おはようございます、さいとうです。
雨の翌日、いつものように「せたがやそだち」の直売所を覗いてみました。店の前に人影がある、丁度、農園主が品出しをしているよう、どれどれ。
茄子が何種類か並んでいました。さすがに採れたては色が深い。新鮮な茄子の艶やかな濃紺色は他の野菜にはない特有の煌びやかさがある。農主が引いてきた外遊び用の真っ赤な荷車の中には、まだ何種類か野菜が載っていました。
ほおこちらは白茄子だ、珍しい。真白い皮に頭の部分が黄緑色になっている。大きさは缶ビールとペットボトルの中間くらい。そのつぎも、茄子だ。薄っすらと緑色、これも白茄子の一種だろう。二つずつ袋に入れられていました。
茄子は種類が多くて形も様々。丸把手くらいのぷるんとしたものから、京野菜の丸い加茂茄子、九州の大長茄子や泉州の水茄子など、あれこれ思い浮かぶ。共通しているのは、みんな艶やかな茄子紺色をしていることだろう。名実ともに異色は白茄子。形や大きさに加えて色まで違うのに茄子だと分かる、愉快。
さて、人目をひくオーラを放つ白茄子たち、演技次第では主役候補だ。
「優しい味で美味しいよ」とご主人。白色と薄緑色とでは、皮の厚みが少し違うのだが、味も食感もどちらも違わず優しいよと教えてくれました。こちらの直売所の白茄子は多摩川近くの玉堤の畑で育ったものだそうだ。
さあ、白か薄緑の方かどちらにしようか、いや、両方ともいただいていこう。ご主人に代金をお支払しようとしたら、そちらに入れておいてと透明の代金箱を示し、振り向いてにっこり。あくまでここは、無人の直売所なのだ。
白茄子の優しい食感は、まるでフォアグラのように滑らかだとも例えられる。多摩川沿いの畑で富士山を眺めがら育った白茄子、ああ、縁起が良さそうだ。
さ。
※雑感
今日は国葬が執り行われるため、都内は交通規制が厳しいよう。武道館近くでは道路だけでなく、歩道も通行禁止のカ所もあると報じられていました。外出の際には早め早めに動いた方が良さそうですね。どんな様式で執り行われたとしても、どれほど賛否の議論がされたとしても、将来に歴史を振り返ると国葬と刻まれることに違いはないのだろう。