EMIRPs Today(2021-02-12)#1661 暗号資産が膨らむ

おはようございます、さいとうです。

毛で覆われたハクモクレンの蕾が、ぷっくり膨らんでいるのを見つけました。春の知らせを詠むならば、まっさきに思い浮かぶ花の一つです。

先日、テスラ社によるビットコインの調達を話題にしましたが、何人かの読者の方から「仮想通貨」ではなく「暗号資産」と呼ぶのが正しいだろうとご指摘をいただきました。ありがとうございました。

暮らしに表れた新しい概念ですので、改めて整理してみましょう。

かつて、ビットコインに代表されるようなインターネット上でやりとりされる金融価値のある財産のことを「仮想通貨」と呼んでいました。2020年5月1日に「貸金決済に関する法律(貸金決済法)」が改正され、「仮想通貨」の法令上の呼称が「暗号資産」へと変更されました。

同法律上の「暗号資産」は、第一章総則 第二条に定義されています。一般生活者には難しい表現ばかりですが、日本銀行のホームページには、わかりやすく整理して示されていました。

(1)不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨
(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
(2)電子的に記録され、移転できる
(3)法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない
出所)日本銀行ホームページ、暗号資産(仮想通貨)とは何ですか?

法定通貨の日本円や米国ドルと交換できるが、そのものずばりではなく、電子的に扱われて代金の支払い等に使用できるという。ん、物品が買える電子的な方法なら、最近増えている電子マネーやスマホ決済もあります。

SUICAは電車に乗ったり、コンビニにで物を買えますが、日本円建てになっているので「暗号資産ではない」ということでしょう。

法廷通貨ではない「暗号資産」ですが、テスラ社が見通すように「暗号資産」で物を買える機会が増えると、暗号化された資産としての顔よりも、決済手段としての通貨的な姿の方が目立ってくるように思います。

産毛で覆われた「暗号資産」はみるみる膨らんできており、
一斉に開花する日も近そうです。

さ。

※雑感
個人的には、未だに「暗号資産」と見聞きしてもピンとこないです。資産機能と決済機能は、必ずしも一元である必要はないですが、「暗号資産」で決済する機会が多くなるのでしょうから、「資産」が前面にでると違和感を感じるのかもしれません。

金融庁のページには、次のような注意喚起が記されています。ご参考に。
・暗号資産は「法定通貨」ではありません。
・暗号資産は、価格が変動することがあります。
・暗号資産交換業者は登録が必要です。利用する際は登録を受けた事業者か確認してください。
・暗号資産の取引を行う場合は事業者から説明を受け、内容をよく理解してから行ってください。
・暗号資産や詐欺的なコインに関する相談が増えています。詐欺や悪質商法に御注意ください。
出所)金融庁ホームページ

※金融庁ホームページ
暗号資産の利用者のみなさまへ
https://www.fsa.go.jp/policy/virtual_currency/index.html

※日本銀行ホームページ
暗号資産(仮想通貨)とは何ですか?
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/money/c27.htm/