EMIRPs Today(2020-02-25)#1425 奥沢では大蛇が治めた


おはようございます、さいとうです。

週末に散歩の足を延ばして、自由が丘近くの奥澤神社に立ち寄りました。

奥澤神社が地域の守護神として建立されたのは、室町時代のことだそうです。世田谷一帯で勢力を誇っていた吉良氏が、家臣である大平氏が当地に城を築くにあたり八幡神を勧請したのが由来、以前は八幡神社と呼ばれていたそう。

この神社の鳥居には藁で作られた大蛇が絡みついています。自由が丘から続く道筋から社に入ろうとすると、鳥居の上に居座る巨大な蛇が、かあっと見開いた目でお参りに訪れる人々を睨みつけてくる。思わず足が竦みます。

江戸時代の中ごろから「奥澤神社の大蛇お練り神事」にて祀られる大蛇は、厄除けの守護神として崇められ、毎年九月に大蛇が地域を巡り歩いたのちに、一年を護ってきた鳥居の大蛇と役目を交代する形で鎮座する。

もともとは奥沢の村にて疫病が流行した際に、当主が夢で八幡神から藁の大蛇を担いで村を練り歩くよう告げられて、早速、大蛇が作られて巡行したところまもなく疫病が治まったとの言い伝えによると言います。

さて、刻々と罹患状況が変わる新型肺炎の動向が気になる日々です。水際強化だ、マスクの増産だ、収容施設確保だと対処すべきことは数多ある。時は江戸、科学も文明も拙いころに「大蛇が村を練り歩く」ことにより村民の意識や目線を合わせて一致団結して取り組んだ奥澤村に学ぶことも多そう。

今、私たちが担ぐべき「大蛇(だいじゃ)」は何だろうか。

立派な本殿の前に立って、思いを巡らせていました。目の前で冬の日向ぼっこを楽しんでいた茶猫が、おもむろに大あくび。右脚、左脚、しなやかな脚さばきでゆうゆうと横切っていきました。

さ。

※雑感
2月22日の猫の日に、優雅に歩く猫に出会って、ちょっと楽しい。奥沢城の跡地は今は九品仏(浄真寺)となっていますが、八幡神社が奥沢神社となった今も「八幡」という地名は八幡小学校や八幡中学校に残っています。八幡小学校は、奥沢神社の社寮に始まったそう。大蛇が疫病を治めたからこそ、今の奥沢界隈の繁栄があるのだろうなあ。