EMIRPs Today(2023-01-13)#2120 宇宙が近い

おはようございます、さいとうです。

宇宙に関するニュースに目がとまりました。

一、問題となった研究に係ったJAXA関係者の悲痛な会見に胸がざらつく。
一、国際宇宙ステーションに繋がるロシア宇宙船ソユーズの冷却剤漏出をうけ宇宙飛行士の地球帰還に別の船が向かう決定に胸が躍る。

経済や政治、世情とともに宇宙の話題が立て続けに並び報じられたわけです。宇宙がそれだけ身近なものになったのだと改めて思いました。

宇宙船ソユーズは、ごく小さい隕石の衝突により穴が空いて冷却剤が漏れ出したと見られており、不慮の事故にも代替交通手段を確保しうるのは頼もしい。宇宙、少なくとも、ISSなどステーションが浮かぶ近宇宙は、もう行き交う先として考えうる段階に入ったということだろう。

米国スペースX社によると、主として近宇宙への往来を担っているロケット、ファルコン9の実績が次のように示されています。おそらく日本で暮らす多くの人が想像を遥かに凌駕する回数でしょう。

総打ち上げ数 195回
総着陸数   153回
出所)スペースXホームページ

また、ISSに宇宙飛行士を届ける有人宇宙船ドラゴンも、次の実績があるそう。
総打ち上げ数 37回
総着陸数   33回
出所)同上

かつて、大航海時代には、新しい大陸や国、現地の生活や産物が次々と明らかになり、その往復路が航路として確立されると、商材として持ち帰られた品々が高値で取引され、海運貿易が飛躍的に発展した。かつてのお宝は胡椒や胡麻のような香辛料や食材、あるいは茶、異邦の文化であったわけです。

さて、近宇宙からは何が持ち帰られるのだろう。

それらは食材でも文化でもないが、すでに情報は数知れず得られているよう。地球を広く細やかに映す情報であり、無重力空間での科学実験の成果であり、大航海時代と同様にその場に行かなければ手に入らない未知の幾多。

年末から続く晴天のおおかげで、このところ星空を楽しむ機会に恵まれた。見えているのに届かないもどかしさも、いつかは昔話となるのでしょうね。

さ。

※雑感
スペースX社がせっせと宇宙に運んでいるものの一つに、スターリンク衛星という小型の通信衛星があります。高度550キロの低軌道で稼働する衛星で、他のインターネットサービス衛星が高度3500キロ程度の軌道であり、遅延の小さい通信環境の実現を目されているもの。運ばれた衛星は、プロトタイプも含めるとすでに3000機を超えているという。宇宙をもっと理解すべき時代なのかもしれません。

※スペースX社ホームページ
ファルコン9/再飛行可能な最初の軌道クラスロケット
https://www.spacex.com/vehicles/falcon-9/
ドラゴン/人と貨物を宇宙に送る
https://www.spacex.com/vehicles/dragon/