EMIRPs Today(2019-11-18)#1362 肉の物語

おはようございます、さいとうです。

それでは、お肉をお持ちいたします。店員が奥に引っ込んでいきました。彼は、まだ一晩でも二晩でも寝なくてもへっちゃらな年頃なんろうなあ。

近江地方で美味しいお肉を提供されるお店があると以前から耳にしていました。全国各地の肉料理にこだわるシェフが、その精肉店から仕入れているそう。関西に所用があったので、少し足を伸ばして立寄ってみることにしました。

琵琶湖は地図でみると日本最大の湖なのだとよくわかりますが、実際に訪れてみると建物がない湖面をどこまで空が覆っていることに一層驚きます。

琵琶湖を背にして緩斜面を上る坂の途中に、平屋建てのお店がありました。どうやら、左手にある大きな木の扉がレストランのようです。「本日は予約で満席です」と案内が掲げられていました。

開業時間に予約をいれておいたのですが、席に案内された直後から続くお客で早々にすべて席が埋まり、予約がない客は踵を返すことになりました。街中でもなく郊外の駅からも距離のある立地でのこと、よほど人気があるのでしょう。

さて、彼がワゴンを押して戻ってきました。上段にはラグビーボールほどもありそうな塊がゴロっと3つ載り、下段にはタンと骨付きの豚肉がありました。「こちらのランプは近江牛のランプです、こちらが近江牛のサーロイン、この右手のものは熟成させたものです」、彼が話し始めました。

それぞれについて産地や部位だけでなく、育てられた背景や状態、特徴から食し方に至るまで肉の物語を丁寧に教えてくれました。まるで初日を迎えた舞台の挨拶を聞いているようでした。

ゆったりとした時間の中で、風土が育てる食を愛でているのだなあ。
肉の輝きが増したように感じました。

さ。