EMIRPs Today(2021-09-09)#1802 オリパラ裏の景気感

おはようございます、さいとうです。

内閣府は、令和3年8月の景気ウォッチャー調査を公表しました。オリパラを担いだ日本のこの夏、さて生活者の景気実感が気になります。

8月の全体感を全国の動向でみると、「景気の現状判断DI」は、前月差13.7ポイントの低下でした。個別分野別には軒並みポイントが低下傾向にあり、特に、家計動向関連では大幅なポイント低下でした。飲食関連に至っては極端に低いDIを示し21.1ポイントでした。

分野別項目・・・6月/7月/8月/対前月
●家計動向関連
小売関連・・・・・44.6/47.9/32.7/-15.2
飲食関連・・・・・37.8/40.4/21.1/-19.3
サービス関連・・・46.3/48.3/29.2/-19.1
住宅関連・・・・・44.1/46.7/41.3/-2.3
●企業動向関連
製造業・・・・・・56.5/52.8/44.3/-8.5
非製造業・・・・・50.3/46.7/37.4/-9.3
●雇用関連・・・・56.1 /53.7/44.8/-8.9
出所)内閣府、令和3年8月の景気ウォッチャー調査

飲食店のみならず、小売業やサービス業も軒並み低下していましたから、消費経済を支える商売の現場でかなり苦戦が強いられていたと推察されます。

地域別にみると何処もDIが30ポイント代であり、オリパラの主たる開催地となった南関東が35.1、東京に限っても37.6ポイントに留まったようです。

連日連夜、アスリートの活躍があまた報じられて、少なからず華やかな気持ちが喚起されていた陰で、家計と直結する経済の天井がぎゅっと押しつけられていた構造が浮かび上がってきます。

一方、今後の期待値が表れる「景気の先行き判断DI」は43.7ポイント、前月差マイナス4.7ポイントでした。

2021年8月は街中景気は厳しかった半面、今後の展開には期待しているよう。さて、この秋が生活者にとって豊穣の秋となることを願うばかりです。

さ。

※雑感
この夏は、ネットにしろ、マスメディアにしろ、オリパラへの時間や紙面配分の多さと社会の現況、特に経済での断面との乖離を感じていました。景気ウォッチャーは聴き取りベースの調査ですので、ある側面の把握であることを考慮理解した上でも、8月の歪な構造が見え隠れします。一般生活者が見聞きする情報の量や質と、直面する状況や問題の重要度、課題の理解とには、ずれがあることを改めて感じます。今朝も、総裁選の予定、緊急事態宣言の延長などなど目にします。さて、今、自分が見るべきものは何か、眼鏡の曇りを拭きました。

※内閣府ホームページ
景気ウォッチャー調査/内閣府政策統括官/令和3年9月8日
https://www5.cao.go.jp/keizai3/2021/0908watcher/watcher1.pdf
ー「DI」の算出方法は報告書に記載されています。