EMIRPs Today(2023-01-10)#2117 全国旅行支援が再開

おはようございます、さいとうです。

本日より、全国旅行支援が再開されます。去る12月13日の国土交通省 観光庁の発表の通り。

再開にあたって、割引率・割引上限額等の見直されました。概要は次の通り。割引とクーポンを合わせて、平日なら一人一泊最大で7,000円が補助されます。適用上限は代金の20%まで。年末まで実施された全国旅行支援策では、平日なら一人一泊最大で11,000円が補助されていましたから、30%ほど穏やかになる。

観光庁が2022年3月にまとめた「旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究」によると、2020年の国内旅行一人一回あたり旅行単価は、33,993円です。コロナ禍前の2年は同額が約37,000円。

上限となる「割引率が旅行代金の20%」、33,993円に乗じると約6,800円です。設定された一人一泊最大で7000円という金額も頷けます。

年度 国内旅行全体(宿泊旅行/日帰り旅行)
2020年 33,993円(48,365円/16,589円)
2019年 37,355円(55,054円/17,334円)
1018年 36,462円(54,300円/17,285円)
出所)観光庁、旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究

では、観光消費全体にどの程度の効果を狙っているのでしょう。観光消費は、2019年の29.2兆円から2020年には12兆円へと17兆円余り減じており、中でも、国内の宿泊旅行が約9.3兆円減、日帰り旅行が約2.6兆円減でした。

年度 観光消費(宿泊旅行+日帰り旅行+訪日外国人旅行+他)
2020年 12.0兆円( 8.2兆円+2.2兆円+1.2兆円+0.4兆円)
2019年 29.2兆円(17.5兆円+4.8兆円+5.4兆円+1.5兆円)
出所)同上/注記)他は「日本人海外旅行(国内分)」。

さて、観光消費は、国内の経済活動の中でも規模が大きい分野の一つです。国内旅行支援が上手く機能すれば良いと願うばかり。

さ。

※観光庁、旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究
旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究2020年(2022年3月)
https://www.mlit.go.jp/common/001579589.pdf
旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究2019年(2021年3月)
https://www.mlit.go.jp/common/001579306.pdf