EMIRPs Today(2020-10-28)#1591 黒船と老婆と

おはようございます、さいとうです。

海までたどり着くと、砂浜はBBQをする人や竿を振る人が戯れていました。千葉にわたるフェリーが横切って行きました。

朝ご飯をしっかり食べてから家を出発したのですが、自転車で三時間も走り続けたのですっかりお腹が空きました。昼食前の空腹感ではなく、体内にあるエネルギーをすべて使い切って枯渇寸前のような感じでした。

以前から気になっていた「黒船食堂」という店に入ってみました。海岸道路に面して建つ小さな料理屋で隣接する釣具屋も黒船と名乗っていますから、きっと同じ経営者なのでしょう。隣がペリー公園であたりは黒船三昧。

引き戸を開けると飛び込んできたのは、昭和が溢れる定食屋でした。小さな卓に小さめの椅子、壁にはお品が縦書きで並び、カラーボックスには週刊の漫画雑誌が整えて並びんでいました。

さて何を食べようか、魚の定食が豊富、他にも丼物やそばうどんにラーメン、チャーハンやカレーライスまであります。嗚呼、定食屋だ。

鯵にしようか、イカ刺しもあるし、煮つけも旨そう、キスもあるようだ。そうか先ほどの釣り人たちはキスを狙っていたのだろう。そろそろ盛りも過ぎたころでしょうがまだいけるでしょう、ぼくには初物だ。

奥の方から揚げる油の弾むような泡音が聞こえてきました。

「キスフライです」、お約束の昭和の定食。大ぶりのキスフライが3つ、キャベツとマカロニサラダを添えてあり、ご飯は丼、小鉢に豆腐、味噌汁とぬか漬けが少々、四角い塗りのお盆に載ってやってきました。

さくっ。身の厚い、ふわふわのキスフライでした。

さ。

※雑感
お店は昭和5年(1930年)の創業だそうですから、90歳。お代を受け取った女将もすでに人生の後半に差し掛かっていました。小上がりに腰かけていたのが大女将だろう、店と同い年くらいのようだ。彼女にしてみたらスマホも黒船かもしれませんね。