EMIRPs Today(2022-09-13)#2043 若手料理人のまほろば

おはようございます、さいとうです。

近くに、お昼のひと時にだけコース料理を出す店があるらしい。噂話を聞きつけた知人が教えてくれました。ほおお、映画か物語にありそう。

最近、飲食店も元気になってきたと思います。休業や時短営業から転じて、工夫を凝らした料理で販促に打ってでてくる店もちらほら見聞きします。

街中経済の計り方には様々ありますが、料理屋が活発になると臨場感が違う。何しろ、食べる客の出入りだけでなく、鼻孔をくすぐる香りが路地に漂い街の匂いを彩る。通行人の五感も刺激されて、足取りも軽くなるように思う。

さて、その店は恵比寿駅から少し離れた立地のよう、白金から歩いても15分で着くでしょう。小雨がぱらついている、往来する都バスに飛び乗りました。

夜にお酒を供する小料理屋や居酒屋が昼に定食を揃える姿はよくありますし、最近ではバーの空き時間を間借りして出す昼カレーが話題になったりします。

その店は昼フレンチでした、夜はバーだそう。予約が入ったときだけ店先に小さな看板が掲げられシェフがコース料理をふるまう。店を持つ夢に向けて研鑽を積む若い料理人がレシピや仕立てを試行錯誤、成果をお客様に供している。

どうぞ、カウンタに通されました。今日は私達だけのようです。平皿に注がれた北海道のコーンスープから始まりました。前菜は小田原の真あじの燻製と焼茄子が香草で包まれ、お魚料理は新潟の焼いた甘鯛が澄んだ牡蠣のスープに浮かび酢橘が添えられました。素材の産地から調理仕立てまで丁寧に教えてくれます。お肉料理は牛、お菓子はクレープへと続きました。

もちろん間借りの仕掛けですから、シェフが一人ですべて回すワンオペです。「一日に一組か二組でお願いしています」、と満面の笑み。夢が浮かぶ。

おとぎ話に迷い込んだような時間でした。

さ。

※雑感
入国規制も緩和されるよう。元気な社会が戻ってくるのが楽しみです。テレワークやワーケーションなど模索された多様な働き方は、短期間で、働く価値観を形成した。食に関する産業も大きく変わる時期だと思うのです。外食も、中食も、家庭内における調理や食卓、食事時間のあり方もそう。従来の食産業の姿に戻るよりも、新しい姿が生まれることを期待します。若い料理人のチャレンジの場を楽しく思いました。