EMIRPs Today(2020-03-27)#1447 片喰と豆大福

おはようございます、さいとうです。

高輪のお屋敷街を歩いていたら、遠くに黄色い花が咲いていました。菜の花にしては少し背が低そうだ、近づいてみるとカタバミでした。

歩道の両脇にあるちょっとした植栽に十数メートルあまりほど続いていました。ハートの形をした三枚の葉っぱからひょこっと伸びるのは、ビタミンカラーの真っ黄の花びら、わんさかわんさか勢いにあふれていました。

カタバミを漢字で書くと「片喰」が一般的でしょうか、葉っぱを齧ると酸いことから酢漿草とも記すそうです。片喰は根が深く張り繁殖成長力が強いことで知られます、種が熟すと鞘が弾け四方に飛び散りさらに陣地を広げる逞しさ。

生命を感じる黄色い花と多少の環境変化にも動じず子孫を増やす強かさは、家を護る当主たちから繁栄の象徴のように見られたのでしょう。日本の五大紋のひとつとして、多様な図案が起こされて家紋に使われてきました。

江戸時代から続くお屋敷の路傍に咲いているこの一群は近年の発生なのか、いやいや古くからこのあたりにずっと生育している歴史の番人なのだろうか。春風に花頭を振る様子をいくら眺めてみても、いっこうに答えは知りえない。

かさこそと音がするので見上げると老木の枝先で桜花に鳥が戯れていました。逆光では陰翳しか見えません、あの大きさはヒヨドリでしょう。花びらを羽織るように突いていました。この桜も、ヒヨも、お屋敷番なのかもしれません。

さてと、花より団子。
高輪の尾根に出たところで左に折れ、老舗の和菓子屋に立ち寄りました。大好きな豆大福、今日はまだ売り切れ前に間に合いました。ぽん、ぽん、ぽん、いくつかを包んでもらいました。

さ。

※雑感
この「松島屋」の豆大福は、大好きな和菓子の一つです。ゴルフボールよりも一回り大きい大福は、手のひらに載せてみるとずっしりと重い、周りにつく粉を気にせず頬張ると、塩味のある餡とふっくら豆が口の中で踊りだすのです。売り切れ後免で、午後にはなくなる。永く続いてほしい、お気に入り。