EMIRPs Today(2020-07-31)#1531 はるばる、桃

おはようございます、さいとうです。

信号を待つ男性、自転車の荷台に段ボール箱が3つ重ねて縛られていました。追いついてみると「岡山の桃」。桃太郎の桃なのか、このあたりでは珍しい。

桃の美味しい季節になりました。

東京に住んでいると、見かける桃は山梨県か福島県で穫れたものが多いです。山梨の国道20号線を勝沼から笛吹あたりを走っていると桃の木が見渡す限り無限に広がる桃源郷の様相ですし、福島でも道路沿いに桃園が連なります。

農水省によると、2019年の桃の出荷量は全国で99,500トンありました。同出荷量の1,000トンを超える産地を県別に並べると次のようになります。

都道府県名 出荷量トン/構成比
1位 山梨 29,300トン/29.4%
2位 福島 24,900トン/25.0%
3位 長野 11,300トン/11.4%
4位 山形 8,540トン/8.6%
5位 和歌山 6,490トン/6.5%
6位 岡山 5,720トン/5.7%
7位 新潟 1,700トン/1.7%
8位 青森 1,410トン/1.4%
全国合計 99,500トン/100%
出所)農水省、令和元年産ももの結果樹面積、収穫量及び出荷量

名産地である山梨県と福島県はさすがの規模で二県で過半数を占めています。以下、長野県、山形県、和歌山県までの上位5県で約8割に達します。岡山県を探すと5700トンの出荷量で第6位でした。

興味深いのは、10aあたりの単位収量で並び変えると福島県、山形県が上位に躍り出ることです。単位収量が1000トンを超えるのは青森県、長野県、岡山県を加えた5県で、出荷量最大規模を誇る山梨県は984トンの収量で第6位です。

都道府県名 出荷量トン/対全国平均
1位 福島 1,700トン/150%
2位 山形 1,520トン/135%
3位 青森 1,240トン/109%
4位 長野 1,210トン/107%
5位 岡山 1.020トン/ 90%
出所)同上

実際、果樹園の面積を示す結果樹面積を詳しくみると、福島県は山梨県の半分の農地で作付けされており、面積あたり1.5倍を超える桃を作っています。どちらの桃も美味で大人気なのですから、作り方に秘密があるのでしょう。

さて、青信号になりました、かの男性は自転車を押して運んでいきました。荷台の振動を嫌ったのかもしれません。はるばる東京にやってきた岡山の桃はどこに届けられるのだろう。

ああ、今週末は桃かな。

さ。

※雑感
戦後世代にとり「桃太郎は岡山県」として知られますが、桃太郎の口承伝説は全国各地に存在します。岡山県と同じく瀬戸内に接する香川県の桃太郎は有名で、他にも福島県や岩手県、愛知県などにも存在すると言います。岡山の桃太郎は、東京五輪や大阪万博のころから始められた同地域の積極的なPR活動によると言われており、その桃太郎の勢いを上手に捉えた岡山の桃は「産地ブランド」の走りなのでしょう。

※農林水産省ホームページ
令和元年産もも、すももの結果樹面積、収穫量及び出荷量 令和2年1月23日公表