

おはようございます、さいとうです。

月末です、あっと言う間に駆け抜けた感のある一月。スーツケースを転がす姿を見かけては、旅心をくすぐられました。

先日、2022年の観光客情報が速報されました。実際、街中で外国人を見かけたり、異国の言葉で交わす会話が聞こえてきたりします。12月からは入国者数がぐっと戻ったと報じられていましたから、気になるところ。

日本政府観光局(JNTO)が1月18日に発表した速報値を見ると、昨年一年間の訪日外客数は、383万人でした。コロナ禍直前の2019年が年間3188万人でしたから、88%減の数値でした。

ところが、訪日外客数を12月単月で比較すると、2022年は137万人、2019年は253万人となり、コロナ禍前の55%程度まで回復していることがわかります。諸々が緩和される前、2022年1月は1万8千人足らずでしたから、雲泥の差。

一方、出国日本人数についてはどうでしょうか。通年では2019年に比して86%減でした。同じく12月単月で比較すると、2022年は43万人、2019年は171万人で、こちらは25%程度の回復にとどまっているようです。

さて、12月の訪日外客数を牽引したのは、どの国からの来日客であったのか。大半の国や地域からの入国数はまだ2019年当時よりも少ないのですが、一国だけ大幅に伸長していました。それが韓国。

韓国からの訪日外客数は、2022年12月単月で45万6000人に達しました。これは2019年12月の1.8倍に増えたことになります。当時韓国では訪日旅行を控える動きがあったため2018年12月と比較すると2/3程度でした。が、特定の一国からの訪日外客数が、出国日本人数全体よりも多かったことは驚きです。

何はともあれ、外国と往来する客数が増えることは、経済の活性化につながることは間違いなく、歓迎すべき動きでしょう。

さ。

※日本政府観光局(JNTO)ホームページ
訪日外客数(2022年12月および年間推計値)/2023年1月18日
https://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/20230118_monthly.pdf

※概数を拾ってみるとつぎのよう。
対象期間 訪日外客数/出国日本人数
2022年通年 3,831,900人/2,771,700人
2019年通年 31,882,049人/20,080,669人

2022年12月 1,370,000人/432,100人
2019年12月 2,526,387人/1,712,319人

2022年12月国・地域別訪日外客数、上位5位
1位 456,100人 韓国
2位 170,200人 台湾
3位 141,300人 香港
4位 109,500人 米国
5位  83,000人 タイ
出所)JNTO訪日外客数(2022年12月および年間推計値)