EMIRPs Today(2020-12-08)#1618 市田柿

おはようございます、さいとうです。

12月に入り、市田柿の初物が手に入りました。
そう、南信州地方の干し柿で、小振りな紡錘形が独特です。

市田は長野県南部にかつてあった村名ですが、1957年に市田村と山吹村村が合併し高森町となり、今は当地の柿の品種や商標として継承されています。

そもそも、市田柿は市田村地域の小振りな渋柿の品種名で、干し柿にして食されてきた歴史は古く500年以上前にさかのぼるそう。その市田柿という名称は、1921年に東京や名古屋、大阪の市場に出荷し始めたころから用いられるようになり、2006年には地域ブランドとして認定され、2016年には地理的表示いわゆるGI登録されました。

●地域ブランド(地域団体商標)
名称 :市田柿
指定商品:長野県飯田市・下伊那郡産の干し柿
出願者:みなみ信州農業協同組合、下伊那園芸農業協同組合
認定日:2006年11月10日
●GI登録(地理的表示)
登録名:市田柿(いちだがき)
生産地:長野県飯田市、下伊那郡ならびに上伊那郡飯島町および中川村
生産者:みなみ信州農業協同組合
登録日:2016年(平成28)年7月12日
出所)市田柿ホームページ、JAみなみ信州ホームページより引用

干し柿にはその仕上げ方により「ころ柿」と「あんぽ柿」のふたつの種類がああります。前者は水分量が25~30%程度まで干したもので、後者は水分を50%程度保っているものです。

市田柿は前者の「ころ柿」の類で、羊羹状のねっとりとした触感と甘みが特徴。11月に収穫された市田柿の皮をむき、重量がもとの35%程度に減ずるまで干して乾燥させるそう。「ころ柿」は「枯露柿」と書かれることもあり、朝夕の露と昼間の乾燥を繰り返すことにより独特の粘りと甘みが生まれる。

さて、市田柿は卵一個分ほどの大きさしかありません。さっそく、親指と人差し指で摘まんで一つ取り出してみました。齧ってみるとオレンジ色に透き通る果肉が現れ、上品な甘さが広がりました。

さ。

※雑感
日本の乾物、ドライフードの技術は素晴らしいと思うのです。風土や気候を活かして、太陽、風、気温差を使って保存食を作るのですからね。その一つ一つに地域の歴史と知恵が詰まっているように思うのです。いつか、すべてを紹介したいと思うのです。