EMIRPs Today(2023-01-06)#2116 深紅の適所

おはようございます、さいとうです。

食料品を買いに出かけた際に、金時人参が投げ売りされていました。大量に仕入れて仕舞ったのか、はたまた、不人気なのだろうか。

金時人参は深紅が際立つ根菜、橙色の西洋ニンジンとは異なる東洋種だそう。子供の頃には冬の八百屋の店頭で見かけた記憶がありますが、最近では、年が替わる一時期にだけ、ぞろぞろと現われるてくるように思います。

長さが十数センチの西洋ニンジンに対して、金時人参は30センチ近くもある。青首大根ほどの長さがある上、色も他の野菜とは比べものにならない濃紅色。家庭では手を出しにくい根菜なのだろうか、せっかく出会ったのですから立派に育った一本を選び連れて帰りました。

お雑煮を作るつもりもなく、炊き合わせる煮物用の食材も用意していなかったので、まずは味見がてら生で食す紅白なますを作ってみました、いけそうだ。なますの紅は彩り程度、十食分を目安で作ってもまだたっぷりと残りました。

よし、ならば、金時人参できんぴらでも作ってみよう。6センチほどの長さの千切りにして、お醤油と黒糖とお酒、みりん少々で照りをつけて、仕上げにはごまを振りかけました。金時自身がもつ風味と黒糖と醤油がよく合う。

白いお皿に盛り付けると、なんだか愛おしささえ感じます。

そうだ、この味ならピノノワールが合うはずだ。早速、ワイン庫を探ります。赤い色同志、さて味はどうだろう。どんぴしゃのマリアージュでした。

値を下げていた金時人参でしたが、大化けして活躍を見せてくれました。新年早々にお台所であらためた、何ごとも適材適所だ。

さ。

※雑感
金時人参は、品種名では「金時にんじん」と表記され、京野菜にも登録されています。現在では、全国で一番の産地は香川県で年間約1900トンの収穫だそう。一方、にんじんの全国の総生産量が年間60万トンほどあり、産地は北海道約30%、千葉県15%と続きます。金時にんじんは、にんじん全体のわずか0.3%ほどの希少な品種のよう、年末年始にだけしか見かけない、レアキャラというわけですね。