EMIRPs Today(2020-02-17)#1420 葡萄酒は食べる感じ

おはようございます、さいとうです。

「ワインの始まりは、紀元前6000年ごろ」。
週末に開催されたワインの基礎講座で、講師の指先が欧州の地図上を辿りました。

紀元前6000年と言えば日本では縄文時代の前期と呼ばれる頃で、定住型の生活様式が定着し始め集落の形成が進んだ。縄文早期に造られはじめた撚糸文模様の土器がさらに進化し、漆塗りが発明された時期です。

そのころに葡萄からお酒を造り始めたのは、ジョージアだそう。そこから西へ、ギリシャで葡萄酒文化が花開き、ローマへとわたったと。フランスやイタリア、スペインは今でも良質なワインの生産国の代表格ですが、今や北米、南米、豪州等の欧州文化の影響が強い地域のみならず、日本を始め全大陸で造られている。

葡萄酒が世界に広がった理由は諸説あるようですが、その大切な要素の一つに「葡萄の果実のみで酒を造ることができる」という特性があげられます。実に葡萄さえあれば、水を足したり、蒸留したりする必要はないのですから。

仕事柄、「酒は何を飲まれるのですか」と尋ねられることがしばしばあります。飲む酒の種類を聞かれると、甚だ答えに困るのです。特段、毎日晩酌をするわけでもないですし、何時間も飲み続けたり、瓶を何本も空けたりするほど酒に強いわけでもありません。飲み物としてはコーヒーの方がよほど大量に飲む。

ただ「好む酒」を尋ねられたときは、すぐに「ワイン」が口をつきます。ぼくの勝手な食いしん坊的解釈ですが、ワイン以外のお酒はお茶やコーヒー、ジュースなどと同じように飲み物のカテゴリーのものですが、ワインだけは「食べる」感覚に近くて、食べ物の類にあるのです。ワインを口にすると、その産地の葡萄を食べているような気分になるのですから不思議です。

教室がくすくすと笑いに包まれました、ああ、聞き逃してしまった。
ぼくが妄想している間に、講師の話は先に進んでいたようでした。

さ。

※雑感
今はワインも工業生産的に品質管理も進んでいるので、産地やビンテージではなく、メーカーとブドウ品種が前面に出されて収穫、酒造の年にかかわらず似たような味を提供するものも増えているのも事実ですし、一方で、日本酒も、焼酎も、ウイスキーも、銘柄が育まれた環境や物語を聞くと味わいの深さや風味の背景を感じ入ったりします。それでも、ぼくの中では「ワインは食べる」感じです。