EMIRPs Today(2022-04-25)#1951 ツツジはマゼンタ

おはようございます、さいとうです。

しっとり濡れたツツジ。艶やかなマゼンタ色が気持ちをあげてくれます。目黒通の街路樹は、もう、すっかり初夏の装い。

マゼンタという色の呼び名を知ったのは、随分と大きくなってからです。

色にあまり敏感な子供ではなかったのでしょう。二十四色の絵具を手にしても、数十色もある色鉛筆をもらったりしても、赤、青、黄、緑や、せいぜい水色、黄緑、茶色くらいでしか区別していなかったように思います。

小学校への通学路には、生垣にツツジを植えた邸宅が何軒もありました。この季節にはいつも見慣れた色のはずですが、濃いピンクと呼んでいました。

明確にマゼンタを意識するようになったのは、パソコンで色を合成するようになってからです。80年代の初頭、米国ではAppleIIが改良が重ねられ、日本ではNECのPC-8001などが発売された頃です。

光の三原色は赤、緑、青ですが、この赤と青を同率で混ぜるとマゼンダになります。ウエブカラー表記では、#FF00FF。数少ない色の表現しか出来ない中でマゼンタは鮮やかで識別し易いので、お気に入り色としてよく使いました。

販促案内などの印刷を扱うようになってからは、色料の三原色のひとつとしてマゼンタが登場し、ますます身近になりました。CMYKと呼ばれるMがそう。Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロ)の三つの色と、KeyPlate(キープレート)となる黒をあわせてカラー印刷するわけです。

今でも、満開のツツジを見かけるとついつい見入ってしまいます。知らず知らずに、好みのマゼンダを発する花を探しているのです。

さ。

※雑感
JISの物体色の色名の中には、そのものずばり「ツツジ色」があります。ウエブカラーの表記では、#CF4078。同じくJISの慣用色の英名ではMagentaがありこちらの表記は、#D13A84。どちらも、光の三原色の赤と青だけで合成して作る鮮やかに振り切ったマゼンタと比較すると少し優しい色合いです。
Magenta色名は、イタリアの地名に由来します。ロンバルディア州のミラノの近くにある人口2万人あまりの小さな町ですが、マゼンタ染料が商品化された1859年にイタリアがマゼンタの戦いで勝利したため、名づけられたそう。