EMIRPs Today(2020-10-05)#1574 魚影を望む少年

おはようございます、さいとうです。

「ショータ、すごいぞすごい、釣れているぞ」。
海を見ながらお握りを食べていたら、喚起の叫びが聞こえてきました。

声の方を向くと竿の先に、15センチほどの魚が釣り上げられたところでした。二人連れの釣り人、親子だろうか、釣果に思わず大きな声が出たのでしょう。破顔する男性、隣の少年は目を丸くして竿をぎゅっと握りしめていました。

しばらくすると、少年は次の竿を投げ入れました。「みてみて、たくさんいる」、今度は少年の声が響きました。

内海特有の静かな水面の下では、左から右へと黒い流れができていました。よく観ると、小魚の大群でした。あるものは捻りながら銀の腹を見せているし、またあるものはぴょんと跳ねて波紋を刻んでしました。

先ほど少年が釣り上げていたのは、この魚群の中の一匹だったのでしょう。戯れを追いかけました。固まって泳ぐ大群は一向に終わる気配がありません。1メートル半ほどの群れは30メートルは続いていたようでした。

半袖半ズボン姿の白髪の紳士が、柵のすぐ手前に立って覗き込んでいました。「あら、ボラだな」、ぼそっと呟くと湾口の方に向かって散歩に戻りました。

「よし、氷を買ってこよう」。
今夜の食卓に並ぶのでしょうか、少年はくしゃくしゃ笑顔で振り返りました。男性は竿を垂らすと、少年を引き連れて近くのコンビニに走っていきました。

どうやって調理するのだろう。遠い魚影も見えるほどに水も澄んでいるのですから、このあたりの小魚は匂いはきつくないのかもしれません。

ぐるっと回ってきたのか、再び大群が目の前を横切っていきました。たくさん釣れるといいね、休憩を終えて帰路につきました。

さ。

※雑感
長閑な週末の朝。親子よりは少し距離のありそうな様子の男性と少年。早起きして取り組む磯釣りを通じて、お互いの理解を進めているようでした。

今日は「レジ袋ゼロデー」だそうです。以前、岸から海を覗くとレジ袋が浮いていて興ざめすることが多かったのですが、最近は随分と減ったよう。袋が有料か無料かではなく、ごみを散らかさないことが大切だと思いました。