EMIRPs Today(2022-11-10)#2081 自転車の新生態系

おはようございます、さいとうです。

先日、自転車で荒川の堤防路に上がろうと登った坂を天辺で引き返しました。坂上のT字路で、右も、左も、自転車は通行禁止だったのです、まったく。

交通標識や道路案内は、自動車交通に都合よく記されているので、青い看板の道路案内を頼りに道を選んで走っていても、車では許可されているのに自転車では唐突に二進も三進も行かなくなることがあります。自転車は、交通社会の道路利用者の中でも、微妙な立ち位置にある乗り物だとつくづく感じます。

警視庁は、自転車の取り締まりを強化する方向で動き出しました。自転車が絡む交通事故の増加を踏まえ、悪質な自転車の交通違反に目を光らせています。

交通標識や道路案内が不案内なばかりでなく、問題の根は深そう。ジテツウをしていたら良くわかりますが、奔放な乗り手も増えていると感じるからです。

車道の右端を堂々と逆走してくる自転車や、子供を前後に乗せて歩道と車道を都合よく縫うように走る重量級の子乗せチャリ、足を止めたまま車の横をカッ飛ぶ電動アシスト自転車は違法改造だろう、右にふらり左にふらりと千鳥足のママチャリは片手でスマホをいじっている。ああ、カオスだと思うのです。

真っ黒な服に身を包み、夜道を無灯火で走る自転車なんて、忍びのコスプレ大会ならば優勝も狙える出来栄えですから、歩行者からも、車からも、同じ自転車からも闇夜に紛れて見えづらい。それで一旦停止することもなく逆走もするわけですから、さすがに、なんとかしなければならない。

21世紀になり、自転車の性能は飛躍しました。車重は軽くなり、変速が多段化して、誰でも簡単に速度が出せるようになりました。さらに電動アシスト機能の普及のおかげで泣き所の坂道も克服できました。稼働場面がぐんと広がり、現代生活に適したモビリティへと進化を遂げたわけです。

さて、この気軽で手軽なモビリティを、交通に関わる制度・仕組の整備の遅れや一部の無法者のせいで、廃らせたくはないですね。

デジタルを活用したら解決できることも多くあるだろうと思う日々。

さ。

※雑感
自転車の取り締まり強化は、歩行者として、あるいは車を運転する身としてはそうだそうだと諸手で歓迎するものの、自転車乗りのひとりとしては、複雑な気持ちになります。歩行者妨害や逆走、信号無視、迷惑行為は取り締まれば良いと思うのですが、そもそも自転車に対する交通制度やその周知徹底が曖昧だと思うことが良くあるからです。通常、自転車は車道の左端を走行します、最近では、自転車の走行レーンを青
い舗装や矢羽根印で路面に記す道も増えてきて、ああ、ここを走れば良いのだと分かる場面も増えてきました。歩道に自転車走行可の標識があれば、歩行者に注意しながらゆっくりと歩道を走ることもできます。
ところが、左端をずっと走っていくと、突然、前進も右左折も自転車が通れなくなっていたり、歩道や階段を使わないと先に進めなくなったりするのです。車道を走ることができなくなったら、回避策は、自転車を断念してサドルから下りて、歩行者として愛車を押し歩くことになります。またかと思いながらも歩道や横断歩道の脇を通る。自転車のことも考えてくれないかと。
ただ、人力以外の動力を積むスタイルが一般化した今、かつての自転車とは別もの、「自転車」という乗り物の括り方が合わなくなるるわけです。