EMIRPs Today(2019-09-24)#1326 仏足石の足跡

おはようございます、さいとうです。

近くの密寺に古い仏足石(ぶっそくせき)があると教えてもらいました。蝉がやんやと煩い頃でした。地図でみると歩いても二十分ほどのところです。

仏足石は、釈迦の足あとを彫り込んである石のことです。仏教がまだ新興だった紀元前四世紀ころには、仏像を造って信仰するのではなく、仏足石を対象としたそう。

調べてみると、世田谷区には三つの仏足石がありました。

ひとつは、等々力渓谷を多摩川に向かって下ったあたりにある善養密寺にあり、もうひとつもすぐ近くで九品仏駅前にある浄真寺の本堂脇にあり、そして残る一つは、千歳烏山駅から十分ほど北に向かったあたりにある多聞院にあります。

教えてもらった、善養密寺にあるものは一世紀ごろの造りで最も古いよう。早速、見に行ってみました。

等々力渓谷を下りていくと多摩川に沿うように流れる丸子川に架かる小さい橋。その先に密寺はありました。境内には不思議な石像が所狭しと置かれており、ガネーシャがあったり、河童がいたり、右くらま、左きふねと書かれた道標があったりと、密寺らしい怪しさがぷんぷん漂っていました。

このワンダーランド境内をぐるぐると三周ほどしたのですが、結局、仏足石を見つけることはできませんでした。朝早かったせいか、寺院内には人気もなく、場所を尋ねる機会もない。もう一度、日を改めて来てみることにしました。

小橋を渡ると現世に戻ってきたような気持ちになるから、不思議なものです。

気がつくと、手足を何カ所も蚊に刺されていました。
次は、もう少し秋が深まってからにしよう。

さ。

※雑感
仏足石は、奈良の薬師寺にあるものが日本最古だそうですが、今、住んでいる近くにいくつもあるとはまったく思いもしませんでした。

九品仏浄真寺にあるものは、江戸時代に建石されたもので、両足が整えられた足あと型になっていました。本堂のすぐ右手にありお参りする方もちらほら。賽銭も投じられていました。
烏山の多聞院にあるものは、年代は定かではありませんが、まったく足の形はありあせん。50センチ四方くらいの石が縦に二つに分かれていて、要するに片足あとが長方形。表面には、花模様や亀などの動物と思われる文様が刻まれていました。仏足だと教わらないとまったく見えませんが、ただただ美しい。

東京には他にもいくつもあるようです。東京タワー近くの港区増上寺の境内や選挙候補者に人気のある江戸川区の唐泉寺にもある。仏足石の足跡を巡る冒険は、しばらく続きそうです。